福島の人も、知らないうちに被曝しているかもしれない。目に見えないのだから、恐ろしい話です。
我々のように年取った人間にはなんてことないけども、若い人は気をつけないといけません。
よその国がすごく心配しているというのに、日本では政府をはじめ、事実をすべて隠蔽して「もう大丈夫」という雰囲気を醸し出している。これは非常に危ないと思います。これも、すべては次の選挙で国民が判断することです。』
上記に取り上げたのは「週刊朝日」(11/9号)の独占インタビューにて「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が語った言葉である。
この「毎日2億4千万ベクレルもの放射性物質が放出され続けている」というコメントをみて「えっ!?」と驚いた方も少なくないであろうが、残念ながらこれは事実である。
「2億4千万ベクレル/日」という数字は東電が公式にコメントしたものであるにも拘らず、大手マスゴミ各社は示し合わせるかのようにダンマリを決め込んでいるのであるから、多くの方がこの事実を知らないのも無理もない話である。
情けないことに、この事実を報じているのは小生の知る限りでは、以下に取り上げた「しんぶん赤旗」ぐらいなものであり、赤旗にしてもこの切り抜き記事程度の取り扱いに過ぎないのが、日本のマスコミ報道の実情である。
改めて日本が”報道管制”の行き渡った、立派な「情報統制国家」であることがわかろうというものである。
日本が国民に広く情報開示するオープンな民主主義国家だと信じている方がいるなら、今からでもその考えを改めた方がよいであろう。
で、小沢代表や赤旗記事にて述べられている放射性物質の拡散量であるが、”嘘つき”東電のことであるから、真相は「2億4千万ベクレル/日」というレベルでは納まっていないと考えておいた方がよいであろう。
改めて言わせていただくが、フクシマ原発は依然として24時間休むことなくこれだけの放射性物質を大気中に放出しているのである。
これに加え、むき出し状態となった核燃料を冷却するべく大量に使用されている水が「高濃度汚染水」となって、地中や海水中に大量に”不法投棄”され続けているのである。
この放射性物質の拡散が止まらない限り、いくら「除染」などしてもただの”気休め””イタチゴッコ”である。
更には、土壌や河川・海に汚染物質が堆積することによって農作物や水産物の”汚染””凝縮”が進み、時間と共に放射能汚染が深刻化することは自明であろう。
そんな実情であるにも拘らず、政府や福島県はまるで事故が収束したかのような嘘を並び立て、フクシマ原発から住人を遠ざけるどころかこれを呼び戻さんとしているのである。