音楽の喜び フルートとともに

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録音

2011-03-31 21:12:43 | 音楽

菜の花の季節です。日本の春の原風景に、この花は欠かせません。

菜の花が堤防の土手に咲いているのを見ると、必ず、「朧月夜」を口ずさんでしまいます。

菜の花畠に、入日薄れ、
見わたす山の端(は)、霞ふかし。
春風そよふく、空を見れば、
夕月かかりて、にほひ淡し。

里わの火影(ほかげ)も、森の色も、
田中の小路をたどる人も、
蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も、
さながら霞める朧月夜。

フルートのKさんが、キエフに行ってしまったので、デュオの曲の1stを録音して、2ndをそれに合わせて吹いています。

人は大体自分よりも、人のすることの方が良く見えます。

そうやって見ると、2ndの自分の音よりも、録音した音の方が良く聞こえるので、自分が吹いているより、自分の癖が良くわかります。

例えば、休符が短くなりやすい。緊張すると、音がこもる。音程が低くなる。

これはとってもおもしろい。
お勧めです。


イメージの力

2011-03-30 20:36:25 | 哲学

木蓮が満開です。これは白木蓮。蓮の花は、お釈迦様が乗っていたり、背負っていたりする花です。衆生が仏の教えが広まると楽の音が響き渡り、蓮華の花びらが世界中に舞い散る。私は仏教徒と言うわけではありませんが、仏典を読んだ時に、その美しい世界が目に浮びました。
木蓮を見るとその記憶がよみがえります。

あらゆる宗教は、人間がいつか到達するだろうという美しい世界を提示しています。

こんな時にお気楽なことを言うと思われるかもしれませんが、いろんな人に統計を取ったら、こうありたい自分や、理想の姿を具体的にイメージすればするほど、その姿に近づくそうです。

 

人はイメージするものになる。

美しいものをみたり、聴いたり、おいしいものを食べたりする意味はそこにあると思います。

きれいというのとは少し違います。
植物や動物の生命力。生命を育む自然。命を感じさせる音や、絵、建物。質。

命に繋がる何か。

私たち日本の子どもたちは、1960年代から、アトムや、ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダム、エヴァンゲリオンと、科学の素晴らしい面と、ひどい面を繰り返しイメージの世界で再現してきました。

科学のどちらの面も真実で、この世界にあり得るもの。
どちらの側面も私たちは自覚しながら、科学を扱わないといけないと思います。しかし、今ほど科学や、その科学を扱う人間の素晴らしい面を信じなくてはいけない時はありません。

ギリシャ神話の中に出てくる将来を予知することのできるカッサンドラは、最悪の将来を回避したいために予言を伝えますが、その運命を避けることはできず、人びとは予言を信じようとせず、最悪の予言はカッサンドラを決して幸福にしません。

美しい未来を、イメージし信じる。悪いことも広がるけれど、良いことも広がる。
目の前の命の質を上げること、育んだり、美しい行いをしたり、美しいものを見たり、懸命に生きることで、きっと世界は再生する。質で世界は繋がっている…ちょっと大きなこといいすぎたかな?


年度末

2011-03-29 22:52:24 | 子ども

アルストロメリア ユリズイセン科、なんだか小難しそうな名前は、スイスの発見者の名前から取られたそうです。南アメリカ原産で、色や、模様がカラフルで、たくさんの種類があります。これはサレナと言う品種です。

今日で今年度は終わり。二日児童会もお休みし、4月1日から今年度が始まります。最終日の今日。異動を知らされました。

お弁当の時に、挨拶してから、いつもは悪態ばかりついている子ども達も、今日は優しい。摘んできたたんぽぽや、イヌフグリを花束にしてくれたり、お買い物ごっこにいれてくれたり。
「いかんといて、本当は先生と別れたくないよ。」と顔を埋めにきた一年女子はストレート。
「先生、本当に今日でもうおわりなん?どこいくの?」さんざん手をかけさせられた、やんちゃ坊主が不安そうな顔して聞いてきて、ちょっとぐっときました。

「3年間、みんなと遊べて楽しかった。ありがとう。」

最悪だった大人関係も、今や考えられないほど改善され、連携プレーもできるようになり、私も卒業証書をもらっても良い頃かも。
4月から、また新しい関係が始まります。






有居恵・小林由佳・中田百合子ジョイントコンサート

2011-03-28 21:21:22 | コンサート

これは、コーエッド。外国産の椿もたくさん入ってきています。この白と赤のマーブルの入り方は一輪ずつ違います。
まだ寒いですが、咲いている花が増えてきて春を感じます。

