先年、中国へ旅行した時も、 バカの一つ覚えのように 『香、香』 と探し回り、 北京や上海でお香を買い漁って来たが、 日本へ帰って来て焚いてみると、 いかにも濃厚で 息が詰まりそうになって驚いた。 やはり、その国にはその国に合った 匂いというものがあるようで、 日本人には、どちらかというと、 淡い花の香りくらいが 丁度いいように思った。 【高峰秀子著 「瓶の中」】 |
一日中、快晴の空で明け暮れました。
おまけに春のように暖か。朝の冷えもありません。
早くも、ちょっぴり春の匂いを嗅いだような。
こうなりますと・・。
ほんのちょっぴり綻ぶだけで、一週間もかかっていた薔薇、
昨日から一気に開いた気がします。現金なものですね。
そうそう、白薔薇より遅れた紅薔薇も、
ここに来て、やっと少し綻んだような気がします。
【お香入れ】
さて毎年、この季節だけ
なぜかハマっているお香。
今日も健在です。
今まで、現在ある物、
数種類を使い回して
いましたが、昨夜、
ひょんな所から珈琲と
ラベンダーのお香が
出て来ました。
早速、いつでも
使えるようにと、お香入れに。
もう使い切ったとばかり思っていましたから嬉しくて。
それに珈琲の香りは大好きですから、欠かす事の出来ないお香です。
ところで冒頭の写真。(土物の花瓶)
先日は電球を入れて 「俄かランプ」 になりましたが、
今日はお香立てに。本来のお香立てと共に。
花瓶が本来の使い方でしょうが、
一つの使い方に限定されるものではありませんものね。
そんな風に考えると、何だか楽しくなります。
そうそう、今日の例文。
私もお香は日本製に決めています。
最初の頃こそ、インドや中国製を求めた事もありますが、
残香がしつこい気がして、今は全く求めていません。
香りは儚く消え去る所が素敵なのですものね。
香りも然る事ながら、お線香自体もきめが細かく美しい気がします。