
正午から始まったコンサートが
終わったのは午後3時半。
歌い手は私を入れて7名、全39曲を入れ替わり立ち替わり、
まるでリレーをしているかのように、
歌で繋ぐ…というコンサートだった。
多少の番狂せはあったものの、何とか無事に終えることができた。
やはり下田のお客さんは温かい。
長丁場にも関わらず、誰ひとり立ち上がって出て行く人もいない。
おかげで気持ちよく歌わせてもらう事ができた。
インターバルの時間に舞台の袖で出番を待っていると指揮のTさんが近づいてきて、
「いつも思うんだけどさぁ、1番堂々としてるよね!」
と私に声をかけた。
( ん?コレは褒め言葉だと思って良いのだろうか?
それともステージ慣れしていて、態度がデカい、ということを暗に言っているのだろうか?)
その両方にも受け取れる言葉だ。
思えば、
私のステージキャリアは、かれこれ40年…
場数だけは踏んでいるのだ。
足が震えるほど緊張していたって、
自信ありげに演出する術が自然に身についているのかも知れない。
とりあえず、今年の下田での音楽会は終わった。
で、次なる目標だが、
来月は、とてつもなく《場違いな場》に出て歌う…。
夫から、
「チャレンジしてみたら?」
と言われ、
(そうは言っても、まずムリだろうなぁ...)
と思って試しに送ったデモ音源の審査に合格した。
誰でも知ってる著名な歌手も輩出した由緒正しきコンクールである。
合格通知が届いてからの数日は、喜ぶどころか大いに悩んだ。
デモ音源は、自分でGarageBandでカラオケ作って、そこに歌を入れて送ったものだが、
本番では、
公式伴奏者のピアノで歌う…
そうなると、伴奏譜が必要だ。
耳コピでカラオケをテキトーに作ってるため、コードは何となくわかるが、
それをピアノ譜にするとなると、
(こんな稚拙な伴奏譜じゃ、伴奏者の方に失礼じゃないかなぁ…)
そんな不安がつきまとう。
まぁ、
いずれにせよ、笑われる事は間違いない。
あぁ、
大それた事をしたものだ。
(−_−;)