【花海棠(ハナカイドウ)】
友達2人が旅をしていました。 そこへ熊が現れ、 1人は、さっさと木によじ登り、隠れました。 逃げ遅れたもう1人は、 地面に伏して死んだふりをしました。 熊は、この男に鼻面を近づけて、 嗅ぎ回っていましたが、 男はじっと息をこらしていました。 熊が去り、木から下りて来た男が、 「熊は何と囁いていたのか」 と尋ねると、こう答えました。 「危難に際して側にいてくれない友人とは 一緒に旅をするな、だって」 【イソップ寓話集 「旅人と熊」 より】 |
てっきり曇り、ひょっとしたら雨・・? なんて思いながら、惰性的に雨戸を開けた私。
意外にも晴れています。となりますと現金なもので、途端に嬉しくなります。
それなら一昨日、帰り途に見た 「花海棠」 を撮りに行きましょう・・
~なんて、急いで撮って来たのが、冒頭の写真です。
桜とは違って遠目にも鮮やかです。
そしてこの海棠、楊貴妃とも浅からぬ因縁があるようですね。
「海棠睡未だ足らず」
(まだ酔いの醒め切らない美人のなまめかさを例えたもの)
「海棠の雨に濡れたる風情」
(美人の打ちしおれた姿がなまめかしい)
いずれにしても、美人はどんな状態でも美人という事でしょうね。
さて、話はガラッと変わって。震災以来、心の重い日々が続く昨今。
昨日(4月17日付)の新聞記事には思わず心が温かくなりました。
それで思い出したのが、上記の 「イソップ物語」 です。
今回の事で、それは自ずから知る事になった訳ですが、
それは最後を、こういう風にも結んでいます。
「災いが真の友人を試す、
という事をこの話は解き明かしている」 と。それでは昨日の記事を。
【ニューヨーク=共同】東日本大震災の人道支援をする 米軍 「トモダチ作戦」 の指揮に当たったトス空軍大佐が 15日、電話で記者会見し、日米同盟の意義を強調、(中略) 仙台空港近くを米軍機で飛行中、浜辺に木を並べた アルファベットの 「ARIGATO(アリガトウ)」 =写真(米軍撮影、共同) の字が見え、 感動したとも振り返った。 お礼の文字に対しては、「見た瞬間に感動した。 苦しみの中で、懸命に働いている人達が私達への 感謝を伝えるため時間を割いて記した。 逆に日本人達への感謝がこみ上げた」 と述べた。 米軍の活動が日本人により広く、 受け入れられるようになったと言えるかとの質問には、 「交流した日本人からは温かい支持を受け、 不愉快な状況に陥る事は全くなかった」 とした。 |