音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

末っ子

2011-05-31 21:22:06 | 音楽

矢車菊って、見れば見るほど、不思議な形。

26度もあった最高気温が、21度に下がり、次男は風邪ひいて高校を休みました。
本人曰く「暖かかったから、パジャマを半そでにしてしまった。寒いと思ったけど、若いから大丈夫と思ったら風邪引いた。」
喉が赤くなって、鼻水ズルズル。熱は少し出ましたが、それほどではありません。
食欲が無いと言っていたわりに、油気のないものですが、3食ちゃんと食べました。
明日は元気になるでしょう。
末っ子の彼は、しんどいとすぐに、病院に行き、薬は出されたものをちゃんと飲みます。そして、すぐに寝ます。「あれが食べたい。」とか「油気がないもので、お願い。」とか、いろいろと注文をつけ、人との手をうまく借りて、無理をせず、予防に合い努め
療養生活も楽しそう。

モーツアルトも末っ子。長男のベートーヴェンが、いつも深刻で、怒涛のような感情の波の中にいるような気がするのに、モーツアルトは、いつも、軽々としていて楽しそう。
悲しみも、一人味わう感じで、誰かにぶつけるというような感じではありません。
最後だって、そんなにがんばりたくなかったのに、生活と仕事があって、それより、音楽をつくるのが、楽しかったから、つい無理やっちゃった。
って感じ。

どの曲も楽しみに満ちています。



台風の後

2011-05-30 20:44:13 | 子ども

ガザニアと芋かたばみ。ガザニアは勲章菊ともいいます。最近良く見かけるようになりました。植えたというより、勝手に増えたのかな。植え込みを占領していました。

今日は日曜参観の代休で、朝から児童会をあけていました。
台風の余波で朝は驟雨。
みんなで、折り紙で紫陽花を折りましたが、子ども達のエネルギーはそんなものでは収まりません。レゴを出して、午前中はなんとか持ちましたが、午後雨の中外へ飛び出す子どもが続出。

運動場はドロドロですが、雨も止んだので、食後は外遊びもOK。
やっぱり、泥んこの水溜りで、運河をつくったり、火山の噴火口のような土手を作って水を入れたり。
ドロ遊びをする場所は決まっていますが、埋め戻すことを約束して、今日だけはお目こぼしすることになりました。

今回の台風の、風や雨の話をしていたと思ったら、
「山の方で、海から津波がいっぱい来てたくさん人が死んだやで。」
「夜、風が吹いて、校舎が揺れてるのが見えた。」

子どもは、はっきりとした情報を持たないけれど、ニュースや、大人の話から、何か大変なことが起きたというメッセージを受け取っています。怖い思いをしても言葉にならない子どもも多いです。

怖かったと言う気持ちをいろんな形で出したり、自分なりに奇妙なストーリーを作って説明をつけたりします。
鉄筋の校舎が風で揺れるわけ無いし、山ってどこ?と思いますが、気持ちを出すことが大切。

「そう、それは怖かったね。」
「うん。怖かった。」

そうやって、少しでも、気持ちを分かち合えたらと思います。


マップつくり

2011-05-27 21:13:10 | 音楽

匂い幡茉莉(においばんまつり)は、ジャスミンのような良い匂いがします。それだけではなくて、開いた時は白い花が、段々紫色に変ります。

フルートを吹くというのは、身体を通して表現すると言うことだと私は思います。
運指だけではなく、音色や、音程のコントロール、強弱、楽器の持ち方。
全て身体を通して行われます。

