玄関前に置かれていたご近所さんからの“おすそ分け”
野菜高騰の折に、なんとも有り難い!
気遣いのメッセージを読みながら、つくづくここへ越してきて良かった…と思った。
田舎暮らしでのスローライフを快適に過ごすには、2つのポイントがある…と私は思う。
まず、
なるべく清掃活動などの地域行事には出る。
いざと言う時、相談できるご近所さんを作る。
この2つだ。
定年退職後は静かに暮らしたいので別荘地に住み、近所付き合いや自治会活動には参加しない、という人もいる。
実は私もかつて、そう思っていた1人だ。
街中に住んでいた時は地域活動や近所付き合いが苦痛に思えた時期もあった。
犬の鳴き声がうるさい、
下手くそなドラムやピアノがうるさい、
バンド練習の音がうるさい…等々で
ご近所にもずいぶんと迷惑をかけた。
その事もあって、
老後はのんびりと人里離れた場所で過ごすのが夢だった。
愛犬Romeoのためにと街中を出て4年半過ごした10年前の“別荘生活”では、
多くの失敗を重ねたおかげで勉強させてもらった。
夜景の見える素晴らしくシチュエーションのよい場所だったが、
犬を飼っていた近くの住民が、
犬の鳴き声(当時はRomeo)がうるさいと言って怒鳴り込んできた。
この時は私もカーッとなって
「お宅のワンチャンもよく鳴きますよね?」
と言ったら大喧嘩になった。
(ー ー;)
完全な別荘地で近所付き合いのない場所だったし、
自治会もなく名ばかりの管理組合があるだけで、管理費だけ集めているのに集会すらなく会計報告も何もない…。
誰がどこに住んでいるか全く分からない、名前すら明かさない人も多かった。
今の場所は、このblogにも書いているが
地元組と転入組(別荘暮らし)が半々で自治会への参加は自由だ。
6年住んでいるが、ここは暮らしやすいと思っている。
暮らしやすさの一番の理由は“人”だ。
余計な口出しはしないけれど、
困ったときには助けてくれる。
先だっての豪雨で断水した時に、
連絡先を教えてくれたのもご近所さんだった。
今は個人情報の関係で、自治会役員の電話番号は知らされていない。
そんな時代だからこそ、ご近所が教えてくれる情報は生活に欠かせない。
TVで『ポツンと一軒家』を観ていてもそう思う事が多い。
こと自然災害に備えるには、誰がどこに住んでいる…という情報こそが、住民を守る術になる。
それ以上に、どんな人が住んでいるかは重要だ。
つい先日も畑仕事中のお婆さんと話しているうちに「お宅もシミズさん?」と言われだが、近所にはもう一軒同姓の住民がいるらしい…
で、我が家は《イノシシのシミズさん》だそうな。
1ヶ月ほど前、
イノシシの被害が続出しているのを役場に通報したら、
担当者が「シミズさんからの通報があったので」と被害状況を調べて回ったらしい。
《牛みたいな犬のいるシミズさん》
という噂もあるが…
おすそわけの野菜はスーパーの物と違って香りが強い…
狭いキッチンが新鮮な香りで満たされている。