「入賞まちがいないですね!」
「メダルまで、あと20秒!」
解説者とアナウンサーの会話に期待が膨らんだ。
世界陸上の男子マラソン中継での事だ。
30km過ぎた地点で山下一貴選手は飛び出し、
その後も5位、6位あたりをキープしていた。
確かに、順調に行けばこのまま入賞圏の8位以内を維持できるはずだった。
スポーツはなんでもそうだが、最後の最後までみないと結果はわからない。
突然、
残りあと2、3kmくらいのところで、山下選手の足が止まった。
右足が攣ったらしい…、
ペースダウンしながら走り出したものの
再び止まる…
今度は左足が攣ったらしい。
後から来た選手にどんどん抜かれて行く山下選手に、
「なんとか頑張って欲しいですね!」
とアナウンサーと解説者。
それをみながら、
( やっぱり、こういう事があるんだな…)
と私は思う。
マラソンは人生の縮図だ。
順調に思えても、途中でアクシデントが起こって思うような結果が得られない…
解説者やアナウンサーがコメントで盛り上げ、
見ている方も期待していただけに、失望感も大きい。
12位でゴールした山下選手に
「笑顔ですねぇ!」
と解説者とアナウンサーは讃える。
足が攣っても走りきって12位は立派だが、
山下選手本人は悔しいに違いない…
どうすれば足の痙攣が防げるのだろう。
マラソンを走ったことのないド素人の私は考える。
水分不足とかマグネシウム不足とか?
2時間の立ち仕事でさえも必ず残り15分のところで足が攣る自分の経験からすると、
水分の摂り方が課題だ、という解説者の言葉はよく理解できる。
夏のマラソンは過酷だ。
ディフェンディングチャンピオンの有名選手でさえも途中棄権するほど大変なレース環境だったのだ。
だけど、この経験は必ず次に活かせるものだ。
良いレースを見せてもらった。
山下選手の次回のレースが楽しみだ。
窓際に置いてあった停電用のロウソクが夏バテしていた。
今の私そのもの…だな。
(−_−;)
我が家の愛犬M嬢はモテ期です。
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