雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

過ぎたるは・・(横ブレのアンドロメダ銀河)

2015年11月05日 | 天体写真(系外銀河)
( お詫び )
前回の光軸調整関連の記事で「斜鏡のオフセット」が、
いつのまにか 接眼筒の中心軸から斜鏡の中心までのずれの量
であるかのような記述をしてしまいました。
「斜鏡のオフセット」 は斜鏡による光量のかたよりを補正するため、
主鏡の光軸に対して斜鏡を斜め後方に平行にスライドさせるものです。
オフセット自体は光軸を変化させるものではありません。
前回記事ではオフセットによるずれと、
調整不良による斜鏡の位置ずれを合わせてオフセットと表現していました。
最後まで読んでくれた皆様に訂正してお詫びします。


という訳で、自分でも気づかず思い込みが先行してしまう事が多いのでご指摘をお願います。

さて 無い知恵で考えた結果、斜鏡中心の位置を5mmほど主鏡よりで光軸調整して検証の機会を待ちました。
幸いにもその2日後、下弦の月の3日に検証する事ができました。
実は翌4日の夜は移動性高気圧の通過で一晩中撮影が約束されていたため、
事前に検証をやっておきたかったのです。

まずはなんといっても星像のチェック。
いろいろピント位置を変えながらチェックしたのですが・・
前より左右の星像の違いが拡大したようにも・・(ガクッ!)
( 右側ほど横ぶれが大きくなっています )

調整前の画像と比較して見ると
( 以前は左側ほど横ぶれが目立っていました )

注目すべきは、横ぶれが大きい側が逆になったこと。
これは
以前は斜鏡の位置が本来の位置より前よりだったが、
今回、主鏡側に下げた事により本来の位置より後ろ過ぎた
という推測をしています。(これも私の思い込みかも?)

もう少し斜鏡を前に出して再検証を、と言ったところで夜間では手の打ちようが無く、
もったいないので、月が高く昇るまでアンドロメダ銀河を撮影しました。

アンドロメダ大銀河 (2枚モザイク) 
( 画像クリックで元画像の20%まで拡大 )
北部と南部を別に撮ってモザイク結合
( 北の方向は右 ) * 下端が暗いのは 光軸が変わりフラットが合わなくなったためと思われます
撮影DATA: 2015年 (南部)11/ 3 22:47’~ (北部)11/ 4am 0:11’~ Vixen R200SS+コマコレクタPH(合成f=760mm F3.8
露出 南部 20分×4枚 北部 20分×5枚 ISO 800 Cooled 60D (気温10℃ 冷却 -9℃)
 ガイド鏡GS-60S タカハシ EM-200 Temma2M PHD2 ステライメージ7 マイクロソフト I.C.Eでモザイク結合
掲載画像は20%縮小のため目立ちませんが、元画像では横ぶれがとても目立ちます。
( 掲載画像では上側ほど大きくぶれています )

恒例のおりおんショットです。

この夜は月が高くなってきたので、翌日の移動性高気圧通過に期待して3時半頃には撤収しました。
朝は普通に起きて、さっそく光軸調整をやり直したのは言うまでもありません。

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昨夜(4日)は文句なしの撮影日和で徹夜できました。
光軸の再調整の結果が気になりますが、
手応えありとだけ・・。
「星のふるさと館」の文化祭への出品作のパネル作りもあり、
この3日間睡眠不足で 「あんた目の下にクマが出来ているわよ」
と家内に言われました。

雲上くもがみ
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コメント (4)
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