音楽の喜び フルートとともに

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ローナ・マギーフルートリサイタル

2024-12-19 20:57:00 | コンサート
ローナ・マギーフルートリサイタルに行って来ました。
京都アルティホール
ピアニストは石橋尚子さん。
伊藤公一先生もデュオで出演されます。

丹波橋から近鉄特急

…ではなく急行国際会館行きに乗っていきました。

ロビーにはすでに長蛇の列。
「あぅ!」と手を振ったのは伊藤公一セミナーで一緒だった今田聡美さんでした。
さとみんチャンネル

一緒に聞くことにしました。ラッキー!
プログラムはローナさん自身の言葉で書かれていました。
何を伝えたいのか?がはっきり伝わってきたので抜粋ですが転載してみます。

今回のプログラムは幻想的な要素を共通して取り入れたといいます。

マックス マイヤー オルバースレーベン(1850-1927年)

ファンタジー ソナタop17
フランツ リストに師事したトーン ポエム 第2楽章はシュテンドヒェン(セレナーデ)愛するひとに捧げる愛と優しさのの証の曲 シューベルトのシュテンドヒェンにインスパイアされました。

マデリーン ドリング(1923-1977年)

フルートとオーボエのための三重奏曲
イギリスで生涯をすごしながらラフマニノフ、プーランク、ガーシュインに影響をウケました。
1947年オーボエ奏者のロジャー ロードと結婚。彼のための曲を書くようになりました。
そのような曲の一つで1967年に書かれました。またブーランクの影響が色濃い曲です。

この曲はローナさん伊藤公一先生、石橋尚子さんのトリオで演奏されました。

外山雄三(1931-2023年)

ファンタジー1985.
日本を代表する作曲家のこの曲富久田治彦先生の演奏で聞いてとても感動し取り上げたそうです。

セザール フランク(1822-1890年)



ソナタ イ短調
1886年作曲オルバースレーベンの曲より数年後に作曲。

ヴァイオリン奏者イザイ

に結婚祝いとして贈られました。
愛は。簡単には手に入らない。
第一楽章 深い思索と探求。
激しく衝動的な第二楽章
最も個人的で激動的な「レチタティーヴォとファンタジア」を経て壮大な結婚の鐘が鳴り響く。
フランク自身結婚に両親から反対され彼らと完全に決別。
1848年のパリ革命のさなかようやく教会にたどり着いた。
音楽が人生そのものを語り始めます。 


アンコールはアレクサンドル グラズノフ(1865-1936年)
1898年バレエ音楽「ライモンダ」より間奏曲 ローナさん、伊藤公一先生、石橋尚子さんのトリオアンコール。
夢のように美しかった!


ポール タファネル
アレグレット1890年作曲

フィリップ ゴーベール
2つのスケッチよりSur la plaine

後一曲だけ
パラディスのシシリエンヌ

今田さんと帰り道、
「素晴らしかった!」
「しなやかな演奏だったね。」
「シシリエンヌとか何度も吹いたけれどあんなふうに吹いたことなかったわ。もっとていねいに表情豊かに吹けるってわかったよ〜!」興奮して言い合ってました。

ローナ マギーさんの演奏てドビュッシーの「美しい夕暮れ」



工藤重典、榎田雅祥デュオコンサート

2024-12-13 21:03:00 | コンサート
12日は六甲ライナーセンターアイランドのラ・サーラ・ディ・オルフェオで「フルートデュオコンサート」でした。
出演は工藤重典先生と榎田雅祥先生とピアノの安達萌さん。

自らチェンバロを調律する榎田先生

前半はチェンバロ伴奏で
フランソワ クープラン(1668-1733年)


の「王宮のコンサール」シーゲル編曲を工藤先生が安達萌さんと演奏。

ロジェ ブールダン(1923-1976年)

の「Viva Aldi」を榎田先生。

この曲は。1976年52歳で亡くなったロジェ ブールダン()の作曲で、1965年イ・ムジチ合奏団が発掘して四季で世界的に大人気になったヴィヴァルディの作品へのオマージュ。
途中ジャズ風のところがあったりするおしゃれな作品でした。

ジャン マリー ルクレール(1697-1764年)