昨日、兵庫県立芸術文化センターでの、3人のピアニスト「中田百合子・有居恵・小林由佳ジョイントコンサート」音の職人たち~その祈りと軌跡~vol.2に行ってきました。

有居さんはリストの巡礼の年第二年の「イタリア」から、第一曲と第7曲。

小林さんは、ヴァイオリンの井上敦子さん、チェロの伊原直子さんと、ドヴォルザークのピアノ3重奏曲第4番「ドゥムキー」。

中田さんは、クラリネットの古賀喜比古さんと、チェロの伊原さんと、ブラームスのクラリネット3重奏曲op114を演奏されました。

同じ会場の同じピアノがこれほど違うか?と思うほど、奏者により、音色が変りました。
有居さんは、作曲はリストですが、ダンテらしくイタリア風に、おおらかに歌えていたと思います。小林さんは打って変わって、軽妙。チェロの井原さんが落ち着いていて、なかなか良いアンサンブルでした。

中田さんたちの演奏したブラームスは、フルートに曲を遺してくれませんでしが、このトリオを聴くと、なるほど、それもそのはずだなと思います。
フルートのつやつや過ぎる音や、華やかな音色は、ブラームスの日常の延長にある音楽を表現するには、過ぎる。
クラリネットやチェロこそブラームスにふさわしい。
そしてそれにふさわしいピアノを中田さんはたくみに表現されててさすがの演奏でした。

中田さんのパンフレットの解説文より
「ブラームスは深い愛情を持ってこの不条理な世界をみていたのではないでしょうか?人生は常に苦しみの連続であるけれど、この世界は美しく、決して捨てたものではない・・・どうかブラームスからのメッセージがひとりでも多くの方の心に残りますように」

優しく力強い現実に絡み合う演奏でした。

3人は阪神淡路大震災の時の被災者でもあり、コンサートの収益金を全て今回の震災の被災者に送られるそうです。


2011-03-25 22:47:32 | 子ども

シャルル・ドゴール、これはすごいバラです。実家の床の間にありましたが、なんと2月3日から、活けてあるそうです。緑の指とは、母のことです。他にもいろいろ息の長い切花が実家を飾っています。

春休みの児童会は、8時半から19時まで開室しています。
年度末ですが、まだ臨時職員の異動の情報が回ってきません。
私は、来週も担当日が一日ありますが、今週で終わりだった人は、なじんだ子ども達にさよならも言わないで、来年度は異動です。

朝は穏やかなお天気で、子ども達のほとんどが、運動場で遊んでいましたが、4時過ぎた頃に雨が降って、お部屋に入りました。
なかなか部屋に入れない子どもがいて、傍に立って言葉をいろいろ変えたりして促していましたが、子どもが雨に濡れてしまいました。

よくあることですが、今日は放射能が気になって、ドキドキしました。
大阪は大丈夫だったと、夕刊で確かめましたが、24日のデータしかなくモヤモヤした気持ちは消えません。

ここでさえ、心配なのに、関東や、福島のお母さんや先生達はどんなにか子どものことが心配でしょう。

来週こそは沈静化することを信じて、それぞれの場でベストを尽くしましょう。







 


ボーンズ フォー ライフ

2011-03-24 22:19:54 | レクチャー、マスタークラス

ローズマリー、マリンブルーと言う品種です。肉や魚料理に入れて食べると、口の中がさっぱりとする良い匂いがします。

昨日の午前中はボーンズ フォー ライフ。
パンパンと、かかとを上げてジャンプするのですが、かかとの皮一枚は床にくっついたまま、というような、ほんの小さな動きです。5回ほどもすると、体がどうなったのか?内観します。

徹底的に質を見るのです。動いているより、見ている時間の方が数倍長いです。

足の裏の床とのつき具合、ふくらはぎ、膝、腿、腰、背骨、肩甲骨、首、頭、腕、指。左右のバランス。じっとして、順番に見て行きます。細かく見れれば見れるほど質の違いがわかります。

座って膝にタオルをかけて、両手で両端を片方ずつ持って、やはり、ほんの少し、皮が動く位。外から見たら動いているかどうかわからないくらい少しだけひっぱります。

そして、坐骨が膝の動きと連動して動いているかどうか?確認します。

「膝が痛いんですが、1階、2階は大丈夫なんですが、3階に行くといつも痛いんです。3階に何かあるのかな?」と言う質問に、

「3階が悪いんではなくて、初めから、1階からもうすでに痛くなるような歩き方をしているから、3階に着いた時にオーバーフローしただけです。基礎部分からちゃんと積み上がっていないと、結局倒れてしまいます。」

