寝る前に観る映画としては
我ながら良い選択だと思った。
本来なら志村けんさんが演じる予定だった役を沢田研二さんが演じていて、
東村山音頭を唄うあたりに志村さんへのリスペクトが感じられるシーンもある。
奥さん役が宮本信子さん、娘役が寺島しのぶさんというのも意外な組み合わせだ。
時代設定は、コロナ禍の現代と昭和30年代?
若かりし頃、映画監督を目指していた主人公の今(晩年)と過去とがオーバーラップしているにも関わらず、
現代の舞台となっている町のレトロな映画館のせいで、
全体の雰囲気や色合いは昭和そのものだ。
追想シーンで、
かつて主人公が思い描いた斬新な演出は、
恐らく今なら技術的に可能だろう…と思う。
残念ながら、
才能があっても、その時代に合っていないと出世するどころかチャンスを逃すワケだ。
才能がないと、
もっと悲惨で、若い頃の私のように杭を打たれる場合もある…。
若さは特権であり、クリエイティブな仕事においては長年の継続が将来的に実を結ぶ場合もあるが、
年取ってからだと、どんなに夢を持っていても、それを叶える事は難しい。
それを助けてくれるのが家族であり、若い才能でもある。
そんな事を考えながら見終わった。
映画って…
ホントーに良いものですね!
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