の「音楽の愉しみ」を二重奏でこれはバロックの大家の作品ですが、ヘインズのシルバーを吹かれる工藤先生と榎田先生の木管円錐管フルートが音量、音質がとてもよくあっていて不思議でした。
低音は円錐管の方が音が出ていたりしておもしろかったです。


ジャン ルイ トゥルー(1786-1865年)

の「愛の喜び」を榎田先生がトゥルー自身の作の木管8キーフルート、第2第3ヴァリエーションを円錐管フルートで、フィナーレをルイ・ロットのベーム式キーのフルートでと吹き替えられました。

これがとてもおもしろかったです。
8キーフルートは音量はあまりでませんが柔らかな美しい音色で、音程がキーによって違うので榎田先生、前に回したり後ろに回したり調整しながら吹いておられました。

円錐管は格段に音量がでます。 
木管なので柔らかな音ですが、伸びやかです。
最後のルイロットは金属ですが、さすが名器だけあって美しくまろやかな音色でした。

しかし、これを一曲のうちに吹き分けるなんてさすがです。

ルートヴィヒ ヴォン ベートーヴェン(1770-1827年)

の「セレナーデ作品8」を工藤先生が「榎田先生は博物館を開かれてもいいほど楽器を持っておられますが私は足元にも及びませんが楽器の色を替えて吹きます。ヘインズのシルバーで」
金よりも暗目の響きでベートーヴェンに合っていました。

最後はフランツ ドップラー(1821-1883年)

の「2つのフルートのためのソナタ 作品25」
これは金のヘインズと円錐管で演奏されました。

最後の楽章は「アンダンテとロンド」ですが、全部吹くと体力が持たないのか、聞いたことがないです。
私は初めて聴きました。
素晴らしい演奏でした。

アンコールはテオパルド ベームによるメンデルスゾーンとラハナーの主題による3つの二重奏曲 OP.33
より最後の楽章ラハナーの二重奏「私はあなたを愛しています」

アンコール2曲目は工藤先生がガブリエル フォーレ(1845-1924年)

の「夢のあとに」を演奏。

夢の饗宴。素晴らしいコンサートでした。
工藤重典チャシャネル

榎田雅祥チャシャネル


平和コンサートin枚方

2024-10-10 20:59:00 | コンサート
水曜日午後、
第5回平和コンサート2024in枚方
ウクライナに平和を

に行ってきました。
アンサンブルレッスンでいつもお世話になっているヴァイオリンの木村直子先生、チェロの政雄先生が私の地元枚方で演奏される、これは、いかねばなりません。

ピアノの坂田さんと聴きに行きました。
声楽の前田なつみさんとピアノの堀井みどりさんで
いのちの歌、Everything、夜来光(イェイライシャン)
マイクを通して歌われるボイストレーナーの方で、楽しいトークも交えて親しみのある曲を歌われました。

中国琵琶のエンキさん中国少数民族のイ族舞曲、アニメタッチの主題歌、枯葉、エンキさんの自作の月光の祈り、そよ風、祭りの広場。
中国琵琶は、北魏時代の敦煌莫高窟壁画に5弦の琵琶が描かれているそうで、指で弾く琵琶。
トレモロ奏法、早弾きもあり大きな音量でパワフルな演奏でした。

そしていよいよ直子先生と政雄先生の音登夢と南木優子先生のピアノの演奏。

アメイジンググレイス、チェロとピアノだけでカザルス編曲の鳥の歌。再びトリオでマンシーニの「ひまわり」
平和へのメッセージ届きました。

能登半島への支援募金も兼ねていると言うことで石川さゆりさんの持ち歌、三木たかしさん作曲の「能登半島」、
山口百恵さんも歌った「コスモス」をお二人で、
直子先生のお好きなピアソラの「リベルタンゴ」「オブリビオン」
そして「光る君へ」のテーマを3人で
「大河の曲ですが、誰推しですか?」と直子先生、政雄先生にマイクを向けると「定子。」
南木先生は「公任さま。」
直子先生は「道長❣️」だそうです。
私も道長さま!
この壮大な曲を、トリオで演奏して全くスケール感が落ちません。

ブラボー!でした。
アンコールには「情熱大陸」
楽しかった〜!

次はフェニックスホール11月30日アルゼンチンタンゴを演奏されます。
これは人気ですぐ完売だそうです。
行かれる方はお早めに!

