出張から帰って来たのが夜の9時、
(Halが喜んで駆け寄って来るかな?)と淡い期待を抱いていたのだが、
玄関を開けると、案の定、家の中はシーンとしていた。
いつもこの時間だと、Halは1階リビングのテーブル下のホットカーペットで、
夫は2階の自分のベッドの横のソファでTVを観ながら酔っ払って寝ている。
とは言え、
夜間、極寒の中を遠路はるばる帰ってきた家族の出迎えぐらいはするだろう…
と、
僅かな期待もあったのだが…
(しないか…やっぱり)
(ー ー;)
Halを見るとホットカーペットの上で足を投げ出して寝ている。
「Halちゃん、ただいま〜」
と小声で話しかけると薄目を開けてチラッと私を見た。
が、起きようとはしない。
(具合が悪いのかなぁ…)
先住犬のロメオやウォーリーの時もそうだったが、
ダルメシアンは、前日まで普通に動き回っていたのにある日突然一気に体調を崩すパターンが多い。
特に年齢不詳のHalの場合は、病歴などが不明なので注意深く観察する必要がある。
寝ているHalの身体を触ると少し冷たい。
ゆっくり背から脚にかけてさすってやると、安心したのか、また目を閉じて寝息を立て始めた。
夫が出張から帰って来るときは、
寝ていても必ず起き上がって玄関先で迎え、尻尾を振り飛びかかって喜ぶのに…
私には、それをしない…
HalにとってのNo. 1は何と言っても夫、
なんだか淋しい。
昨日は6:30にHalが起きてきた気配を感じ、夫に代わって私が朝の用足し散歩に連れて行ったが、
以前と変わらず元気な様子。
散歩から帰って来て、フードを食べた後、私の朝食用の無糖ヨーグルトとバナナ1切れも美味しそうに食べた。
食欲も旺盛だ。
午前中の仕事に行く前に、もう一度用足し散歩に誘うと、
嫌がるかと思いきや、不思議なほど素直に従ってくれた。
いつものHalだ。
やはり、そうだったか…。
出張2日目に夫がHalの異変を連絡してきた時に、
もしかして私の不在が原因では?と思ったが、どうやら、これは図星だ。
元保護犬のHalは環境変化にとても敏感な犬だ。
恐らく、以前飼われていたオーナー夫婦が入院したり、いなくなったりした事が起因している。
私達が夫婦喧嘩で言い争う声などにも敏感に反応する。
そういえば、思い当たる節がある。
今回の出張前々日に、小さな諍いで私が夫に声を荒げた事があった。
そのことで
もしかしたらHalは誤解したのかもしれない…。
Halは、私が家出したと勘違いした?
なんかなぁ…
あぁ、言葉が通じればいいのになぁ。
余計な心配かけちゃったなぁ。
Halよ、
ゴメン…
(T . T)