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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
晴れたら ヨンニッパ(改)で、(撮影対象セレクト完了)
2015年11月20日
|
天体写真(星雲・星団)
順番で言えば、R200SS反射鏡筒に
コマコレクターPH
+
ワイドアダプターDX
を使った検証が先なのですが・・。
宝の持ちぐされ状態だった
ヨンニッパレンズ
の前面保護ガラスが手作り工具で外せた事から、
俄然そちらの方の検証が最優先になってしまいました。
(詳しくは前回記事を参照願います。)
残念ながら予報が思わしくない事と、これから満月期を迎えることから
いつ撮影できるか目途はありません。
ただ いつでも撮影が可能なように、あらかじめ導入兼構図決定用の星図を用意しておくことにしました。
今年7月に自動導入が可能なEM200(Temma2M)赤道儀に更改したので、
導入星図といってもステラナビゲーターの画面コピーで作る事ができます。
対象天体画像をステラナビに取り込み、f=400mmで写野角を表示させて構図を決めるだけ。
前の赤道儀
(EM200 USD)
では目盛り環導入しかできなかったため、位置情報の記載が必要でした。
以前に作成して使っていた『
ガイド星図22時
』
まずは、手持ちの
「The Night Sky Observer's Guide」
より、ヨンニッパの画角で見栄えのする対象を選ぶのですが、
ほとんどの系外銀河は小さすぎて対象外。
淡く広がった星雲は自宅撮影の空では見栄えも期待できません。
まさに 「
帯に短し たすきに長し
」。
結局、これからでも撮影できそうな秋から冬の対象を20余り選びました。
( 画像クリックでステラナビゲーターの写野が表示されます )
(注).ネット検索から取り込んだ画像が多いので取扱いに注意願います。
● NGC7023 アイリス星雲 周辺 (ケフェウス座)
● 広大な散光星雲 IC1396 (ケフェウス座)
● Ced214 周辺 (ケフェウス座)
● M31 アンドロメダ大銀河 (アンドロメダ座)
● NGC253(銀貨銀河)と 球状星団NGC288 (ちょうこくしつ座)
● IC1805 ハート星雲 (カシオペア座)
● IC1848 胎児星雲 (カシオペア座)
● ペルセウス座の二重星団 (ペルセウス座)
● NGC1499 カリフォルニア星雲 (ペルセウス座)
● M45 プレアデス星団(スバル) (おうし座)
● IC2118 魔女の横顔星雲 (エリダヌス座)
● IC405(勾玉星雲)とNGC1893(どくろ星雲) (ぎょしゃ座)
● M42 オリオン大星雲 (オリオン座)
● オリオン三ツ星付近 (オリオン座)
● 馬頭星雲 広域 (オリオン座)
● M78星雲 周辺 (オリオン座)
● IC443クラゲ星雲 付近 (ふたご座)
● NGC2237~39 ばら星雲 (いっかくじゅう座)
● クリスマスツリー星団からカタツムリ星雲 (いっかくじゅう座)
● クリスマスツリー星団 付近 (いっかくじゅう座)
● IC2177 かもめ星雲 (いっかくじゅう座)
以上 秋から冬にかけて、ヨンニッパで画になりそうなところをピックアップしたつもりですが、
他にもお勧めのエリアがありましたら教えてください。
( 他に2枚モザイク用のエリアも作成しましたが、掲載は省きました。)
================================================
こんなに作りましたが、今年中に撮れるのは
2,3枚だと思います。
先週の日曜日、家内に尻をはたかれて植木の冬囲いを済ませました。
雲上
(
くもがみ
)
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冗談のつもりだったのに・・(ヨンニッパレンズ改造)
2015年11月18日
|
機材
困りました。
ずっと雨模様の天気が続き、その後は月が満月に向かって明るくなるため撮影できません。
ただ、こんな時こそ時間をかけてなにかやれる事があるのでは、と
自動導入用の写野一覧の作成を始めたのですが、それも飽きてきました。
他になにかブログネタになりそうなものは・・
そこで冗談半分に、宝の持ちぐされで定評のある
ヨンニッパレンズ
をいじって見る事に。
このレンズは中古で購入したフィルム時代のレンズですが、
なんと口径140mmを上回るフローライトレンズが組み込まれています。
(
注
).あらためてネットで調べたところ、フローライトが使われているかどうか確認できませんでした。
最前面には保護用の平面レンズがはめ込まれています。
ただ、このレンズ 私は未確認でしたが最前面にフローライト保護用の平面ガラスが2枚入っていて、
そこでの反射で星像がにじみ、天体用には適さないとの評価がありました。
( このレンズ最後に使ったのは今年1月の勾玉星雲→
前々回の記事
に掲載 )
私自身もサンニッパに比べて星像が甘いと感じていました。
なら、
その平面ガラスを取り外したらいいのでは・・
実際はレンズを外すための専用工具も無いし、鏡胴内部がどうなっているかもわからず、
やるだけやって、
「
やっぱりできませんでしたぁ~
」
で記事を書けば良いと・・
そうは言っても一応努力は必要なので・・
上の画像でレンズを外すには固定リングにある穴を使う事がわかります。
メーカ
(Canon)
では当然専用工具で組み立てるのでしょうが、無いものは作るしかありません。
金属加工は無理なので使えそうなガラクタを集めてみました。
捨てずに持っていた昔のカメラレリーズと、座椅子から取り外したひじ掛け。
特に取り外した木のひじ掛けはとても固いので、切り刻んでいろんなグッズに使っています。
カメラレリーズの先端は固いのに 途中が折れ曲がるのは、細いバネがつながっていたのですね。
一応レリーズ先端を埋め込む位置の寸法は慎重に測りました。
たっぷり時間をかけて少しづつヤスリがけしてサイズを合わせました。
できたけど、ここまで・・
が、当初の予想だったのですが、
穴にピンを合わせて、最初は両手で回したところ・・
ウソーッ
廻ったぁ!