そしてなんと!「秋桜」の動画ありました。ほとんどの曲を政雄先生が編曲されています。これも!素敵です。
アットエリーゼで楽譜購入できます。



音大で習わなかった奏法

2024-08-25 21:40:00 | コンサート
今日は朝松井山手徒歩5分の実家で、レッスンした後、大阪響ポップスオーケストラのコンサートに出かけました。
チケットは金重さんが2人分持っていてくれて、私は持っていません。
レッスンは11時55分には終わるので、待ち合わせ13:30、14:00開演に充分間に合うとJRに乗りました。

すると改札で点検のため放出〜京橋不通です。
というアナウンス。
それならば、河内磐船まで行って京阪に回れば大丈夫かな?と思って乗りました。

すると車内で、「この列車は長尾〜京橋不通なのて、長尾から折り返し運転になりました。」
え〜っ!それは無理。
帰ろうと思っても後の祭り、ゆっくりゆっくり一駅を電車は行くのでした。
その間に金重さんにLINE。

長尾に着いてホームの駅員さんに聞いたら、「長尾から枚方までバスがでます。」

この電車は10分後にでます。 

どの道が早く着くのかわからなくて鉄オタの夫に電話。
「山手に帰って、車に乗って樟葉に、樟葉モールに車を置いて京阪で行くのが一番速い。」ということで同じ電車で戻りました。

松井山手の改札では、みんなが質問していました。
「長尾から帰ってきたけど払い戻しは?」
「改札でカードを読ませて出てください。お代をいただかない設定になっていますから。」へーっ!

駅から5分歩いて実家へ、車に乗って樟葉に向けて出発。

ところが休日で山手幹線はコストコ渋滞。

いらいらしましたが、冷静になって考えてみれば、いつもの通り道。
抜け道があります。

なんとか樟葉までたどり着いたら、特急は出たところ。

15分に1本。次は12時50分発。

それでグーグルマップで検索してみると、京橋でJR環状線に乗り換えて福島着13:59。

どんなに急いで歩いても駅からシンフォニーまで10分はかかります。
しかしここでようやく時間が読めたので金重さんに先に入っていてもらうことにしました。

チケットは受付預かりにすることがてきたそう。
迷惑をかけなくて済んで、ホッとしました。

そこからは定刻通り。
予想通り10分遅れ、2曲終わったところでホールに入れました。
指定席なので金重さんとも合流。
「来られて良かったね〜。」と小さな声で金重さん。
「うん、ありがとう!」

大阪響オーケストラポップスの前身は「大阪シンフォニカー」1980年創立の管弦楽団です。2020年新体制に移行。現在は若い人が多く、けれど実力は充分な管弦楽団です。

演奏、素晴らしいです。その上、乗りが学生のブラスバンド。
楽しい!おもしろい!

「ミッション インポッシブル」の打楽器群には惹きつけられました。
「シェルブールの雨傘」はコンマスがソリストで演奏。柔らかな素晴らしい音で魅了しました。

「ストリップ劇場メドレー」!?
ではゲストのテナーサックスつづらのあつしさんのソロが大活躍。
大阪音大卒のプライド?を捨ててバイトのキャバレーで培った奏法で見事な演奏を披露。(本人談)
指揮者の藤野浩一さんとのトークもおもしろかったです。
そして「ハーレム ノクターン」では技術の高さを見せつけてくれました。

「飲み過ぎメドレー」というわけで、お酒にまつわる曲のメドレーでした。
「スーダラ節」「ウィスキーはお好きでしょ」「悲しい酒」などよくしられた曲を確かな技術で演奏。途中、酔っぱらいのサラリーマンに扮装をしたメンバーが、お土産片手に千鳥足で出てきて「もう一軒行くか〜!」で次の曲へ…大ウケでした。

2部は大河俳優でもあり、ミュージカルスターの森崎ウィンさんの歌とトークと共に「フットルース」「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」「My place You place」「You Are My Sunshine」「LOVE」「Dear」「MOVE OUT」を演奏。

肩のこらないコンサートでした。

気分良くなって終演後、福島駅から環状線に乗ろうとすると「木津〜城陽倒れた竹のために不通」

『ご苦労さまです🙏』

JR福島から京橋、京阪京橋から樟葉モールは問題なく帰れました。
駐車料金1500円!
オケで使う黒ブラウスを買って割引き600円値引きありましたが…。
トドメでがっくり。

最近、電車トラブルに巻き込まれることが多いです。またお祓いしなくちゃだめかなぁ?