私も「この前の演奏のとき、始めはうまくいったんですが、後半になると崩れてきて、スタミナ切れか、体力がないのか、人前に立つと、段々緊張してくるというか。」

「それも同じです。初めから、切れてくるような吹き方をしているのです。そして、うまく行ったと思っているときは、脳が眠っているんです
。うまく行ったと思った瞬間、もう落ちているんですよ。」

やっぱり今日も、そのとおり。
「よし、今日はいける。」とカデンツァのあたりで思いました。そこから、落ちたような気がします。
これだけやって、わかっていても、やっぱり同じところです。
人間っておもしろい。まだまだ修行ですね。





梅田でレッスン

2011-03-23 21:39:03 | レクチャー、マスタークラス

オンシジューム アロハイワナガ。ハワイのイワナガさんが作った品種。元気のでる黄色は「アロハ」「こんにちわ」と挨拶してくれているようです。

今日午後は、梅田でレッスン。
ボザが終わったので、次のトリオコンサートの曲。
まずはクラーウのトリオop.119。
S先生が1stをふいて下さいました。
まずはゆっくりと。
始めの2音、G F#でもうストップ。
1stのH Dが鳴っていることを考えて、そのハーモニーに合う音をださないと。
ピアノなんかでとれるG F#を入れても合わない。
替わってご覧とパートを入れ替えて演奏すると、ハーモニーがちゃんと取れます。


一音ずつをあわそうとしても絶対合わない。Gからの全体の流れで演奏しなくてはならないよ。

次のEの音を鳴らすと、今度はタイで繋がった4拍目からの音は、同じEでも少し低めに吹かないと次の1stの音と溶けないからね。

2ndはむずかしいのよ。1stの次の音がこうなるだろうと言うのを予測して音をだすんだよ。普通の音のとり方ではだめなんだよ。
同じ曲でも、ソロの部分はキャラクターが全く変わるんだよ。

同じ音を吹くときは、1stが吹く音の幅の内側を吹くんだよ。同じにしたら合わないよ。内側を吹けば1本に聞こえる。

深すぎてまだわからないです。というと、「基本をじっくりさらうんだよ。」

帰ろうとすると「ボザ本当によかったよ。長いロングトーン、ビブラート無しで音も安定して良く吹いたね。帰り道ニコニコして帰れる演奏だったよ。」
「まあ、後半は気付いていると思うけど、基礎練習が必要だってね。」

フルートアンサンブルをされているスタッフのKさんも「あのピアノの楽譜見たら、これどうやってあわすんだろう?と思ったけど、ばっちりでしたね。」と言ってくれました。

久々にましな演奏だったのかな?うれしいな。張り切って練習できました。

 


父母義父DAY

2011-03-22 20:24:39 | Weblog

実家の庭に咲いている梅は、八重祭笠枝垂れ(やえまつりがさしだれ)だと思います。母に聞いても、父に聞いても、「名前は知らん。」
まあ、そんなものです。

3月8日にようやく妹が自立して、姪達を連れて家を出て行ったけれど、掃除機やレンジを持って行って、翌週には炊飯器が壊れ、置いていったのは、ちょっとボケて来た父が乗らない方が良い自家用車。

「もう掃除機はがまんできないから、買いに連れて行って」と頼まれたものの、なかなか日が合わず、途中で自分の掃除機を渡し、昨日ようやく、日が取れて、買い物に。

千葉の義父は、食料品が滞っているらしい。被災された方とは比べるべくも無いくらいの不都合
ですが、義父は一人暮らしで右半身不随。ヘルパーさんが来るとはいえ、心配です。
「納豆が無い。」と言っていたので、納豆や、カップめん、レトルト食品などなど、片手でも食べられそうな食品を選んで、イオンから送りました。
前回のクロネコ便は、遅れるということでしたが、驚いたことに19日に送って、20日の10時には着いたと連絡がありました。

イオンの方は、「保障できません。賞味期限のある納豆などはどうしましょう?」といいますが、「相手も大人ですし、自己責任で処分しますので、お願いします。」と送ってもらいました。
明日から寒くなるから、大丈夫。と自分に言い聞かせて。

大阪でも物流が滞っていて、機種によりレンジや掃除機は10日待ち。
掃除機は待つことにしましたが、レンジと炊飯器、オーブントースターはそれらを避けて、持ち帰れるものを選びました。

経済活動を普通に行うことが、今の私達ができること。だとテレビで言っていました。
たくさんのプロが現場に入っています。
今は、一生懸命働いて、稼いで、被災地に届ける。

