昨日の《題名のない音楽会》で
久々にシューベルトの『魔王』を聴いた。
父、子ども、魔王、それに加えてナレーターの4役を1人で歌う。
ひとりで多くの役を演じるのは、
落語だって、講談だって昔から演っている事だし、珍しくもないが、
演るほうとしては、
それなりに“なりきり”モードが大事で、
即座に切り替えができないと上手くいかないものだ…。
先週金曜日の夜のプラネタリウム番組の収録では、
まさに、そんな経験をした。
声は体調に影響を受ける。
蔓延防止は解除されたものの演劇クラブの生徒が参加できないというので、
いつものナレーターと天文学博士の助手役に加えて
宇宙人の子ども役を担うことになった…。
「5歳くらいの女の子の声でお願いします」
と言われ、
最近、頓に音域が下がっている中で、
子供の音域を出すのは、かなりムリがある。
しかも、天文学博士助手役とのやり取りの場面では急な声の切り替えが求められる…
1本目の《星座の話》が終わって、
2本目の《天文学シリーズ》のラストで、
さすがに疲れが出たらしく、
ラストのナレーションの手前で、
叫ぶ宇宙人の子どものセリフに納得がいかず、やり直しをさせて貰った…。
動物や怪物の声は違和感なく演じられるのに、
子供の声は苦手だ。
声のコントロールの難しさを今更ながらに実感した。
それはそうと、
昨夜の9時前のJ◯Nからの配信ニュースには驚いた。
プツリプツリと細かく切ってセンテンスを完全に無視した読みに、
(この時間だからAIが読んでいるんだな)
と思ったら、最後のクレジットで、女性アナが読んでいるのが判明。
もしかしたら、近々ニュースをAIアナに読ませる事を想定して
違和感のないように、
わざとAI風に読んでいるのかな?
ニュース読みも、
時代に応じた読みが求められているのだろうか…
(ー ー;)