あとは片手でもスムーズだったのですが、何かやってはいけない事をやっている感が。
外れたのは2枚の平面レンズが組み込まれたものでした。
(重さを測ったら0.7㎏を越えていました。)
むき出しになったフローライトレンズ。(コーティングはあり?)
(
注
).あらためてネットで調べたところ、フローライトが使われているかどうか確認できませんでした。
久しぶりに 「O軸ガイドシステム」 に組み込んでみました。
( 左は 手製露除けフードF4、右は 同じくF3.2用 )
ガイド鏡、カメラ含めて11.6㎏にもなります。
(レンズ本体はウエイト込みで 6㎏)
左側は露除けフードF4組み込み、右側は手製のバーティノフマスクです。
せっかくの大口径がもったいないのですが、レンズがむき出しになった事により
より結露防止の効果が高いF4用露除けフードの使用が望ましいと判断。
結局、バランスウェイトは3個(5㎏×3)必要でした。
フローライトレンズは傷がつきやすく、空気に触れることで劣化
(曇り)
しやすいといいます。
それでも このまま眠らせておくよりは、たとえ5年でも精一杯その性能が発揮できた方が
レンズも喜んでくれるのでは?
(
訂正とお詫び
) 記事内でフローライトレンズと記載しましたが、あらためてネットで調べたところ
UDレンズを2枚使用はわかったのですが、フローライトについては確認できませんでした。
わたしの思い込みだったようです。
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困りました。
新しく購入したワイドアダプターDXとコレクターPHの検証もまだなのに。
このまま雪が降ってきたら、来年の春になってしまうかも・・
雲上
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鬼に金棒になるか?(コレクターPH + ワイドアダプターDX)
2015年11月16日
|
機材
雪が降る前の貴重な新月期、予報では星が見えないまま終わりそうです。
(
がっかり!
)
買ってから六年経ったR200SS反射鏡筒が、コレクターPHの使用と
光軸調整に本腰をいれる事により、高性能写真鏡筒に生まれ変わろうとしています。
光軸調整中(主鏡傾き調整)の様子
星が見えない事には定評がある雪国につきあきらめもあるのですが、
その成果を十分確認できないのはつらい事です。
今回は月初めに撮れた画像ストックも無くなりましたので、
新しい助っ人
(縁の下の力持ち?)
になってくれそうな「
直焦ワイドアダプター60DX
」を紹介します。
発売と同時に注文したのですが、現在はEOS用のみ発売されています。
コレクターPHは星像が鋭くなった分、ピントズレやわずかな光軸ズレに非常にシビアで、
最初使った時、星像のブレなどが大変目立ちました。
検証結果からコレクターに原因が無さそうな事から、旧ワイドアダプターのスケアリングを疑いました。
その時点ではビクセンから発売が予告されていたこのアダプターDXを待ち望んでいました。
その後の検証で、光軸ズレが主要な原因である事がわかった後に新アダプタが発売となりました。
左が 旧ワイドアダプター + Tリング、右側 が今回発売になったワイドアダプターDX(EOS用)です
比較してみると、新アダプターは真鍮製でずっしりと重く頑丈なつくりです。
(旧アダプター + Tリング:70g 新アダプター:190g)
カメラ側開口部の径は同じなのですが、新アダプターでは内部がテーパー状になっているため、
ケラレが少なく、周辺減光も小さいものと思われます。
ワイドアダプターDXにコレクターPHをネジ込んで使用します。
旧ワイドアダプターを使っている人の一番の関心事は、カメラ接続の強度と回転の問題だと思います。
アダプターDXには大小各6本の固定ネジとイモネジ1本、イモネジ用六角スパナが付属しています。
大きいネジは締め付けが楽なのですが、カメラのヘッド部分と干渉するため、
基本的には交互に大小ネジ各3本を使用するのがいいと思います。
小ネジをゆるく締めておくことで、カメラの落下防止とカメラのスムースな回転が可能です。
わたしの場合 撮影対象によって縦・横の2通りの構図を使い分けるため、
カメラ回転も可能なように大ネジ1本をイモネジに替えています。
左が横(ヨコ)構図、右が90度回転させた縦(タテ)構図になります。
ただ私の場合、冷却デジカメの結露によるダウンを防ぐため、「
乾囲送兵衛
」で覆う分 回転はやっかいです。
Cooled60D を袋で覆って、乾燥空気を送り込んでいます
ワイドアダプターDXの出番に向けて、そんなに汚れていなかった斜鏡の洗浄も行いました。
以前の光軸調整の際にセンターマークは打っておきました。
主鏡に比べれば、小さい分かなりの手抜きの洗浄でした。
これまで実際の撮影画像から最適な斜鏡の位置を探ってきたのですが、
その結果、R200SSの基本設計値のオフセット4mmで良さそうとの結論から、
オフセット位置にもマーキングを行いました。
(オフセット位置のマーキングは
山口のじぃさま
のまねです。)
最後にこの「鬼に金棒」コンビで撮った作品をお見せしたいところですが、
予報では期待していた12日夜、雲しか撮れませんでした。
お詫びにその夜に撮った雲(フラット)画像と、以前のワイドアダプターで撮ったものを
比較していただいて、周辺減光の違いを推測してください。
