雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

冗談のつもりだったのに・・(ヨンニッパレンズ改造)

2015年11月18日 | 機材
困りました。
ずっと雨模様の天気が続き、その後は月が満月に向かって明るくなるため撮影できません。
ただ、こんな時こそ時間をかけてなにかやれる事があるのでは、と
自動導入用の写野一覧の作成を始めたのですが、それも飽きてきました。

他になにかブログネタになりそうなものは・・
そこで冗談半分に、宝の持ちぐされで定評のあるヨンニッパレンズをいじって見る事に。
このレンズは中古で購入したフィルム時代のレンズですが、
なんと口径140mmを上回るフローライトレンズが組み込まれています。
).あらためてネットで調べたところ、フローライトが使われているかどうか確認できませんでした。
最前面には保護用の平面レンズがはめ込まれています。
ただ、このレンズ 私は未確認でしたが最前面にフローライト保護用の平面ガラスが2枚入っていて、
そこでの反射で星像がにじみ、天体用には適さないとの評価がありました。
( このレンズ最後に使ったのは今年1月の勾玉星雲→前々回の記事 に掲載 )
私自身もサンニッパに比べて星像が甘いと感じていました。
なら、その平面ガラスを取り外したらいいのでは・・
実際はレンズを外すための専用工具も無いし、鏡胴内部がどうなっているかもわからず、
やるだけやって、やっぱりできませんでしたぁ~ で記事を書けば良いと・・

そうは言っても一応努力は必要なので・・
上の画像でレンズを外すには固定リングにある穴を使う事がわかります。
メーカ(Canon)では当然専用工具で組み立てるのでしょうが、無いものは作るしかありません。
金属加工は無理なので使えそうなガラクタを集めてみました。
捨てずに持っていた昔のカメラレリーズと、座椅子から取り外したひじ掛け。
特に取り外した木のひじ掛けはとても固いので、切り刻んでいろんなグッズに使っています。
カメラレリーズの先端は固いのに 途中が折れ曲がるのは、細いバネがつながっていたのですね。
一応レリーズ先端を埋め込む位置の寸法は慎重に測りました。
たっぷり時間をかけて少しづつヤスリがけしてサイズを合わせました。
できたけど、ここまで・・
が、当初の予想だったのですが、
穴にピンを合わせて、最初は両手で回したところ・・ ウソーッ 廻ったぁ!
あとは片手でもスムーズだったのですが、何かやってはいけない事をやっている感が。
外れたのは2枚の平面レンズが組み込まれたものでした。
(重さを測ったら0.7㎏を越えていました。)
むき出しになったフローライトレンズ。(コーティングはあり?)
).あらためてネットで調べたところ、フローライトが使われているかどうか確認できませんでした。

久しぶりに 「O軸ガイドシステム」 に組み込んでみました。
( 左は 手製露除けフードF4、右は 同じくF3.2用 )

ガイド鏡、カメラ含めて11.6㎏にもなります。(レンズ本体はウエイト込みで 6㎏)
左側は露除けフードF4組み込み、右側は手製のバーティノフマスクです。
せっかくの大口径がもったいないのですが、レンズがむき出しになった事により
より結露防止の効果が高いF4用露除けフードの使用が望ましいと判断。
結局、バランスウェイトは3個(5㎏×3)必要でした。
フローライトレンズは傷がつきやすく、空気に触れることで劣化(曇り)しやすいといいます。
それでも このまま眠らせておくよりは、たとえ5年でも精一杯その性能が発揮できた方が
レンズも喜んでくれるのでは?

訂正とお詫び) 記事内でフローライトレンズと記載しましたが、あらためてネットで調べたところ
UDレンズを2枚使用はわかったのですが、フローライトについては確認できませんでした。
わたしの思い込みだったようです。

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困りました。
新しく購入したワイドアダプターDXとコレクターPHの検証もまだなのに。
このまま雪が降ってきたら、来年の春になってしまうかも・・

雲上くもがみ
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コメント (8)
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