自分の内側から体の地図を作ることが良い音を作ることが大切です。

例えば、単音でいいですので、一つ身体のテーマを選んで、足の角度、指の支え方、唇の角度何でもいいので一つを、選びそれを「0」と名づけます。

名づけたらその今吹いている位置の感覚を、とにかくどんな感じがするか覚えること。そしてその結果の音を覚えること。

感覚を味わい覚えたら、一つ、唇の角度を選んだらその部分だけそこから、一番離れた場所で吹いて見ます。そこを「+10」と名づけます。

そこがどんなにいつもと違っていて気持ち悪くても、変な音が出ていると思っても、その感覚もしっかり味わい覚えます。

そらから、「0」を経過して全く反対側を「-10」

こんな風に体のマップを作ると、適切な場所で適切な音を出すことが出来るようになるのではないかと思います。
できたら、その間「+5」「‐5」。その時、「‐10」も「0」も否定しないこと。
あくまで、この体の位置の音がどういう音がするかを知ることが目的です。

地図を作れば、状況に応じて身体を変えて、音色を変えることができます。


梅田レッスン

2011-05-26 20:21:44 | レクチャー、マスタークラス

バラは人類で一番愛されている花ではないかと思います。たくさんの品種があり、今も生み出し続けられています。これはつるバラで、カクテルと言います。近所の家の壁を毎年飾ってくれます。いつも楽しみに待っています。

昨日のレッスンはバッハの無伴奏ソナタA-moll。
第2楽章をざっと演奏したら、「初めの音をふいてごらん。」
4分の3拍子の3拍目の裏、8分音符のEから、始まります。
「こういうふうに」〇E〇E〇E〇E〇E・・・。
吹いていると、「初めの音だよ、元気に、前に行く。」
「お腹を使って、5分は吹いてご覧。」
「ああ、しんど。ってきこえてくるよ。最後まで元気に。吹きながら、ワンパターンではなくて、舌の位置とか工夫して。一音ずつ息をとって。」

「毎日5分はこういう練習をして。」

他にも「舌を使わずに、お腹で切って、この楽章を初めから吹いて、最後まで言ったらもう一度。できるだけ何度も、するんだよ。」

「音をもっと良く聞いて、スケールをもっと練習して。」

「目の前の曲を、なんとかするということより、基本奏法に目を向けないと、こういう風に吹いてとは僕は言わない。そうすると、型にはまった演奏しか出来なくなる。舞台の上ではみんな一人だよ。

そして、お客さんに合わせて演奏も変える。よく一人の世界で吹いている人がいるでしょ。『こう吹くものだ。』と決めて吹いているんだ。そんな演奏は聴いていてもつらいよ。

お客さんを見て、お客さんのために吹くのだよ。
と言うことはいつでもどんな風にも演奏できる。そういう奏法を自分自身で見つけなくては。

自由に吹くためには、自分で、どういう風に吹いたときに、どんな音が出るかと言うことを、見つけるんだよ。決まっているようにとか、誰かの言葉を聴いてきて、それに捕らわれて吹いていたのでは難しいよ。」

やはり、基本。先生に会うと、私の必要なものをピタリと見抜かれてしまいます。今からは、また基本に帰ろう。


空中農園

2011-05-25 21:50:36 | Weblog

今朝は梅田でレッスン。梅田は平和堂と大丸が完全オープン。様変わりしていました。レッスンが終わってから、ナース時計が欲しくて探すのも兼ねて、少し足を伸ばしてみました。
時空の広場。現代的にしたハリーポッターの駅みたい。この下は電車。

空中農園。エスカレーターを10階まで上って、後は14階まで歩いて階段を登るしかありません。今でも直射日光が痛く、歩くのがつらいのに、中高年ばかりが目立ちます。若者は店内でショッピングをしています。人酔いして時空の広場のセルフイタリアンで、一人ランチ。


結局、広すぎて時計にいきつかず、何も買わずに帰り、夕方練習して、夜は久しぶりにCAPの練習。機関紙の校正もして、帰宅は今。
疲れた~。

レッスンはまた、明日報告します。


留学生

2011-05-24 21:04:55 | 子ども

シャガは、射干、著莪とか書きます。日本のアヤメ(Iris Japonica)と言う名前ですが、原産は中国だそうです。種でなく3倍体で、細胞分裂で増える、地下茎で増えるそうなので、人が運んだ所からしか増えない?!
里山に自生しているように見えるのは全て初めに誰かが植えたせい。知らなかった。野花だと思っていました。

