【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

暮らしの中の手仕事

2013-02-06 18:05:38 | 私の手作り夢時間







アン が聞きたくてたまらない
学校の事には触れておらず、
手紙で尋ねた事柄には
一つとして答えてなく、
その代わり最近、自分がどのくらい
長く レース を編んだか、
アヴォンリーでは天候がどんなだとか、
新しい洋服をこんな風に作るつもりだとか、
頭痛がした時どんなだったかとか
書いてあった。
                  【「アンの愛情」 第5章】


   
   
   
   こちらは雨で明けました。
  昨日の予報では今日は雪との情報もありましたが、
  夜になっても気温の低下はありません。

   まず雪は降らないだろうと思っていましたら、
  案の定、暖かい朝を迎えました。

   そして、お昼過ぎには青空も。
  意外に早い天候回復に、ほっとしている私がいます。




   さて、冒頭の写真の
  丸い黒い鉄製の置物。

   実は籐(赤)で編んだ
  手毬が入っており、風鈴の
  ように吊り下げるものです。
  単なる飾り物ですね。

   友人から貰った
  フィリピン土産ですが、
  その手毬が壊れてしまいました。

   外側の枠だけ残り、
  どうしたものかと
  思案しておりました。

   一時、吊り下げ型の
  蝋燭立として利用して
  いましたが、もう一つ。

   おまけに丸い物ですから
  安定も悪く、テーブルの上に
  置く訳にも行きません。

   幸い手持ちの物で同じ鉄製の
  すり鉢型の蝋燭立がありましたから載せてみますと、嬉しい事にピッタリ。

   そして隙間から絵タイル(池田満寿夫)を入れてみました。
  誂(あつら)えたように、これもピッタリです。そうなりますと・・。

   同色のレースで飾りたくなりました。
  先日の編みかけのレースもそのままに編み始めたのですが、
  後、少しの所で糸がなくなりました。(写真) その間、1時間余り。

   元々黒のレース糸は残り物。
  その僅かな糸が、転げ落ちたり縺(もつ)れたりして困っていましたから、
  使い道が決まり、驚喜? していただけに残念です。

   使用糸は、たった3gですし、何とか間に合うと思ったのですが・・。
  残り僅かな糸のために再び買う・・。

   材料は、こんな風にしてどんどん増えて行くのですね。
  使い切る事の難しさを痛感しています。

花びらは永遠(とわ)に

2013-02-05 17:55:17 | 私の手作り夢時間

【白いレースのメッセージ】






この橋を渡り終わると
木の繁った丘になっていた。
ここは亭々とした樅やえぞ松が
隙間なく立ち並んでいるために、
いつも黄昏のように薄暗かった。
その辺りに咲いていた花は、
優しく、しおらしい無数の 釣鐘草 と、
去年の花の精にも似た
青白いスター・フラワーだけだった。     
                【「アンの青春」 第8章】


   昨日とは打って変わって晴れの天気になりました。
  尤も午後の早い時間まで。今は、真珠色の空になっています。

   ここ何日か思い切り春を感じた日々でしたが、
  今日は肌に当たる風も少々、ヒンヤリ感じられ。
  とは言っても、まだまだ暖かい方でしょう。

   そうそう、庭の片隅に植えていた 「釣鐘草」 の新芽を発見。
  このような球根類は放って置いても、
  確実に芽を出してくれ、嬉しい限りです。

   『アンの世界』 にも、この釣鐘草を発見。
  やはり、『アンの世界』 と同じ花が見つかると嬉しくなります。

   それにしても、薄暗い所でも咲いてくれるのですね。
  気候が合えば、これからも同じ花を増やして行きたいです。









   さて、光が柔らかくなりますと、
  その光に1番合うレースと
  戯れたくなります。

   でも光は春でも、まだまだ冬の庭。
  今のうちにポプリ(雑花香)
  の整理をして置こうと、
  思い立ったという訳です。

   今日のレースは、ちょっとの
  時間と糸さえあれば簡単に編める
  小さなレース。瓶の蓋カバーです。

   硝子物は大好きですから、
  蓋付きの硝子容器や、穴の開いた
  専用の容器も持っています。

   でも紅茶やジャムの空き瓶等、
  可愛くて捨てられない物も。

   そのままでもいいですが、
  時に、こんなレースのカバーで、
  おめかしは如何でしょう。

   このようなプチレースは、すぐに編んで、飾って、使えます。
  今のうちに編んでおいて(広げればミニドイリー)
  お花や気分に合わせて使い分けるのも楽しいですね。