大阪響ポップスの動画は見つけられませんでした。

サックスのつづらのあつしさんの動画ありました。
「サザエさん」!


音登夢さんと夢の共演!

2024-08-05 21:00:00 | コンサート
世界文化遺産、第18代反正天皇(はんぜいてんのう) 田出井百舌耳原北陵(たでいもずのみみはらのきたのみささぎ)
の近くのサンスクエア堺ホールでモーツァルトのフルート四重奏Adur K.298を演奏してきました。
ヴァイオリン属の発表会です。
管は私だけ…。

子どもたちはみんなうまくてビックリします。
大人の方たちも難しい曲に、挑戦されていて素敵です。

現役の音大生に、卒業されたプロの方もいらして先生方の教室はレベル高いです。

さて私たちの本番、ヴァイオリン木村直子先生、ヴィオラ金重美代さん、チェロ木村政雄先生とフルート久米素子で演奏。
途中どきどきすることもありましたが、なんとか完走!
1年の練習成果を発表することができました。

それに当日嬉しいサプライズ!
演奏すると聞いてご来場くださったMさんご夫妻に、動画撮影してくださって、差し入れまで頂きました。
とってもありがたくて嬉しかったです。
「音登夢」とは?
ヴァイオリン奏者の木村直子(きむらなおこ)、チェロの木村政雄(きむらまさお)によって1998年3月11日結成されました。

またの名を「浪花の夫婦デュオ」(笑)とも言われています。 

二人とも、京都市立芸術大学卒業、ウイーン留学の後、長く京都フィルハーモニー室内合奏団のメンバーを務めました。

 二人の間の子供の名前、音登オトと登夢トムにちなんで、俳優の常田富士男(ときたふじお)氏(まんが日本昔話の語り手)が音登夢オトトムと命名。

二人のデュオ(2重奏)を
最小単位にして様々な編成で様々な曲を編曲演奏しています。

2005年5月、第5回大阪国際室内楽コンクールフェスタ部門で本選に進み、ファイナリスト賞受賞しました!

2009年まで春の音登夢コンサート延べ11回開催。
音登夢キッズ(子供の弟子達)、弦楽団(大人対象)など多彩なユニットも派生して楽しいコンサート活動を展開中。

2016年5月 音登夢ファンクラブ結成2020年3月に結成22周年を迎えました。(音登夢YouTubeチャンネルより)

木村直子先生と木村政雄先のYouTubeチャンネル「音登夢」から「アルデバラン」編曲は木村政雄先生です。
















第13回聴き合い会

2024-06-20 21:00:00 | コンサート
水曜日は、第13回聴き合い会でした。今回はプレクトラムとフルートでした。
マンドリンの久富栄一さんが、中野二郎の「第二幻想曲」を弾いてくれました。
すごい迫力。マンドリンの模様も龍。
ピックが当たって禿げたので貼り直したらしいです。


ギターの前身ビウエラ
斎藤宗男さんの美しい楽器です。
15世紀のマルコ ダル アキーラのリチェルカーレを弾いてくれました。

1945年頃の鈴木のギター河塚智秀さんのギターは力を入れて弾くとならないそうです。
432Hzで調弦します。これが、優しい音でウットリしました。

私は川原さんのモダンギターとコンサートフルートでジュリアーニのデュオコンチェルタントop85
島崎陶人先生のアドバイスで紐を軽くタスキにかけて演奏してみました。
楽に吹ける感じです。

不思議ですが、これだけで息が入ります。
河上さんと川原さんのデュオ、私とのフルート2本のデュオもなかなかいい感じでした。

カルタを作っておられて、これもおもしろかったー!


