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【孤高の薔薇】
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二輪の菊と一輪の薔薇が開いた。 薔薇 は歌と夢と魅力と みんな一緒になったものだ。 菊も大変綺麗だが、 薔薇とあんまり近く置くのは感心しない。 菊だけならば、派手な花で ピンクと黄色と桜色で全く満足しきっている。 けれども一つをその後ろに置いてみると、 その変わり方は面白い。 菊はまるで立派な、真っ白な女王の脇の 台所の女中のようにはしたなく見える。 菊が薔薇のようでないのは菊の罪ではない。 だから私は公平にするために 別の場所に置いて楽しんでいる。 【「エミリーの求めるもの」 第16章】 |
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【寒さに震える 「ヴィオラ」】
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と思って起床した今朝。
外を見てビックリ。
何と、うっすらと・・
ですが、雪化粧して
いるではありませんか。
勿論、今年初めてです。
積もる程の雪ではありません
のに、地面は凍っています。
昨夜から今朝にかけて
相当冷えたようですね。
今年の冬は内窓を取り付けたお陰で、
お部屋が暖かく、その分、内と外の温度差にとまどってもいます。
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相変わらず蕾のままですが、
庭の一画に凛とした姿で
君臨しています。
雨や厳しい冬の寒さにも
微動だにしません。
首をすくめ、寒さに
震えている菫などとは対照的。
昨年からほとんど同じ
状態で、蕾のまま年を越し、
現在に至っています。
しかしながら白薔薇の方。
堅く閉じていた花びらを
ほんの僅かですが緩めたような。
それは自分が白薔薇である
事を知らしめるようでもあり。
堅く閉じている時は、
まるでピンクの薔薇のよう
でしたものね。
そうそう、今日の引用文。
思わず頷いていました。
“薔薇は 「歌」 と 「夢」 と 「魅力」 と、
みんな一緒になったもの”。本当にそうですね。