下端の陰りはミラーボックス、光量の偏りは光軸調整の違いによるところ 大 です。
================================================
しばらくは星が期待できそうにありません。
おまけに晴れた頃には満月期に。
今回は全国的にそうなので、ストレスはほどほどなのですが・・
モチベーション(やる気)の維持がむずかしいです。
雲上
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まがたま星雲(IC405)のあたま
2015年11月14日
|
天体写真(星雲・星団)
移動性高気圧の通過で、徹夜ができた4日の夜の最後に撮った対象です。
撮ったのはぎょしや座の五角形の中にある星雲です。
IC 405
頭部
(ぎょしゃ座)
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大表示 )
ノートリミング
( 上が北の方向 )
撮影DATA
: 2015/11/ 5am 03:42’~ Vixen
R200SS+コマコレクタPH
(合成
f=
760
mm
F
3.8
) 露出
20
分×4枚
ISO
800
Cooled 60D (気温9℃ 冷却 -9℃) ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7
中央に見えている明るい星
(AE Aur)
が星雲を輝かせているのですが、
この星、実はオリオン大星雲から近くの星の爆発でここまでとばされてきたものだそうです。
今回はトリミングで拡大しても、新しい発見はなさそうなので
今年1月にヨンニッパレンズ撮った、星雲の全体像を再度お見せします。
左下の星雲は
IC410
(
どくろ星雲
)
撮影データーは
⇒
こちら
撮影中の おりおんショット
(注)
です。
(注)
おりおんショットとは、天体写真ブロガーの
おりおんさん
が撮影中の写真をいつも載せていたことから、ブログ仲間がこう呼ぶようになりました。
オリオン座が写っているから、ということではではありません。
2時間露光したかったのですが、途中で薄明が始まってしまいました。
まが玉星雲撮影中の望遠鏡の上には下弦を過ぎた月が輝いています。
それよりも撮影開始時に、すでに下弦を過ぎた月が高くなっていたことの方が問題だったかも。
================================================
画像ストックも無くなってしまいましたので、
次回はまだ実使用はしていないのですが、
ビクセンから発売された
ワイドアダプターDX
のレポートでも。
玄関前のミニ朝顔、まだ頑張っています。
雲上
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マイナーな初物 2連発 その2(NGC1491 ペルセウス座)
2015年11月12日
|
天体写真(星雲・星団)
前回に続き、4日の夜に撮ったマイナーな撮影対象その2です。
この対象も撮影は初めてで、手持ちの
The Night Sky Observer's Guide
よりピックアップしました。
ネットでの検索画像ではただ赤くぼんやりした、まさにマイナーな星雲に思えました。
NGC1491
(ペルセウス座)
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大表示 )
ノートリミング
( 上が北の方向 )
撮影DATA
: 2015/11/ 5am 01:32’~ Vixen
R200SS+コマコレクタPH
(合成
f=
760
mm
F
3.8
) 露出
20
分×6枚
ISO
800
Cooled 60D (気温9℃ 冷却 -9.5℃) ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7 FlatAide
右上に散開星団が見えていますが、ステラナビやピックアップに使ったガイドブックにも記載は無くノーマークでした。
星雲部分の40%トリミング画像です。
拡大してもあまり変わり映えしませんが、ネットで検索した画像と比較してまぁまぁの写りかなと思っています。
撮影開始は深夜1時を過ぎていたのですが、画像はひどいカブリで処理に苦労しました。
たぶん、その原因は・・
最近 団地内で下水道新設工事で道路を掘っているため、夜間も安全標識の照明がすごい事になっています。
敷地内の防犯灯は隠しているのですが、これじゃぁねー。
撮影中のおりおんショットです。
おりおんショット(30秒×4枚)では、存在すら確認できません。
新月期なのにいまだ晴れませんが、光軸調整を念入りにやりなおしたりして
すでに届いている
ワイドアダプターDX
の出番を待っています。
右はコマコレクターPH、左上は従来のワイドアダプターです。
(ワイドアダプターDXについては、別途ブログにて検証予定です。)
================================================
画像ストックはあとひとつありますが、今夜あたり晴れて
くれないかなぁと期待しています。
朝ゴミ出しに公園を通ったら落ち葉がきれいでした。
雲上
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