夫が言う。
「オマエもしオレが先に死んで自分だけが生き残ったら、どうする?」
と。
「心配しなくていいよ別に」
とテキトーに答えると、
「オマエ、こんな辺鄙なところに独りで住めるか?」
と夫は真顔できいてくる。
先のことなど真剣に考えても仕方ないと思っている私は、
真剣に答える気もないが、
あまりに夫が真剣にきいてくるので、
とりあえず
「大丈夫、なんとかなる」
と答えると、
「オマエは変人だよなぁ」
と夫は私をマジマジと見て言う。
「普通は住めないぞ、こんな場所」
「そう?ここ良いところだよ、干渉がないし近所の人は良い人ばかりだし、冬は寒いけれど住みやすいよ」
と言うと、
「独りじゃ淋しいだろう?」
と、シツコイ。
30年以上も一緒にいるのに夫は、まだ私の本質に気づいていないらしい…。
私は自由にしたいだけだ。
街中での生活は便利だが、近所への気遣いなどで疲れる。
そもそも仕事で神経すり減らしているのに、それプラス私生活でも気を使うのは懲り懲りだ。
「だけど仕事ずっと続けるワケには行かないだろ?」
…ときた。
そこで、チャンスとばかり
つい最近、グッドニュースがあった事を話すことにした。
近所に、
官民が主体となった犬猫のシェルターができるらしい。
どの場所にあるのかはオープンになっていないが、
ボランティアを募集していた。
「高齢者のひとり暮らしだと、里親にはなれないけれど、私が生き残ったら犬猫シェルターのボランティアをやるつもりだよ」
と答えると、
夫は笑顔になった。
もし、私のほうが残ったら…の話だけれど。
私の老後はコレで決まり!
画像は今朝の白雪ちゃん。
YouTube新作upしました。↓