山の秋は早い。
涼しいと言うより昨夜は寒いほどだった。
相変わらず毎夜、妙な夢を見る。
その夢をあまりに鮮明に覚えているので
目覚めた後も夢の中の自分の感情を引きずっていることがある…
昨夜は、
目の前に大きな本棚があった。
その本棚の目の高さの位置に緑色の真新しい教科書が数冊入っていた。
よく見ると中学校の教科書のようだが…
厚さは違えど、どの教科も同じ緑のカバーがかかっている。
(また学校時代の夢か…イヤだな)
と思っていると、横から誰かが
「もう、その本はいらないんだよ」と言う。
息子の声のようだ。
(えっ?なんで?)と訊くと
「だって、卒業したんだから」
と息子は答えた。
「それよりコレ、もう終わってるよ」
と薄茶色の《お知らせ》のような紙を渡された。
よく見ると《制服のご注文はお早めに》
と書かれている。
(しまった!制服を作るの忘れていた…)
と思うと同時に
(あれ?中学のかな、それとも高校のかな?)
と考えたところで夢が終わった…
現実には、そんなことは無かったわけだが、
ここ2日立て続けに、
何か大事なことを《忘れる夢》を見ている。
前の晩は、
取引先の企業の通用口付近で初老の役員が中に入れずにウロウロしているところに出くわすシーンから始まった。
「どうされましたか?」
と、私が声をかけている。
役員は
「本当は食パンが食べたいんだが、これしかないんだよ」
と困った様子で、手に持った小さな菓子パンを見せた。
「食パンですね、私持って来ますのでお待ちください」
と言って通用口に入ったまでは良かったのだが、
食パンは見つかったもののバターとジャムが見つからずに、ずっと探している…
探している間にどんどん時間が過ぎてしまって、
(アレ?私だれのために食パンを探しているんだろう?)
と思ったところで、夢が終わった。
現実の世界でも最近の物忘れはひどい。
先だっては、
図書館でいざ本を借りようとしたら図書カードが見つからない、
仕方なく住所氏名を別紙に書いて借りた。
入館時は手に持っていたのに、どこで落としたのかと車の中まで探しに戻ったが見つからない。
帰り際に、車でシートの下を探していると、
図書館の女性スタッフが運転席側の窓越しにカードを翳した。
どうやら手に持ったカードを図書棚にポンと無意識に置いていたらしい。
30分も探してもらって恐縮した。
もともと人の名前が覚えられないとか、
勘違いや物忘れは若い頃もあったが、
最近は自分でも病的ではないかと思うほどよく忘れる。
スケジュール、出張先のルート…
出かける前は、勘違いしないようにスマホのプッシュ通知で再確認。
とは言えスマホを家のどこかに置き忘れて大騒ぎする事もあるわけで、
それだけは防ぎたいので専用のストラップ付きケースを買った。
四六時中、肌身離さず肩から斜めがけしている。
コレだとうっかり仕事中にもスマホを斜め掛けして人前に立ってしまうかも…
それだけは避けたい。
(−_−;)