一昨日、
自衛隊音楽まつりのリハーサル公演の帰り道、
観客でごった返すメトロには乗らず、東京駅まで、息子とゆっくり歩きながら昔の思い出話をする…
向かい側から走ってくる皇居ランナーとすれ違いながら、
「初めて音楽まつりに行った時は、お弁当係をやっていたのよ」
と言うと、
「ふ〜ん、音楽隊員じゃなかったんだ」
と息子も笑う。
「おかあさんの頃は、女性の音楽隊員はいなかったのよ」
「そうだったんだ」
と息子は、興味なさそうな相槌をうつ。
母親の若い頃の話なんて興味ないらしい…
「おかあさんさぁ、今日のプログラム、知ってる曲より知らない曲が多かったよ」
と言うと、
「オレは全部、知ってる曲だったけど…」
と息子は言う。
ジェネレーションギャップというヤツだなぁ。
「今日のより前に行ったコンサートのほうが聞きごたえはあったかも」
と息子、
今から10年くらい前の陸自中央音楽隊の定期演奏会のことだろう…
「今日のはお祭りだからねぇ…それにドリル演奏って、動きながらだから大変なんだよ」
「それはそうだろうな」と息子も同調する。
武道館の上の方の席だと、音響的なデメリットもあってか、
演奏に合わせた観客の手拍子が、ズレて聞こえたりするのも息子は気になったらしい…
確かに《ボレロ》の時に正面の3階席あたりでトランペットを吹いていたプレイヤーの音がズレて聞こえた。
「まぁ、リハーサル公演だからね」
と言いつつも、
マイクの音量のバランスや、合同演奏の時の演奏のズレは残念に思えた。
まぁ、何度か武道館には来ているけれど、
自衛隊音楽まつりに限らず、
音自体は、そんなによくない。
コンサート用に造ったホールじゃない分、PA泣かせだと毎回思う。
そうは言っても、
米海兵隊バンドのドラマーの派手なパフォーマンスも楽しめたし、
リクエスト曲を入れた観客サービスも面白い企画だった。
陸海空の歌姫競演では、
クラシックの発声を完全に封印してポップスを歌いきる海自の三宅さんが圧倒的な存在感を見せつけた。
以前は、こんなに強くて太い地声ではなかったように思うが…発声方法を変えたかと思うほど、迫力ある歌声だった。
リハーサル公演に本番同様のクオリティを求めるのは、ムリかもしれないが…。
とはいえ流石に時間厳守の自衛隊、
ステージ展開などは非常にスムーズで予定通り19:50ピッタリに終了。
良い気分転換になった。
翌15日、
三笠宮妃百合子様御逝去のニュース…
現役自衛官時代、『日本の四季』と題した唱歌メドレーを三笠宮妃御列席の式典で歌わせていただいた事があった。
謹んで哀悼の意を表します。