古本屋めぐりでたった一枚手に入れたのは、ゴールウェイのモーツアルトのフルートコンチェルト作品集。
1番2番と
ハープとフルートのためのコンチェルト。1990年録音で、写真のゴールウェイの頭も、まだ黒々しています。

土曜日に実家に帰ると、一人家族が増えていました。
オーストラリアからの留学生ギルバートくん。高校2年生。
姪の高校の、ホストファミリーが急に受け入れできなくなって困っているとの、告知を受け、7月半ばまで、空いている部屋がある両親の家に。

書類によると、中国系のオーストラリア人で、フルートとドラムを演奏し、音楽教師になるのが夢。
行ったら感じの練習中。ルーズリーフにびっしり書かれた漢字の中には、私でも書けない文字が、たとえば「痙攣」とか・・・。
日本語は、「音読みと訓読みがあって、難しい。」と言ってましたが、見事に使いこなしています。それにおしゃべり。

私の「フレンチコンポーザー」を見つけると、「吹いていいですか?」
「もちろん。」
シャミナーデのコンチェルティーノをザーッと吹いて、「これ、テストで吹きました。」粗いですが、なかなかの腕前。
「8月も日本にいるんだったら、フルートコンヴェンションってあるけど、行く?有名な人が世界中からくるよ。知ってる?」と聞いてみたら「フルートは、もう興味ないです。親に言われてやってて。」「フルートはゴールウェイしか知らない。」
と残念な答え。

どうも、試験の結果がよくなかったらしい。
「漢字は一年前から勉強しだしました。」
「じゃあ、日本語の先生になるのかな?」
「それか、日本で、英語の先生しようかな。」
まだまだ、悩める高校生です。





6人組

2011-05-23 22:09:51 | Weblog

月極め駐車場にも、小さな鉢を置く人がいます。ラヴェンダーが一鉢あるだけで、駐車場の空気も和らぐ気がします。

土曜日に、高校時代のクラブの友人と会いました。
友人のMさんが夫と経営する居酒屋「内倶根」に、集合。もともと50席もある居酒屋さん日曜定休日のところ、6人で貸切。
といってもランチは隣のケーキ屋さんで、後は、コーヒーおともに座敷に座ってしゃべるのみ。

と思ったら、「飲める人」と、日本酒は出てくるわ、「するめの揚げ方教えたげるわ。」と店のフライヤー始動!

するめに小麦粉をまぶし、溶かした粉をつけ、大きな業務用フライヤーに、するめを一本づつ散らします。
揚げたてのするめをケチャップと、マヨネーズで頂いていると、「これもあげるわ」と軟骨のから揚げ、ポテトのフライ。
飲める友達BさんとHさんはいつのまにか日本酒飲み比べしてるし・・・。

食べながらいろんな話をしました。
子どもが卒業した、入学した。お姑さんや親を見送った、仕事がんばってる、病気だったけど、回復した。不安に思っている原発の話。孫が生まれた。そうそう、それからMさんが飼っているこのモモンガの話。家の2階はモモンガの家だそうです。



話しても、話しても、話しても、話し足りません。
時々会っているメンバーですが、みんな良い大人になりました。経験もそれぞれに積みました。
大切な大切な仲間です。
10年後、みんなで、なぜか、屋久島に千年杉を見に行くことになりました。
それまで、元気にいる約束です。
どうかみんな元気で。また会いましょう。



音楽論争

2011-05-20 21:18:31 | 音楽

木香薔薇(モッコウバラ)は中国原産。一度に咲くので、これを植えている家はほとんどの人がよく覚えています。とても印象的です。私もご近所の何軒かをモッコウバラの家として覚えています。