吉延佑里子リサイタル

2024-06-02 21:04:00 | コンサート
土曜日は吉延佑里子さんのリサイタルでした。  
京都 大宮松原の遠藤剛熈美術館で開催されます。

京阪五条まで出て、京阪バスのバス停で見てみたら、表示の仕方が違います。

道を通りかかった地元の方に聞くと、親切に路線図と時刻表をヤフー路線と確かめてくれて、大丈夫です。
と言うことで19分に来たバス乗りました。
しかし、なぜかそのバス京都駅について、なおも乗っていると、終点。
慌てて運転手さんに「大宮松原にはいかないのですか?」と聞いたら「行きません。どこから乗られました?」 
「五条京阪。」

「違いますわ。京都駅の南の方から出てるのでそちらに乗ってください。」
なんと!
調べたらアバンティの前から市バスが出てるみたいです。
行ってみたら、京阪バスとか遠距離バスばかり。
市バスはどこ?
と見てもわかりません。
結局時間が迫ってきて、タクシーに乗りました。
「遠藤剛熈美術館。という所わかりますか?」と聞くと
「どこかな?」
「大宮松原のバス停の近くみたいです。」
「とりあえず大宮松原に向いますね。」

いろいろ調べてくださって
「堀川通りから入った方がワンメーター安いですね。」
と言うことで向かいましたが、出入り口が通りの反対側で少し戻って、道を行く人に聞いてもらってようやくつきました。

ギリギリ…1分遅れ、でも遠藤剛熈美術館とあって、遠藤剛熈さんの説明が美術館員の方から開始10分後まであり、助かりました。
あまり頭に入って来なかったけれど…ごめんなさい。

京阪バスの運転手さん、タクシーの運転手さん、みんな親切で優しかった。


ヤフー検索

どこで、間違ったのかな?
帰りは京阪バス大宮松原から乗って

京阪五条にスムーズに帰れました。
不思議?

五条大橋

とにかく無事コンサート全曲聴けました。

さて、落ち着いた所で吉延佑里子さん登場。ピアニストは椴山さやかさん、音大時代から一緒に活動されているそうで、初めからゆったりと温かい空気で心地よかったです。

吉延さんは「緊張してる。」と話されていましたが…。

ボニスのスケルツォop.posth187
珍しい作品です。メラニー ボニス
1858-1937年 フランス帝国バリ生まれ、フランス共和国サルセル没
は男性優位の社会にあって仕事をしやすいようにメル ボニスと名前を変えて活躍した作曲家です。
しっとりとした優しさの中にエネルギッシュな曲でした。

フォーレのファンタジーop.79

ガブリエル フォーレ(1845年 - 1924年)フランス王国パリ生まれ、フランス共和国パリ没

1889年パリ音楽院のコンクールの課題曲として作曲されました。
メロディックな前半とはつらつとした後半。
本当に歯切れがよく気持ちよかったです、

フンメルのフルートソナタop.50

ヨハン ネボムク フンメル(1778 - 1837年)オーストリア= ハンガリー帝国 ポジョニ生まれ、オーストリア=ハンガリーヴァイマル没
この曲は「フルートまたはヴァイオリンのオブリガート付きピアノソナタ」というのが初版の時の題名だそうで、かなりピアノをフューチャーした作品でしたが、それも2人の仲の良さが伝わってきて好ましかったです。

休憩は2階にもある遠藤剛熈の作品を見せていただきました。

モネやルノワール、セザンヌに影響を受け、南禅寺で三十年も修行し、1枚の絵に十数年をかけたという遠藤の絵画は、表層的な軽さを拒み、心の内面を描こうとしていると学芸員の方のお話にしばし耳を傾けました。

絵画は撮れませんが建物がおもしろかった。

さて後半はゴダール

バンジャマン ゴダール(1849〜1895年)フランス パリ生まれ、フランス ガンヌ没
の3つの小品の組曲op.116

軽妙な楽章で始まり、穏やかな2楽章、ワクワクする3楽章と吉延さんは書いていますが、
これは何度も2人で、演奏されているそうで、息があっていて素晴らしかったです。 ホントにワクワクしました!

最後は
ライネッケのフルートソナタ「ウンディーネ」op167

カール・ライネッケ(1824-1910年)ホルシュタイン公国ホルトナ生まれ、ドイツ帝国サクセン王国ライプツィヒ没

言わずと知れた名曲ですが、意外にもコンサートで演奏されるのは初めてだそう。
ピアノが難しいし、力もいる曲。
ですが伸びやかに演奏されていて素敵でした。


7月15日にも椴山さんとコンサートされます。
2024/7/15 Mon./YouTube Concert ~Lapin(ラパン) デュオコンサート~ Fl.吉延佑里子 Pf.椴山さやか

2024/7/15 Mon./YouTube Concert ~Lapin(ラパン) デュオコンサート~ Fl.吉延佑里子 Pf.椴山さやか

2024/7/15 Mon.16:00開演(配信開始)※来場鑑賞は15:30分~ご入場可能 会場 京都NAMHALLhttps://namhall.com/access/来場鑑賞をご希望の方は↓のフォームより※メッセージ欄に公...