投影される過去、現在、未来

2013-02-04 18:41:28 | 心の宝石箱











「先生、私は今一体、一生の中の、
どの季節にあるのでしょうか。
まだ種から芽を吹いたばかりの、
春なのでしょうか。
はたまた、日に日に大きく成長している
夏の苗なのでしょうか。それとも・・・」
晋作はもう1度、思考を止めた。
「収穫の季節は既にもう終わっており、
後は生命いのちが尽きるのを待つばかりでしょうか ――」               
                【関厚夫著 「紅と白~高杉晋作伝」】
 


   

   
   

   起床時には降っていなかった雨。
  その後、降っているかいないかのような、
  ごく弱い雨が降ったりやんだり。気温は引き続き高めです。

   雨はいつしかやんだようですが、今日は終日、太陽の姿は見えません。
  従って、じっとしていますと寒さを覚え、ストーブを点けると暑い・・。
  点けたり消したり、そんな他愛のない事を繰り返しています。













   先日も記したばかりですが、
  最近の私は、1年の読書の
  ほとんどが、この冬の季節に
  集中していると言っても
  過言ではありません。

   それが、今年に限って
  俄(にわ)かに異変。

   実は、本格的ではないものの、
  少々、布遊びを再開させた
  からに他なりません。

   そんな中、唯一続いているのが
  毎朝、紅茶片手に新聞小説を
  読む事・・というのですから、
  我ながら驚きます。

   その小説とは、
  【紅と白~高杉晋作伝】

   高杉晋作は以前読んだ、
  司馬遼太郎作 『世に棲む日々』 以来、
  すっかりファンに。

   ところで今日の引用文。
  亡くなった松蔭の墓前で語りかけているものです。

   しかしながら、1863年(文久3年)と言えば、
  晋作自身、28歳(1867年没)の生涯ですから、亡くなる僅か4年前の事なのですね。
  必死に藩の事を思い、国の事に思いを馳せる・・。

   僅か24歳の齢(よわい)で、文末の言葉。
  時代が時代とは言え、その言葉には胸が詰まります。

   晋作は、その後、蛍火(ほたるび)が舞うのを見て、
  「俺の人生はまだ秋にも冬にもさしかかておらぬ。
  これからの時勢に必要とされているのだ!」

  と意を強くするのです。

   こんな時、セピア色の部屋やオレンジのランプの灯りは、
  自分自身を投影するのにも、ピッタリです。

   ランプに映る、過去の私と現在の私、そして未来は・・?
  ~なんて占ってみたり。

   今は、国内外とも数々の不安を抱えていますが、
  晋作と比べるまでもなく、切羽詰まったものはありません。

   いいえ、危機はそこまで近付いているのかも知れません。
  考えないようにしているだけ。

   思えば、彼らのお陰で今の日本があるのですよね。
  平和呆けもいい加減にしませんと。

セピア色の優しい時間

2013-02-03 18:40:18 | 私の手作り夢時間











レイチェル・リンド夫人 は台所の窓際で
刺子の布団 を作っていた。
数年前のある夕方、マシュウ・クスバート
「仕入れて来た孤児」 のアンを連れて、
馬車をって丘を下って来た時にも、
夫人は今と同じようにして、
この窓際に座っていた。
(中略)
レイチェル・リンド夫人は熱心に覗いて
「マリラが帰って来ましたよ」
と台所の長椅子に横になっている夫に言った。                  
                    【「アンの青春」 第8章】




【黄昏の空】

【17時15分】
 
【17時25分】


   

   節分の今日は、快晴となりました。
  昨日ほどの暖かさではありませんが、それでも暖かい方でしょう。
  今日もストーブを消している時間が、かなりありましたから。

   2月にもなれば随分、日が長くなった事に気付きます。
  日中は、ほとんど雲がありませんでしたが、
  ふと見上げた黄昏の空が美しかったので、パチリ。
  青空が見える事に感謝ですね。







   今日の私は、
  セピア色の時間の中へ。

   そう、例の屋根裏部屋雰囲気
  満載の・・セピア色の空間です。

   ここは、どういう訳か、
  時間がゆっくり流れます。

   少々、雑音がうるさいけれど、
  ジャズのSPレコードを
  手回しでかけましょう。

   一杯まで回して、
  戻っている間の僅かな時間が
  レース編みの時間です。

   電話だってダイヤルで
  ゆっくりなのですから。

   勿論、相手の顔を
  思い浮かべながら・・。
  ~なんて。

   セピア色と言えば、『アンの世界』
  そして、またしても私は、リンド夫人気分です。

   尤も、彼女お得意は刺子(パッチワーク・キルト)で、
  レース編みではありませんけれど。
  でも、この時代の女性たちは何でもしますものね。

   ところで、レースと言えば白ですが、私は焦げ茶色も好きなのです。
  この色は単独ではあまり使えませんが、布と合わせれば、
  意外にもアンティーク調に早変わりします。

