10年前から歌唱指導をしているAこども園の発表会。
発表する順番に園児たちの名前が書かれたプログラムを見ていると
読めない漢字がズラリと並んでいる。
隣の来賓席の高齢男性が
「同じ名前の子が3人もいるんだねぇ、何と読むんだろうね」
と私に話しかけた。
「ココネちゃんでしょうね」
と答える。
最近、流行りの名前だ。
「コレは何と読むんだろう?」
と、訊かれて答えられない名前もある。
やたら画数が多い三文字の漢字だ。
後で、
「ルキア」と読むのだと知った。
ゲームのキャラクターの名前だろうか?
年長組の園児たちは、
プログラムの幕間に、幕前に出てきて「将来の夢」などを発表するのだが、
ここ数年、「夢」にちょっとずつ変化が出てきているように思う…
例えば、
ある女の子は
「パティシエになることです。おいしいチョコレートケーキを作るのでママ食べてね!」
また、ある男の子は
「自衛隊に入って、大雨や地震で困っている人を助けます。がんばるぞ!」
と、「夢」を発表する。
私はそれを聞きながら、
ボキャブラリーの豊富さに感心しつつ、
(今はケーキ屋さんよりパティシエという専門職がほうが人気があるんだな)
( 度重なる天災で、災害派遣の自衛官に興味を持ったか…)
と思いながら、
少し前は、
宇宙飛行士、サッカー選手などの「夢」を語る子もいたものだが、
そういう「夢」を語る子が少なくなったなぁ…と感じるのだ。
マスメディアの影響もあるのだろうけれど、
現実的な「夢」を語る5歳児たちを、目の前にすると
ちょっと淋しい…。
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