栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

危険な隣人は微笑みを浮かべながら近づいてくる。

2013-07-25 12:03:46 | 視点
第一印象が全てを決定づける

 「人は見た目が9割」という本が書店にあった。
昔は「ボロを着てても心は錦」で見た目ではないと教えたものだが、近年はあらゆるものが見た目重視になっている。
「見た目」を非言語的情報と幅広く捕らえれば、人に限らず「見た目が9割」というのは事実だろう。

 それを上手に利用したのはヒットラーである。
ナチスの制服は世界でもっとも美しい制服と言われたし、三島由紀夫も憧れ、
楯の会の制服はナチスのそれを意識して作られたとも言われていた。
敬礼の仕方から演説の演出まで、ヒットラーは徹底的に非言語的情報を重視した。
それ故に、現代の広告宣伝手法はヒットラー(ナチス)に始まると言われるほどである。

 これは裏を返せば、人は見た目に騙されやすいということだ。
怖い顔をした男が近づいてくれば身構えて用心するが、優しい顔の人が笑顔で近づいてくれば、
つい心を許してしまう。なんの根拠もなくに

               (略)

 こうした第一印象の影響は人だけでなく、モノやソフトに対しても言える。
これは使いやすいソフトだと最初に感じると、使いやすいソフト=いいソフトと感じ、いいソフトを提供している会社=(悪意のない)いい会社、と判断してしまう傾向がある。

笑顔の裏の別の顔に注意

 我々が現在生活しているデジタル社会は厄介な社会である。
一方では我々の生活に利便性を提供する「よき隣人」であり、もう一方では微笑みの裏に、
意図するとしないにかかわらず詐欺師の顔を隠し持つ「危険な隣人」でもあるからだ。
この厄介な隣人とどう付き合えばいいのか。
一定の距離を保ちながら、細心の警戒心を持って付き合う必要があるが、
大多数の人はあまりにも無関心、無警戒すぎるように思える。


(以下略)




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