朝早くには、晴れ間も覗いて
いましたのに、昨日の桜日和が、
嘘のような雨となりました。
所謂(いわゆる)、桜雨ですね。
昨日の花見となった山の桜を
丁度、我家のベランダから
見る事が出来ます。
この雨が、花散らしの雨と
なってしまうのでしょうか・・?
一見した所、まだ花は、
健在なようですが・・。
昨日、お花見に行きましたので、
比較的平静な気持ちでいられますが、もし行っていなければ・・。
改めてこの季節は、寝ても覚めても桜・・桜だけに、
気もそぞろになってしまう、特別な時期なのだと思い知らされました。
「春雨の 降るは涙か 桜花」 ~大伴黒主
今日の雨は、まさにこんな雨なのかも知れませんね。
「知らぬ間に 待ちし桜も うつろひにけり」
~藤原因香(よるか)
こんな風になるのは、1日も遅くと・・願うばかりです。
さて冒頭の写真・・。
裏庭に置きっ放しになっていた、
プランターの中に咲いていた、
「すみれ」です。
去年は、たった1輪、
雑草の中に隠れるようにして
咲いていたものです。
そんな事など、忘れるともなく、
忘れていたのですが・・。
今朝、見つけました!
薄紫の可愛い花。何だか嬉しくなって・・
いつも眺めていたくて、手折って来ました。
“・・・古い庭には、今でも季節になると、
すみれ や雛菊や早咲きの百合などが咲いているのを
炉辺荘の子供達は見つけるのだった。
その他庭には、オランダ芹がはびこり放題で、
夏の夕方など、月光を浴びてさあっとなびくと
銀の波のように白く泡立つのだった。”
【「虹の谷のアン」 第3章】
アンも大好きな、すみれの花言葉は、“慎ましき幸福”。
これほどぴったりの花言葉は、ないような気がします。
いつか庭がすみれで一杯になり、香り一杯の庭になったら・・
どんなに素敵でしょう。そしてもう一つ、ラベンダー。
ラベンダーの青い花も、一緒です。憧れの青 ― 青 ― 青の庭なのです。
私は、“青の崇拝者”? でもあるのです。