【飴色の葉っぱ】
私は自分の周りの冬の美しさに 心を躍らされた。 実に静かで物音がしなかった。 低い太陽は薄いピンクとヘリオトロープ色を 雲の上に投げかけた。 そして大きな銀色の月が ディレクタブル山の上を覗きかけているのは、 いかにも私の友人らしかった。 【「エミリーの求めるもの」 第19章】 |
今朝は、一転して何もない空で明けました。
冬の空は日替わりメニュー。
尤も、それだって変化と趣きがあるだけ、
ましと思わなければなりませんね。
来る日も来る日も、白い雪に閉ざされた世界もあるのですから。
閉ざされたと言えば・・。
昨年から本当に長いこと
堅く花びらを閉じ、
微動だにしなかった白薔薇。
やっと綻び始めました。
そう、リラ版 「白い貴婦人」。
つい先日、その気配を
感じたばかりだけに嬉しくて。
それにしても蕾の今は、
ほんのりピンクで、
これが本当に白薔薇・・?
と思うほど。
おまけに葉っぱも
大好きな飴色に変わり、
まさに薔薇のマジック全開!
この薔薇が青い蕾を
付けたのは、確か昨年の11月下旬。
ゆっくり、ゆっくり・・年も越し、
時間をかけて目覚めた気分はいかがでしょう。
あまりの寒さに驚いているかも知れませんね。
この寒さも明日の朝までで、ひとまず峠を越しそうです。
もう一つ、紅薔薇も続いて綻ぶ事を待っています。