あれこれ買い物して、送って一日が、それで終わってしまいました。


同窓会とボザ本番

2011-03-21 20:44:58 | 音楽

ガーベラ、キムシーと言う品種です。小学生の頃、描いたお花の絵はこんな感じです。赤と白の絵の具を混ぜてピンクを作ろうとして、思った色が出るまで、パレットの上で絵の具を混ぜていたら、ピンクが大量にできてしまいました。
お気に入りのピンクの色で、何が描けるか?と考えたら、ピンクのお花しかなかった。絵の具を使うためにわけもなく画面をこのガーベラのような、花で埋め尽くしました。

日曜日は、ボザのアグレスティド本番。
1週間前にグルグル、バラバラだった曲がどうなったのか?

実は、その日は12時から東大阪で高校1年の時の同窓会の日でもありました。
女子高で、その女子校出身の国語のT先生。
いろいろなことがあったはずだけれど、なぜか楽しい思い出ばかり。
高校をでて初めての同窓会。「やるよ!」と懐かしいEさんから電話もらった日は、コンサートと同じ日。「えーっ!何で同じ日!」

主宰のドルチェ楽器さんから13時50分にリハ室使えます。お手紙頂き、どう計算しても、13時には出ないと間に合わない。

そのことを話すと「早めにおいでよ、会いたい人あれば、連絡しておくよ。」とEさん。「ごめーん。」といいながら、厚かましくも「MさんとBさんとSさん・・。」

11時に着くと、Mさんどころか、T先生も来ておられて、幹事のSさん、Iさん、Yさん。Bさんも。

早く帰るお詫びに一曲。先生に「何がいいですか?」と31曲選をお見せすると、「シューベルトがあるね。」「これは、ピアノがないと曲にならなくて。」「じゃあ、トロイメライ、私好きなの。」とおっしゃったので、シューマンの「トロイメライ」を。

「高校時代はもうなんだか、夢の中のようです。高校時代を思い出しながら、先生のリクエスト『トロイメライ』を吹かせてもらいます。」と始めました。

食事しながらと思ったのですが、みんな手もつけないで聴いてくれました。
吹き終わると先生が、涙を吹きながら「本当によかったわ。」と言ってくださいました。

先生は4月25日のコンサートの宣伝もしてくださって、本当にありがたかった。
録に話も出来ないで帰る私に、みんな手を振ったり握手したりして見送ってくれて、「また、必ず会いましょう。」

みんなに元気をもらって、会場に駆けつけると、いつもの楽器店のスタッフさんが、「間に合ってよかった。」と喜んでくれました。プログラムを一番最後に回してくれたり、ごめんなさい、本当にご心配、お手間おかけしました。

ピアニストの中田さんも喜んでくれ、私が不安がっていると、「大丈夫、大丈夫」と元気づけてくれます。

出番前に外で待っていると、!!!なんと、独身時代お世話になったHさんが。
ブログを見て、楽器店に問合せて、チケットを手に入れてきてくれたのでした。
〇十年ぶりの再会でした。

心配だったボザの前半、グルグルバラバラは、奇蹟の逆転ホームラン。
完璧のはずだった後半、変拍子。やっちゃった。1拍前に出てしまったけれど、中田さんが、すかさずフォロー。おかげさまでなんとか、ましな演奏をすることができたのでした。

しかし、初めてトライする難曲を合わせ1回で演奏なんて傲慢なことでした。

終演後、S先生が、ニコニコしながら、

「基本が大切なこと、わかりかけてきたみたいだね。『ソノリテや、タファネルゴーベールをただやるだけじゃうまくならない。』とモイーズ先生も言っておられたよ、

あれを基にして、自分の足らない所を克服するために工夫して利用しないといけないと。ザッとやるのではなくて、ゆっくり、本当にしっかりと聴きながら練習するんだよ。」

と、おいしいお抹茶と、生菓子「御所桜」をおごってくださいました。

全く関係が無いように見えていますが、この一日、たくさんの人に支えられた実感が、生き生きとありました。
過去から、現在に連なる私に関わってくれた全ての人に感謝。






コンサート告知

2011-03-18 21:59:32 | コンサート

コンサートチラシができました。
2本のフルートとピアノのトリオコンサート~音信(おとずれ)
4月25日(月)19:00開演 プチエル(エルおおさか)

私パスカルこと、久米素子がでます。
フルートのKさん、川口由紀さん、ピアニストは寺嶋千紘さん。
こういう時こそ音楽で、勇気を養いましょう。
心を込めて演奏します。どうぞおいでください。
申し込み・問合せ moto-fl-angel@nifty.com