今月始めに、
横浜の馬車道駅近くに引っ越した息子から花火の動画が送られてきた。
自宅マンションから見えた花火らしい…。
以前住んでいた都内のマンションでは隅田川の花火大会がよく見えたらしいが、
今度のマンションは中層階で、
部屋から見える花火はビルの隙間から僅かに見える程度で、
仕方なく1階に降りてきたのだと言っていたが、
今のところ住環境そのものには問題ないらしい。
田舎で暮らしていると、
毎日、近くでイベントをやっているような場所に住むこと自体が考えられないが、
若いうちは、そういう賑やかな都会生活を楽しみたい気持ちもわかる。
…が、
私は、あのアスファルトから立ち上る熱気に包まれた都会の暑さが苦手だ。
特に陽が落ちてからの暑さには耐えられない。
あれはいつだったか…
多分、7、8年前だったか.
『六本木のライブハウスで生バンドをバックに歌いませんか?』
というオーディションがあって、
試しに申し込んだら、先方から直接電話がかかってきたことがあった。
「課題曲は『糸』です」
と言われて、少し練習して行ったのだが、
出かけてみると、ごちゃごちゃした雑居ビルの中の予想外に狭いところで、
中央にデーンとドラムセットが置かれ、
専属の女性ボーカリストが何曲か歌っていたが、歌のボリュームに対してバックの音量が大きすぎる。
特にドラムがうるさい。
しかもオーディションかと思いきや、
いきなり5、6人しかいない外国人客の前で
《本日の特別ゲストです!》と紹介されて歌う羽目になった。
これなら『君の瞳に恋してる』でも歌ったほうがいいかな?と思ったが、
「では歌っていただきましょう!
曲は中島みゆきの『糸』です」
と曲紹介されたので、
予定どおり『糸』を歌ったのだが…
キーボードの静かなイントロが始まった時はまだ良かった。
ところが、
ボーカルが入った途端に、とんでもなく大きなスネアの音に声がかき消されそうになったのだ。
それでもお客さんの前だから、と声を張り上げて『糸』を歌ったが、
最後は私の堪忍袋の『緒』ではなく『糸』がプチンと切れた。(-。-;
(『糸』聞いたことがあるんかい!)
歌い終わって憮然とした顔で何も言わずに
エレベーターに向かった私に、
オーナーが追いかけてきて愛想よく見送ってくれたが、
あんな狭い場所で思い切りドラム叩かれたら難聴になってしまう。
それ以来、
六本木のライブハウスからは何の連絡もないが…
アレはいったい何だったのだろう?
オーディションというイベントか?
多分、時期的に今頃だったかと思うが、
以来、ライブハウスで歌うことはない。
それはそうと、
今年は一度も花火を観られずに夏が終わりそうだ…
長岡の花火ほど派手ではないけれど、
数年前に観た利根川沿いで打ち上げられた前橋の花火大会は、そこそこの規模で楽しめた…
その時の映像に、オリジナル曲を入れてみた。
よかったら聞いてください。
私、歌ってます。
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