天気予報が気になる…
特に発雷確率が気になって仕方ない。
昨夕も大型車の行き交う騒音に紛れて時折り雷鳴が聞こえていたが、
まだ明るい時間帯は夫も私もそばにいるので安心したのか、
以前のようにソワソワと動き回る事もなく
自分の居場所で静かにしていたHalである…
が、
夜中の1時過ぎになって、俄に家中を徘徊し始めた。
最初は、少し無視していようと思ったのだが、
いよいよヒーヒー喉を鳴らす音が聞こえてきたので、
とりあえず階下に降りてみると、
階段下でHalが待っていた。
私の耳には聞こえないがHalの耳には聞こえているのだろう…
どこかで雷が鳴っているのかもしれない…
しばらくそばで身体をさすってやる事にした。
Halは以前、
ここから5、6キロ離れた別荘地の狭い庭で飼われていたと、保護団体の人が言っていたが、
外飼いで稲光や雷鳴を聞かされて、余計にパニックになってしまったのかも…と想像する。
その時の恐怖の記憶が蘇るのだろうか、
雷が鳴ると大きな身体を小刻みに震えさせ何かに怯えているようだ。
身体と頭をゆっくり撫でてやると幾分かは落ち着いてきたようで、
30分もすると軽くイビキを立て始めた。
時計を見ると2:30だ。
「ママちゃんは寝るからね」
と言って離れようとすると、
いきなりムックリ起き上がり、
真っ黒な眼を大きく見開いて、今度は玄関に続くドアの辺りをジッとみている…
何があるのだろうか…?
犬には人間に見えないものが見えるのだろうか?
見えるとしたら…それは何だろう。
そういえば、2、3日前にバーベキューをやっている時にも、
離れの壁に向かって1回だけワンと鳴いたっけ。
犬の認知症の可能性もある…
その昔、
島根で祖母と同居している頃、
いきなり夜中に、
祖母が廊下側の障子を開けて
真っ暗な庭に向かって、
「ようこそ、いらっしゃいました」
と、
丁寧に三つ指をついてお辞儀をしたことがあった…
あの時は、さすがに背筋が冷たくなった…
まぁ、
私に見えないだけで
祖母には高貴な誰かが見えていたのかもしれないが…。
Halにも、
そんな何かがきっと見えているのだ。
そういえば、
まもなく実父の命日だ。