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今田聡美リサイタル

2024-04-30 21:00:00 | コンサート
4月29日は今田聡美さんのリサイタルてした。
ムラマツリサイタルホールでされました。

今田さんは伊藤公一セミナーで知り合ったセミナー仲間です。

素直で美しい音色は出会った頃から変わりません。
ピアノは造座千晴さん。

ゴーベールのロマンス。
一曲目というのに硬いところがなく、フレンチのキラキラした感じもあり素晴らしかった!

エラートの シンフォニッシユ カンツォーネ
コンクールの予選でよく使われる曲で、今田さんもこの曲で受けたことがあるそうです。
さすがによくこなれていて、素晴らしかったです。

今回はチェロ成川昭代さんも一緒です。

バッハのフルートソナタBWV1035は、ピアノもチェンバロに変えてチェロとの演奏でした。
優しい音色でフルートトラヴェルソのような感じに聞こえました。

ピアソラのタンゴエチュードから2曲。No.3No.4。
この優しい音色でどう演奏するのか?
興味がありましたが、どうしてなかなか、大人の雰囲気で、柔らかい良い意味で色気のあるピアソラでした。

タファネルのアンダンテ パストラルはゆっくりしたところはたっぷりと歌い、速いパッセージは丁寧で生き生きしてとても美しい演奏でした。

ムチンスキーは、今回のプログラムで一番現代に近い作曲家で、少し難解ですが、とてもお好きと言うことで、音色も近代に合わせて変化。
少し尖った感じで吹かれていて、幅広い表現力を感じました。

アンコールはチェロとピアノも出演して、ヴィヴァルディの「ごしきひわ」の第2楽章でした。最後にとっても癒やされました。

今回は曲を紹介したり、直接マイクで話しかけられるやり方でされました。
クラッシック音楽は、黙って出てきて黙って演奏して黙って帰るというスタイルが定番ですが、易しい解説などもあって、グッと客席と奏者の距離が近づいた感じでいいなと思いました。
話し方も親しみやすくて楽しかったです。

今田聡美さんのYouTubeチャンネル
さとみんチャンネル
肩のこらない楽しい曲を取り上げたり、アレンジ楽譜も売っています。

昨年3月のリサイタル最後の曲をアップされていました。

ベラ バルトーク(1881-1945年)ルーマニア スンニコラウ マレ生まれ、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク没

は、音楽院を卒業してから後輩コダーイと共に各地の民謡や民族音楽を収集しその方面の研究に大きな足跡を残しています。

作品のなかにその素材を活用し、西欧的な音楽伝統に留まらない独自の音楽を築きました。

ポール アルマ編曲版は、彼が民族音楽を用いた一連のピアノ曲のなかで最も重要な曲集の一つである 「15のハンガリー農民歌」 を原曲としています。

ポール アルマ

(リスト音楽院で1920年から1924年にかけてバルトークの指導を受けたピアニスト、イムレ・ワイスハウス(1905 - 1987年)は、1933年以降はフランスに活動の拠点を移し「ポール・アルマ」の名前で現代音楽や、バルトークに影響された民俗音楽を基にした作品を書く作曲家としても活動しました。)による編曲は、原曲第6番のバラードを省略し、いくつかの曲でくり返しを付けたりフルート・パートに変奏させている他、曲の本質に触れる変更はしていません。

使用された原曲民謡(フルート版は6番は無い)
1.Rubato (Megkötöm lovamat - 私は馬を繋ぐ)

2.Andante (Kit virágot rózsám adott - 私のバラの花は誰に捧げたのか)

3.Poco rubato (Aj, meg kell a búzának érni -ああ、麦は熟したに違いない)

4.Andante (Kék nefelejcs ráhajlott a vállamra - 肩には青い忘れな草)

5.Scherzo. Allegro (Feleségem olyan tiszta - 私の妻はとても純粋です)

