栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

被災地からのレポート(1)--人の行動には3パターンある。

2009-08-22 12:59:37 | 視点
 9日夜から10日の未明にかけて岡山県美作(みまさか)市、兵庫県佐用町(両市町は隣接している)を集中豪雨が襲い、両地域で河川が氾濫し、多くの世帯が床上浸水し、死者も出た。
 美作市で大きな水害被害に遭ったのは作東地区。被災後、延べ1,000人を超えるボランティアが県内外から美作市に入り、復興支援活動をいまも続けている。私の実家も被災し、現在、後片づけに追われているが、少し時間を取れるようになったので被災地から現状を含めレポートしてみたい。

 まず最初にボランティアの方々に感謝したい。手弁当という言葉があるが、ボランティアの方は文字通り昼食を自分で用意して支援に駆け付けてくれるのだから、本当に頭が下がる。
 美作市の被災状況は土砂崩れによる死傷者4人。家屋の全壊5棟、一部損壊2棟、床上・床下浸水約800軒である。

 10日の朝6時半、神戸にいる弟からの電話で起こされた。
「兄貴、美作市が集中豪雨で大変・・・」
          ・
          ・
          ・
          ・
 実家が被災したので、明日帰省する予定。片付け等もあるし、しばらく美作に滞在することになるだろうと、友人に伝えたところ、ある友人はその日の夕刻、ペットボトル入りの水やお茶にパックご飯、缶詰、レトルト食品、軍手、ゴム手袋、マスク等を入れて、必要だろうからとわざわざ持ってきてくれた。

 この気が利いた親切な行動にはとても感謝した。後片づけの祭、軍手、ゴム手袋、マスクが大いに役立ち、改めて先を見越した差し入れに大いに感謝したものだ。
 また後程ペットボトル入りの飲料を送ってくれた友人もいたし、メールで手伝いたいと言ってくれた岡山の友人もいた。
          ・
          ・
          ・
          ・
 こうして見ていると、人が危機に直面した時に取る行動はいくつかのパターンに分かれるようだ。
 1.押っ取り刀で駆け付けるタイプ
 2.頃合いを見計らって行動するタイプ
 3.見て見ぬ振りをするタイプ

 どのような組織であれ組織には必ずこの3タイプが存在する。
3番目のタイプは組織に不要だが、見分けるのが案外難しい。

    全文はリエゾン九州のHP