こちらは、昨日の卯の花曇りが
嘘のような “五月晴れ” となりました。
ただ、気温はぐんぐん上がっています。
それでも今の季節、室内にいる限り、
それほどの暑さは感じません。
窓越しに見える、「マロウ」 や、
「杜若(カキツバタ)」 が、微かに揺れています。
蝶も、ヒラヒラ・・。
そう言えば、「マロウ」 の背丈が、
随分伸びました。
今年こそ、その花でブルーに染まった
お茶が頂きたいのです。
さて、いよいよ薔薇の季節の到来ですね。
我家の小さな庭の薔薇も、俄 (にわ) かに蕾を付けて来ました。
冒頭の写真の薔薇・・。冬の間、私を 【やきもきさせた薔薇】 とは違います。
でも・・その薔薇の子供なのです。(挿木をして増やしました)
そうそう、「やきもきさせた薔薇」 のその後の報告をしていませんでしたね。
実は、表面だけ薔薇の花びらで、中は空洞でした。
昨日の 「卯の花」 の別名、「空木(ウツギ)」 ならぬ、
「空薔薇(ウツバラ)」 ? のようですね。
あれは・・もう二週間以上も前になるでしょうか・・。
薔薇の蕾に、そっと触ってみました。すると・・。
ペシャンコになって潰れてしまったのです。中身は空っぽだったのですね。
表面上は、ちゃんとした薔薇の蕾・・。
いつの頃から空洞になったのかは、分かりません。
でも少なく共、花の少ない時期、4ヵ月もの長い間、楽しませてくれました。
それと同時に、夢も見させてくれました。毎日。
「薔薇は愛の花です。――
世界は何世紀もの間薔薇を讃えて来ました。
ピンクの薔薇は希望と期待を意味し、
―― 白薔薇は消えた愛か捨て去った愛を表わしています ――
しかし紅い薔薇は ―― 紅い薔薇は何を意味していますか?」
「勝利を得た愛」
【「アンの夢の家」 第38章】
私は、色としては水色が好きなのですが、薔薇の水色は・・
(サントリーが成功したそうですが) 稀少ですし・・。
薔薇だけは、どの色も・・素敵です。
ところで、こんな素敵な句を見つけました。
「薔薇の香か 今行き過ぎし 人の香か」
~星野 立子
句を詠んだ方も素晴らしい感性ですし、
そこはかとなく薔薇の香りを漂わせる人って・・
麗人・・中原淳一の世界を思います。