昨日の県外出張で泊まったビジネスホテルの室内に有名な経営者ご夫妻の著作物が並んで置かれていた。
時間があったら読もう…
そう思って就寝前にパラパラと捲ってみた。
表紙と前書き、そして目次には
《ポジティブ思考こそが成功の秘訣》
だと思わせる文字がつらつらと並べられている…
いわゆる成功談の類いらしい。
ふとチェックインの時のフロントの対応があまりにも素っ気なく事務的に思えたので、
経営陣の《思い》が現場スタッフに伝わっていない典型のように思えて、
捲っただけで本を閉じた。
一代で財を成した成功者には有りがちな思考だと思う。
実は、この系列ホテルに泊まるのは二度目だが、
数年前に別の場所にある同名ホテルでもフロントスタッフの対応が素っ気なく、
朝食付きで予約したはずなのに朝食ナシで処理されて不愉快な思いをした事があった。
それ以来、
このホテルを利用するのをやめていたのだが…
今回は駅前にあるというだけで仕事先担当者が予約してくれたらしい。
駅前という名称の割に、歩いて10分は結構キツイが…
まぁ、それはそれとして、
私はこの系列ホテルの接客対応には、疑問を持っている1人である。
部屋に入ると無料の水のペットボトルのラベルにも顔写真が貼られ、
フロントにも、エレベーターにもありとあらゆる場所にベタベタと存在感を誇示するかのように顔写真が貼られている…
満面の笑みがトレードマークのような写真ではあるが、
《おもてなし》を売りにする宿泊業であるのに現場のスタッフに笑顔はない。
翌朝、研修場所に行く前のタクシーを待っている間に、
新聞を読みながらフロントスタッフの様子を観察したが、
チェックアウトする客への声かけも小さくほとんど聞こえない。
こう言う場合は、
従業員が待遇への不満を持っていることが多い。
全国各地の《駅前》にどんどん系列ホテルを増やしてはいるが、
従業員満足度の低さは顧客満足度の低さと比例しているように思う。
それなのに、
ネットの評判では星が3つ以上ついていたりする。
このトリックや如何に…。
現場で働くスタッフの声を聞くことが必要なのではないかな…
いや、聞いていても聞かないフリしているのかもしれないが。
愛子様が日赤の嘱託職員として3月から勤務されるらしい。
大学院や英国留学をされるものとばかり思っていたが、
公務との両立を優先された…とニュースが伝えていた。
邪気のないあの笑顔に癒される人も多い事だろう…