声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

コーヒーが冷めないうちに

2020-03-12 10:35:00 | 映画・ドラマ・読書
このところ、

ストーリーが似通った映画を無意識に選んでしまっています。

暗く重いテーマの作品を避けているのは、
この御時世のせいですね。


タイトルだけで選んだのが、

「コーヒーが冷めないうちに」という邦画です。

肩の凝らない軽いファンタジータッチの物語りは、


『フニクリフニクラ』という

落ち着いたレトロな雰囲気のカフェを舞台に、

そのカフェの

“ある場所”

で起こると噂される、

短時間タイムスリップを体験する常連客とカフェで働く女の子の物語り…

都市伝説”をテーマにしたロマンチックなストーリーです。


内容は劇画的というか、

どちらかというと少女漫画風だけれど、

有村架純さん、
石田ゆり子さん、
吉田羊さん、
薬師丸ひろ子さん
波瑠さんなど、

魅力的なキャスティングがくり広げる

ワケありの役柄はオシャレで

それぞれ、見ているだけで楽しめます。

特に、有村架純さんの相手役、

伊藤健太郎くんは、

『スカーレット』のタケシの雰囲気そのまま。

思わず「タケシ!」と呼んでみたくなります。
若い頃の唐沢寿明さんを彷彿とさせる吸引力ある目元と、醤油顔がイイですね!

主人公のカズさん役の有村架純さんは、

コーヒーをドリップで入れるときの所作がとても優雅で、

ウットリ見惚れてしまいました。

石田ゆり子さんは、
座っているだけで絵になります。

黙って座って本を読んでいるか、スーっとトイレに立って歩いて行くか…

前半はセリフがない役なのです。

ラストに近くなって、
ようやく石田ゆり子さんの声が聞けました。
(^^)


監督の塚原あゆ子さんの繊細な視点が随所に感じられ、

コーヒーを入れるシーンとタイムスリップの瞬間が特に印象的で、

美味しいコーヒーが飲みたくなります。


観終わってから、

もし、数分だけ

過去に戻って誰かにメッセージを伝えるとしたら…?

と考えたときに、浮かんだのが

私の場合は、昨年6月に他界した実父でした。

晩年は認知症で被害妄想の症状が強く、

私への恨み言ばかりだった父に

きちんと向き合って
感謝のことばを伝えたいと思いました。


そんな素直な気持ちになれる映画でもあります。


ゆったりした気分を取り戻したいときにもオススメです。












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