グルックのアルミーダは、1777年初演されました。
これは1686年初演されたリュリのアルミーダを例にした、ラモーとルソーの音楽理論の論争に発しています。

フランスの音楽が和声重視で、感情の音楽表現が乏しいとリュリーのオペラを取り上げて主張するルソーに対し、ラモーはそれを旋律ではなく、転調と言う手法で表現しているのに、ルソーが正しく読み取れないのだと主張して、大論争に発展しました。

このルソーの理論の正しさを証明するために、グルックは同じ詩に曲をつけました。

クラッシック音楽は、今では、価値が決まりきったように思われていますが、この時代はホットで生々しい論争が真剣に行われていました。



金婚式

2011-05-19 22:52:16 | 名曲

春はどこに出ても花が多くて、幸せ。これはアカシア。

香里園タワーマンションで、初レッスン。
駅の改札を出たら、エレベーターを上がって、ロータリーを回ってそのまま屋根の下を通って2分でエントランスにつけます。
絶景の最上階で、気分良くレッスン。
が、ハイテク過ぎて、鍵の開け方はわからない。冷房を入れようとして、床暖房を入れたり、少々混乱気味。それでも、快適です。

曲は、マリ作曲、金婚式。
曲の始めの音は、4分の4拍子の4拍目から入ります。ここで注意しなければいけない点は、4拍目のアウフタクトは、次の小節1拍目より大きくならない方が良いということです。Aの音はあくまでも次のDを出すための音です。
次に2拍目から同じAの音が4分音符で4つ続きます。最後のAは装飾音符つきで、次の小節の1拍目。
この4つの音は、同じ音程ですが、全て性格が違います。

1つ目のAは、1拍目の裏拍で、スラーで1拍目と繋がっています。この音は、1拍目降りた反動で、上でとり、宙に投げ上げて、減衰。2つ目のAは小節の3拍目中強拍・・・1拍目ほどの強拍ではないですが、それに順ずる強拍ですぐに上がって行き、3つ目は、次の4つ目のAを引き出すためのアウフタクトなので、縦にはねるのではなく、横に飛ぶようなスタカートです。
つぎのA=小節の1拍目=強拍、しかも装飾音符つき、ということはここは初めの小節よりもアクセントとなるように演奏します。
そしてこの音は、すぐに切りあげ、3拍目に向かって、8分音譜を吹きます。

この特徴的なリズムの2小節
をどう演奏するか?で、この曲のおもしろさが出るかどうかが決まります。

結婚50年金婚式の夫婦が、昔を思い出しながら、仲睦まじく踊っているようなイメージがでるといいですね。

香里園教室でも、生徒さん募集中です。


ボーンズ フォー ライフ

2011-05-18 21:38:12 | レクチャー、マスタークラス

5月といえば、つつじ。オオヤマツツジが盛りです。

今日はボーンズ フォー ライフ
「まだ、表現の何かを変えたらとか、腕や指のテクニックをなんとかしようと思ってない?足の裏が自分を支えていることを忘れてない?」

足の裏の前の方を意識を向けると、身体が前に揺れるでしょ。後ろの方を意識するだけで、後ろに。身体中の細胞が意識を向けたほうに移動します。
本当に微細な感覚を研ぎ澄ますと、自分の身体の中の動きがわかってきます。

根元から動かないから、響く音がでない。

「テクニックは必要だけれど、それは、プロセスの一部であって、ゴールではないでしょ。テクニックを積めば合格点の演奏はできるけれど、それは目的ではないでしょ。」

そうでした。カンカンになって練習すればするほど、この指がとか、唇がとか、部分に熱中してしまうんです。

音は自分の身体からでます。自分の身体を手放しては、いい音が出るわけが無い。身体は床の支えによって立っています。

いつも、そのことを覚えていられるようになるには、まだまだ修行が必要なようです。