
久しぶりに孫たちと外食ができて、ご満悦の義母が
今日中に東京に帰るという長男を駅まで送って行く車の中で、
バッグから、ごそごそ何やら探して取り出したのは、
“お年玉”と書かれた小さなポチ袋だった。
「バアたんにとっては、いつまでも孫は孫だからね!」
と言いながら、
長男に渡している…。
どんな顔をして貰うのかな?と思ってみていると
さすがに照れくさいのか、
恐縮しながら受け取る長男…。
「ほんとうは、バアたんにお小遣いあげる立場でしょうに…」
と、小声で軽く諭す私。
(^^;;
30代になり、毎月それなりの給料を貰っている長男である。
だけど…義母の気持ちもよくわかる。
何かしてやりたいのだ。
駅に着いて、車から降りる時、
「バアたんのお年玉、大切にね!」
と言うと、
「…コレ、使えないよなぁ」
と、答えた長男。
どうするのかな…あのポチ袋。
冬だと言うのに、
義母の手入れした鉢植えは、春のようだ…。

