ようやく一年半振りに想いを果たすことができました。
電車をのりつぎのりつぎ上総一の宮駅へ 途中蘇我駅で友人と合流しました。実は蘇我駅でレンタカーを借りる予定だったのですが うっかりわすれ そのことで思わぬ出会いもあったのですが それはさておき 一宮駅に到着しました。徒歩で5から10分 商店街を抜けて玉前神社につきました。修理中ということで御本殿を見ることはできませんでしたが わたしは左の築山のようなちいさな山から強いパワーを感じました。
さて つぎに玉前神社の元宮にあたる玉崎神社に向かいます。場所をおたずねしようとTELしますと なんと駅まで迎えにきてくださるとのこと 二つ目の駅大東駅に向かいます。車で10分ほど こんもりと森が見えてまいります。ふるびた石のきざはしを登ろうとすると あっ 黄色の蛇が赤い舌をチラチラさせてお出迎えにきてくれました。それはとてもいいシルシです。玉崎神社は....なんといったらいいでしょう。屹然と 凛と 立っていました。手と口を浄めご参拝すると熱いものがこみあげてまいります。右手に琴平神社があります。森に囲まれてそこだけ古代に遡ったような異質の気 とても父性的な気でした。ちいさな石の祠 ..... けれども わたしは あまりおそばには寄れないきもちでした。ここも また 特別な場です。琴平神社の御祭神はおおものぬしです。オオモノヌシは龍蛇神でありニギハヤヒといわれます。
玉崎神社の代々の神主さんは物部の直系とのことですが オオモノヌシは物部の氏神ですからそれはとても納得できることですね。
この神社のそばに神洗神社があり 今は畑に埋もれて井戸があります。そこは御祭神が上陸しからだをあらわれたという由緒があるそうですが 日本の神のほとんどが氏神 かつてこの世にいらした方々なので 物部一族が上陸した場所と考えてもよいと思っています。琴平神社のちょうど反対側 崖付近にともとても強い気を感じる場所がありました。
わたしには 少々もったいない気持ちがありました。かつては安房神社・香取神宮と共に「房総の三大神社」と称されてきた古からうけつがれてきたお社 これだけ強い霊力のひきあいの場をうらさびた状態にしておくのはもったいないという...外部のものが口を出すようなことではないのですが そんなふうに感じたのです。
玉前神社の御祭神:玉依姫命
玉崎神社の御祭神:豊玉毘売命・火遠理命・鵜茅葺不合命
火遠理命はみなさんもよくご存知の山幸彦です。山幸彦は兄の海幸彦 火照命の釣り針を落とし 海底のわだつみの神の宮殿に行きます。海神の娘豊玉姫はその妻になり子どもを身ごもり 子を産むために産屋を立て「 ぜったいに見てはいけませんよ」 と夫の火遠理命と約束するのですが火遠理命はその約束をやぶって覗いてしまうのです。......見れば妻はわにのすがたで子を産んでいました。 姿を見られたことを恥じた豊玉姫は海にかえってしまいました。豊玉姫は海辺に鵜の羽を茅葺きの材料として産屋をつくりました。生まれた赤子は鵜茅葺不合命です。豊玉姫は赤子を育てるために妹の玉依姫命を遣わしました。
玉依姫命の玉依は霊依で、タマは神霊、ヨリは人間に憑る(ツク)ことであり、神霊が憑依する女、即ち巫女のこと。
玉依姫は鵜茅葺不合命の妻となり 、四人の子を産みました。末子は神武天皇(カンヤマトイワレビコノミコト) これは古事記のものがたり。
一方 日本書紀では玉依姫は天照大神の子の天忍穂耳命と結婚し、天火明命と瓊瓊杵命を産んだとされます。
天火明命=天照國照彦天火明櫛玉饒速日尊 ニギハヤヒ オオモノヌシです。瓊瓊杵命=神武天皇の父 『日本書紀』の一書では瓊瓊杵命ニニギノミコトを天火明命の子とするそうです。
さて みなさん どう思われますか? 古事記 日本書紀は ヤマト朝廷の正当性を内外に示すためのPR文書でした。ツジツマ合わせに随分苦労した感じがありますね。ニギハヤヒが最初に国を統一した そのことを伏せるためのツジツマ合わせです。
このあたりでは 玉崎神社が本宮のようです。(中原にも玉崎神社がありますが こちらは元郷社 社格が違います。明治以降の社名の変更のようですね。) 玉崎神社にある琴平宮 わたしはこちらのお宮がもっとも由緒正しいもののように思います。物部一族がこの地に上陸した....その伝承をうけついで 海幸 山幸のものがたりをつくった......今日はこのあたりまでしかかけませんが もうすこしなにかが出てくるかもしれません。
これはおまけですが 豊玉姫は天速玉姫と同じ神という説もあり 天速玉姫を速い滝の神とする説などもあります。さてみなさん滝の神といえば......。
もうひとつ レイライン(春分 秋分の日 タマサキ神社から出雲大社を結ぶ線)のタマサキ神社って いったいどちらでしょう? 中川とは思えません、玉崎神社はもっと海よりにあったそうなので 気からしても この玉崎神社のことなのではと思いますが。
玉崎神社は 今一度ご参拝させていただきたい神社です。今回はご参拝できなかったので 神洗神社 安房神社 次回にぜひ寄らせていただきたく思います。
異類の者と結婚し、何かをするのを見るなとタブーを課し、そのタブーを破られて本来の姿を見られて別れるという話は世界各地に見られる。日本神話でも同様の説話が何度か登場し(神産みの黄泉訪問説話など)、民話でも鶴の恩返しなどがある。また、そういう説話では、異類の者との間に生まれた子の子孫が王朝・氏族の始祖とされていることが多い。
鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)
天皇につながる神が皆「稲」に関係のある名前である中で、鵜草葺不合命だけが稲穂と無関係になっている。この理由については様々な説がある。ウガヤフキアエズには事績の記述がほとんどないことから、後から作られた神ではないかとする説もある。その理由は、山と海の力が合わさったこの神によって、天皇が山から海まで支配するその支配力を表すためとしている。