   又、古い物には良く合います。
  先月求めた古めかしいランタンにと・・。
  (レース編みのパターンは、前回と同じ物です)     

言葉に添える花~手紙

2013-02-02 18:39:58 | 心の宝石箱






アン にとって毎週、1番嬉しいのは
故郷からの手紙を受け取る時だった。
(中略)
・・・ それを読んでいる間、
アンはアヴォンリーへ帰った気がした。
マリラ のはやや堅苦しく無味乾燥で、
噂話や感情は頑としてしりぞけてあった。
それにも関わらずその手紙は昔ながらの
平和のの漂うグリン・ゲイブルスの
健全で素朴な生活の息吹きを伝え、
そこには常に変わる事なき
アンへの愛情が待っている事を感じさせた。
                 【「アンの愛情」 第5章】



                                    【雨粒の宝石を纏った 「水仙」】
   昨日、夜から降り出した雨は
  朝には上がっていました。

   しかしながら一気に晴れ・・
  という訳には参りません。

   それでもお昼頃には
  おずおずと太陽が顔を出して来て。
  それにしても今日の暖かいこと!

   最高気温は何と20度にもなり、
  (最低気温も12度)その気候は
  桜の咲く季節なのだとか。

   こんな気候ですから、
  今年は早くも空気中に独特の
  春の匂いを感じたものです。

   今日は家の中より外の方が暖かく、
  頬に当たる風は、ふわ~んとした
  生温かいものになっています。

   今年は特に、突き刺すような
  冷たい風に慣れていましたから、
  何だか不思議な感覚です。






   さて、今年こそ文字をしっかり書こうと決心したお正月。
  まだまだ季節外れとは言え、今日のような春風に誘われれば、
  手紙でも・・という気持ちになるから不思議です。

   手始めにハワイに住む叔母に。
  勿論、日本人ならではの縦書きに。
  幸い、叔母も手紙は必ず縦書きにして来ます。

   叔母の文字は、本格的な書道の枯れた文字ですので、
  私のような自己流の筆ペン文字の手紙など、恥ずかしくて出せません。
  久し振りにボールペンで。

   思えば手紙を書くという事は、便箋や封筒に拘(こだわ)り、
  切手にさえも季節や遊び心を偲ばせる事も出来るのですものね。

   それに手紙の書き出しは、季節の移り変わりから。
  床しい言の葉を紡ぎます。

   四季折々を表す言葉に心を込めて、
  ゆっくり相手の顔を思い浮かべながらペンを取る・・。

   無機質なキーを打ち、「送信」 で終わるメールとは大層な違いです。
  次は誰に書こうかな・・?  

時が止まった昼下がり

2013-02-01 16:38:18 | 私の手作り夢時間








「本当に綺麗ですこと。
あたしも縫物を持って来て2人で
『お針の集い』 を致しましょう。
立派にお縫いになられますのね、
ブライアントさん」

「そうですよ、針を持ったら
私はこの辺じゃ1番ですよ」
と、ミス・コーネリア
決まり切った事だと言わんばかりだった。                
                【「アンの夢の家」 第8章】



   日中と朝晩の寒暖差が激しい今日この頃です。特に朝。
  それもその筈、昨日などは日溜りの室内は、22度もありましたから。

   今日も例に洩れず、冬の朝から始まって
  日中は春の陽気になりました。

   ただ今日は昨日と違って、お昼近くには真珠色の空に。
  気温はそのままですが、そろそろお天気は下り坂のようです。






   今日から2月ですね。
  最近では珍しく、長く感じた1月。

   なぜなのか
  原因は分かりません。

   どうせなら原因を突き詰めて
  持続させたいのですが、これでは
  どうしようもありませんね。

   と言いながら・・・
  今日のタイトル。

   原因が分からないと言いながら
  案外、こんな所かも知れません。

   こんな世界に遊ぶうち、
  いつの間にかゆっくり時間が
  流れて行くようになったのかも・・。
  (そういう事にしておきましょう)

   リンド夫人 を初めとして、
  今日の ミス・コーネリア には
  到底及びませんが、手作りの物に囲まれる事は楽しいし、寛ぎます。

   又、部屋のあちこちから呼びかける懐かしい温もりにも。
  それに 「縫う喜び」、「使う喜び」、「贈る喜び」 といった3つの喜びもありますもの。

   アラララ・・・。思い切りカントリーしていますね。
  たまにはいいでしょう。光が優しくなりましたら、
  いつだってレース遊び出来ますから。      

   そうそう、今日の 『お針の集い』、気に入りました。
  レース編みだって(鈎針)お針には間違いないですし、
  気楽に 『お針の集い』 が開催出来たら楽しいでしょうね。