6.Ballade(Tema con variazioni). Andante - Poco adagio - Più andante - Maestoso (Angoli Borbála - アンゴリ・ボルバーラ)
ベーケーシュ県のヴェーステー(Vésztő)において収集された歌「アンゴリ・ボルバーラ(Angoli Borbála)」を変奏曲として扱いました。
歌詞の内容は、結婚前に恋人の子を身ごもった少女アンゴリ・ボルバーラが、それを恥とする母によって死に追いやられ、それを知らされた恋人も彼女を追って自殺するというもの。
バルトークは妻・マールタに宛てた手紙の一つにおいて特別な言及をしています。

「...7つのハンガリーの歌に和声を付け終えた。その中にはエクレシュ・ローザ(Ökrös Róza)の有名なアンゴリ・ボルバーラもある。是非、これを聞いて欲しい、というのも、こんなハンガリー語で、それに加えてアルフェルドのちょうど中心地で、そして更にそれに加えて、7/8の拍節で、本当の感動を聞く事ができるのだから...」(1917年の夏の終わりに。)

7.Allegro (Arra gyere, amőrre én - 私が行くところへ来てください)

8.Allegretto (Fölmentem a szilvafára - 梅の木に登った)

9.Allegretto (Erre kakas, erre tyúk - こっちの雄鶏、あっちの雌鶏)

10.L'istesso tempo(quasi trio) (Zöld erdőben a prücsök - コオロギの森)

11.Assai moderato (Nem vagy legény - あなたは独身じゃないから)

12.Allegretto (Beteg asszony, fáradt legény - 病める女、疲れる男)

13.Poco più vivo - Allegretto (Sári lovam a fakó - 私の馬サーリは色褪せた)

14.Allegro (Ësszegyűltek, ësszegyűltek az izsapi lányok - イズサップの女の子たちが、集まっている、集まっている)

15.Allegro 歌詞のない旋律。バグパイプによって演奏されました。




ピッコロデュオコンサート森本英希、藤原友紀

2024-04-25 21:02:00 | コンサート
4月23日の夜はアクアホールで森本英希さん、藤原友紀さんのピッコロデュオコンサートでした。

森本さんはアンサンブルリュネットなどの、活動で人気のフルーティスト。

藤原さんは若手期待の星。
伊藤公一フルートセミナーで出会ったセミナー仲間です。

お二人は安藤史子先生の門下と言うことで兄妹弟子共演企画でした。

ピッコロというと、吹奏楽やオーケストラで高音をビンビン吹いているイメージでこのコンサートも「超音波」と副題に入っていました。

しかし!!
お二人の二重奏はまったく違いました。
プログラム初めのヴィヴァルディ

の二本の「フルートのためのニ長調RV.533」は繊細で、優美。
レース編みのような美しさ。

友紀さんとピアノでルイージ ユーグ(1836-1913年)

の「幻想的ソナタ op100」は、フルートからのアレンジですが、超絶技巧をそう感じさせない演奏でした。

ドイナ ロタル(1951-)

のトンボは、従来のピッコロの演奏を一切封じられ、すべてホイッスルトーンで吹き切りました。
ロタルはルーマニアの人ですが、まるで節回しといい尺八のように感じました。

メルヴィン ラウフ Jr(1971- )アメリカ合衆国オタワ生まれ

「ナルキッソスのエコー」は、その名の通り、ナルキッソスとエコーのお話しを音楽にしたものですが、お二人のピッコロの中低音域を使い、追いかけ合うが捕まえられない。
なんとも言えない2人の悲劇を暗示する曲になっていました。

ヨハン セバスチャン バッハ(1685-1750年)


の平均律クラヴィーア曲集から「プレリュード」BWV862
平均律Wohltemperiertは、今のような使い方ではなく「いい湯加減」という意味であったと森本さんの紹介にあったように、柔らかで気持ちの良い演奏でした。

ロバート ビーザー(1954-)

の「思い出」はアメリカフルート協会からの委託作品ということで
1.Happy Face
2.Lily Monore
3.Y2K
4.Spain
5.Cindy Redux
6.Ground 0
と、ミニマルミュージック、民謡、2000年問題、スペインの歌、かつての自作のモチーフを入れた曲をバラエティ豊かに演奏され、最後のグラウンド0は、落涙もの美しさと深みでした。

