先日 やなせたかしさんが亡くなりました。私は正直のところ アンパンマンはそんなに好きではありませんでした。クレヨンしんちゃんのほうが好きでした。自分の顔をちぎって人に食べさせる あんまり自虐的すぎて。
けれども 必要に迫られアンパンマンの歌詞を検索したら なんだか不思議な感じがしました。そこで 調べてみたら やなせさんは 『正義とはひとに食べさせること』と書いてありました。もしかしたらこの方は..... と思って調べたら
......21歳で召集され26歳まで軍隊で過ごした。終戦間際には、上海決戦に備え1000キロの行軍をした。そして飢えに苦しんだ。こうした体験からやなせは痛烈に思った。「肉体的苦痛は、いつか慣れる。でも、ひもじさだけは何より情けなく、何よりも耐えがたい」....
そのうえに弟の千尋さんは神風特攻隊で戦死していました。歌詞には弟さんをほうふつとさせるところがあります。なかには そこだけとらえて靖国や特攻賛美を訴えるブログもありました。
しかしながら やなせさんが託したのは特攻賛美や隣国を排斥することではないと思います。英霊の2/3は飢えて死にました。食料も弾薬も医薬品もなくほとんどが おかあさん といって亡くなったそうです。
やなせさんが「正義とは食べること」 というのはそこだと思います。本土でも 食べ物がありませんでしたから。戦争というのはそういうものです。家族がバラバラになり 死んだりケガをしたり......飢えることなんです。
だから アンパンマンは自分の顔を食べさせる
わたしは戦争に行った方や戦争で肉親を亡くされたたくさんの方のおはなしを聴きましたが ひとりとして戦争をしたいという方はなく、決してしてはならないという方ばかりでした。なかには 50.60になっても 夜うなされたり 叫び声をあげて目を覚ますというひともいました。
やなせさんは戦争は絶対 してはいけなと言っていらしたんですね。ご冥福をお祈りします。
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そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!
今を生きる ことで
熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
なにが君の しあわせ
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を
こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ
どこまでも
そうだ おそれないで
みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる
光る星は 消える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため