おかげさまでリサイタル、無事終了しました。
これだけのプログラムに挑戦したのは初めて。
大失敗して笑われるのでは?とか、こんな演奏で?!とか言われるのではと湧き上がってくる暗い妄想と戦いながら、孤独に練習する日々。
「頑張ってね。」
「楽しみにしてるからね。」
「行けないけれど、応援してるから。」
チケットを黙って何枚も売ってくれた人もいました。
病気、仕事、忙しい中、時間を割いてきてくれた人。
家族の助けもありました。先生も長い時間を割いて教えてくれました。
「よかったわ。ありがとう。」
「楽しかった。」
と、口々に言ってくれて、
妄想とは全く違って、現実のみんなはとてもとても優しかった。
こんな素晴らしい人たちの期待に値する演奏を、自分はできたのだろうか?
そう思うと、申し訳なくて二度とたつことなんかできない。
反省と自罰の気持ちが湧き上がってくるけれど、自分が一番わかっている。そんなものは役に立たない。みんなにも自分にも。
「次、案内ちょうだいね。」
「次はいつするの?」
「次は行くからね。」
「生涯学習だよ。がんばろうね。」
一人でもそんな言葉を聞いたら、前をむいて立ち上がってしまいます。
次は、もっといい演奏をする。
そんなことで、死ぬまでずっと行きそうです。
多くの人々に支えられ、みんながいるこそ私がここで立てる。そんなことを、強く実感した時間でした。
こちらこそ、元気が出ました。ありがとうございました。