【紫陽花の新芽】
【リラ】
【ヒヤシンス】
冬の中に春を見つける嬉しさを、 こんなに真剣になって 求めるようになったのは、 いつ頃からだったろうか。 寒風の吹き下ろす枯れ草の原で、 その根許に新しい芽が冷たい土を 持ち上げているのを見たり、 公園の池の水に手の指先を入れて、 僅かの温もりを感じたりすると、 自然に深く悦びの息を吸う。 それは衰えて行く人間の、 確かなものに縋ろうとする 心だとは言い切れない。 【串田孫一 「鳥と花の贈りもの」】 |
起床時は、こんないかにも冬らしい空に。
その後、これらの雲は引く波の如く、
ス~ッと下に下がり、見事に何もない空になりました。
冬日和は今日も続きます。
ただ一昨日は日溜りの中でさえ、
なかなか気温が上がりませんでしたが、今日はぽかぽか。
その中にいる限り、一足先に春が来たようです。
【ブラックベリー】
日溜りは春のようとは言え、
一歩外に出れば、
(今日は幾分ましですが)
そこは厳寒の冬。
それにしても・・。
ついこの間まで
“かそけき風情” を
楽しんでいた同じ庭なんて
俄かには信じられません。
枯葉の下などに隠れて
見えない事もありますが、
良く気を付けて見れば、
春の兆しが、そこかしこに。
その事は私なんかの言葉
より今日の引用文が
全てを語ってくれています。
このワクワク感こそ、
春を待つ独特の気分ですね。
今日の写真は先日の牡丹に続き、わが庭の新芽たち。
着々と春の準備は進んでいるようです。
そうそう、ブラックベリーだけは秋の名残りも。
その一方で新芽との同居。そして既に新しい葉っぱも。
一体、どこでどのようにこのスイッチが入るのか・・。
この季節になりますと、性懲りもなく自然の神秘を思います。