昨日の夜から降り出した雨は、
朝には突風も伴っていました。
今日は、一日中雨という事
でしたが、その雨は
結構早くやんだようです。
時折、晴れ間も出て・・。
しかしながら、
変わり易い天候になっています。
こうなりますと気になるのは桜。
すぐ近くの桜は、
遠目ですが、まだまだ大丈夫。
遅かれ早かれ散る運命にあっても、一日も長く、そこに留まって欲しい・・。
先日出掛けて来た山の桜も、今はまだピンクを保っているようです。
(我家から見えるのです)
こんな風に、やきもきしていますが、これは花の宿命。
だからこそ、限りない愛着が生まれ、
その儚さに人々は酔いしいれるのでしょう。
桜は、毎年毎年咲くけれど、今日のこの花は、今この時だけのもの。
そんな所も、日本人の感性に、ぴったり来るのかも知れませんね。
そして、桜が終われば終わったで・・。
「さまざまの 事おもひだす 桜かな」 ~松尾 芭蕉
こちらの句は、故郷に帰った芭蕉が、
旧主の別邸に咲く桜を見て詠んだ句との事。
亡き君主を思う感慨は、いかばかりのものだったでしょう。
さて、桜の話はこれ位にして。
冒頭の写真は、私のお馴染みの
場所です。(こちらは【以前】)
その場所故に、私にとって、
アン気分に浸れると同時に、
四季を感じる場所でもあります。
春は、木の芽の芽吹きから、
やがて新緑へ。
写真のような、カラスエンドウや、
蓮華草等の野の花も、咲き乱れて
います。そうそう昨日の蒲公英も・・。
夏は、木陰に憩い、
秋は銀杏の黄葉に晩秋の落葉。
冬は立ち木のオブジェと・・様々な
変化で楽しませてくれるのです。
写真の蓮華草も、一週間振りに
見ると、かなり増えていました。
一面ピンクに染まるのも、
もうすぐです。
そして、『アンの世界』 の
春には、相変わらず、うっとりです。
“・・・小川は水晶のような水を提供した。
黄昏時、虹の谷の傾斜は半ば黄金色に半ば紫色に輝き、
春はたけなわ、バルサム樅や、青々とした植物の香は
辺りに満ち、周囲には野生えの苺の花が
青い星のように咲き、風は、さやさやと吹き渡り、
鈴は梢で鳴っている。・・・”
【「虹の谷のアン」 第3章】