栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ガソリン128円に値下げ

2008-04-02 23:49:00 | 視点
 ガソリン税の暫定税率が切れ、1日から値下げするガソリンスタンドが相次いでいるようだ。

福岡市南区の住宅街にあるコスモスタンドの前を通ると、レギュラー128円、ハイオク139円との表示に思わず足を止めてしまった。
いつもはそんなに気にも止めずに通り過ぎていたが、やはり一気に11円も下がるとインパクトが強い。

 焼酎は3月から値上がりしているし、食パンも随分値上がりするなど生活必需品が相次いで高くなっているだけに、今回のガソリンの値下げは素直に喜べるし、喜びたい。

 自治体の首長達は道路特定財源の暫定税率廃止に大反対で、地方に道路ができなくなると脅しているが、米国のサブプライムローン破綻はアメリカ経済のみならず世界経済に深刻な影響を与えつつあり、中国がその影響で景気失速というような事態にでもなれば、間違いなく世界恐慌になる。

 ここは景気失速を防ぐ上でも暫定税率の廃止を続けて欲しい。
もともと「暫定」税率である。
暫定とは臨時措置、しばらく定める、という意味だ。
それを20年も続けていること自体が異常で、いずれ正常な形に戻さなければならないのは当然だろう。
1か月後にまた暫定税率を導入するなどということはやめ、これを機会に正常な形に戻して欲しいものだ。
道路特定財源といいながら実際には道路以外のことに随分使われているということも最近次々に明るみに出ている。
それでもなお道路特定財源を主張する政治家や行政に関わる人間は、どここかで私利を得ているのではないかと勘ぐりたくなる。


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