栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

不審な電話番号に注意!

2013-05-13 07:26:08 | 視点
 またまた未公開株購入、ベンチャー株投資、不審株購入を勧める電話が増えているようだ。
この種の電話は手を変え品を変え、繰り返しやってくる。

 このところ全国で急増しているのが無言電話。
ケータイからだったり、固定電話からだったりするが、番号通知でかけてくるようだ。
電話番号は「81645605040」。

 最初この番号を見た時、ケータイ番号かと思ったが、ケータイなら「090」か「080」で「81」で始まるケーター番号はない。
では「81」で始まる番号は何か。
実は「81」は日本を表示する番号なのだ。
つまり上の番号は日本を示す「81」と、それに続く「0645605040」から成っている。
国際電話をかける場合のルールに直すと「81+645605040」となる。
「81」の表示がなく、「0645605040」と表示された番号でかかってきている例もあるようだ。

 共通しているのは、受話器をとっても無言のまま。
時間帯を替えて何度かかかってくる、ことだ。

 コンピューターからランダムにかけてきているのかとも思うが、どうも機械的な発信ではないという報告もある。
ただ、無言電話というだけで、それ以上の実害報告がないので、「気味悪るい」という感じで皆終わっているが、この電話には注意したほうがいいだろう。

 というのは、振り込め詐欺の事前調査が疑われるからだ。

 電話に出る相手が誰かを判断している。
 男か女か、年寄りかそうでないか。
 どの時間帯でも同じ人間が電話口に出るか否か。


 振り込め詐欺といえば以前は、息子を装って電話をかけ、ATM等から振り込ませる手口だったが、
最近増えているのが、振り込みではなく、近くに現金を持って来させ、「息子の友人」と称する人間が受け取る、あるいはひったくる手口だ。
 つい最近も、息子と称する電話で呼び出された女性が現金約1千万円入りの袋をひったくられた事件があった。

 冷静になれば分かることでも、最初に息子と勘違いすれば、後は多少おかしいなと思っても、気が動転して相手の言いなりになってしまうものだ。
 注意しろと言っても、その場になるとなかなか出来ないもので、
防ぐ手立ては、自分一人で判断しないこと。
まず誰か身近な人に相談することだ。
そうすれば、息子に電話してもう一度確かめてみよう、といったような行動ができるはず。

 家庭の電話は女性が出ることが多いが、普段より男性が出るようにするのも防衛手段になるかも。
いずれにしろ、くれぐれもご用心を。