そして森本さんのソロ
レオシュ ヤナーチェク(1854-1928年)オーストリア帝国モラヴィア生まれ、チェコスロバキア オストラヴァ没 

1924年作曲の「青い服の少年のための行進曲」JW7/9
ピッコロ、グロッケン、タンバリンとピアノのために作曲された曲でヤナーチェクの少年時代の聖歌隊での思い出を書いた曲です。
この曲が従来のピッコロのイメージかもしれません。
元気が良くて、跳ね飛んでいる感じでした。

最後はキャロル バーネット(1949-)
アイオワ州トゥビューク生まれ

の「二本のピッコロのための「伝説」」
「クーラウを連想させるものではなく、クーラウ好きが好きになれる曲」をと注文を受け書いたものです。
ポロネーズ、ワルツに続き、War danceで締めくくられます。
これも二人の掛け合いがおもしろい、楽しい曲でした。

藤原友紀さんの動画ありました。
アーロン コープランド(1900-1990年)アメリカ合衆国ニューヨーク生まれ、アメリカ合衆国ウェストチェスター州没

オペラ「テンダーランド」は
1952- 1954年にテレビのワークショップのために作られました。

舞台は1930年代のアメリカ中西部、春の収穫の時期、そして高校卒業の時期、農家の一家のお話です。

ローリーとベスは農家の姉妹で、長女ローリーは高校を卒業します。
農家の作業員のトップとマーティンが手伝いにやってきます。

卒業祝いのパーティでローリーとマーティンは恋に落ち、キスします。

おじいちゃんはこの恋に反対し、2人に出ていくように言います。

ローリーはマーティンと駆け落ちする決心をしますが、マーティンはトップに説得され、この家族を守るためにローリーに内緒で去ります。

残されたローリーは世界に飛び出して、自分の道を歩む決心をし、家族に別れを告げ、旅立ちます。
妹のベスは家族の最後の期待を背負って残されます。

コープランド作曲オペラ「テンダーランド」から「ローリーの歌」ピッコロバージョン 藤原友紀さんの演奏です。



ジャン フェランディスリサイタル

2024-04-03 21:02:00 | コンサート
梅田ドルチェ楽器でジャン フェランディスのリサイタルに行きました。

何年も前からこの方の来阪コンサートには必ず行っています。

本当に久しぶりでした。
ピアニストは蒲生翔子さん。

ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲
フランクのソナタ
ドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」
ルクレールの「フルートソナタ」
ブリジアルデイ「椿姫の主題による幻想曲」

アンコール
フォーレ亡くなって100年と言うことで「夢」と「コンクール用小品」


音色や音質、音程は大切なのですが、それ以上に曲のストーリーが伝わってきます。
牧神の始まりの長いロングトーンも音符が書いてあるからと言うような演奏ではなくて、牧神が午睡から目覚めて伸びをする1シーンが彷彿とするような感じです。

フランクのソナタは、少し遅めで始まり、ヴァイオリン独特の息の長いフレーズや、重音を表現するための装飾音符をガッツリ時間を取ります。がそれをものともしない余裕の息使いで、緩急、強弱を縦横無尽に吹き分け、四楽章がおもしろくてあっという間でした。


ハンガリー田園幻想曲は、テンポルバートでゆったり初めると思いきや、徐々に上げたり、また下げたりしてハンガリー民族音楽の空気が伝わってきます。

ルクレールのフルートソナタはバロックで形式的な音楽ですが、ピアノでフルートトラヴェルソのような表現を14金で演奏されて…これが一番驚いたかも!

プリジェルディの「椿姫」では大オペラのドラマティックな音と演奏でまったくルクレールとは違う音
量とデュミナークでした。
パリを離れてや、第3幕のアリアなどをルバートでゆったり歌ったかと思うと
ここまで速いタンギングで大丈夫?という位高速ギアまで吹き抜けて圧巻でした。

アンコールはフォーレの「夢」と「コンクール用小品」
夢は情感たっぷりと、小品は、パリ音楽院の初見用のテストのために書かれました。
「こんなに美しい曲で初見のテストなんて、当時の学生がうらやましい」と言われていました。


試験の曲というより本当に美しかった。

フェランディスの演奏はここまで音の強弱付けて良いんだ!
という驚きの連続です。
演奏家というより、パフォーマーという方がふさわしいかもしれません。
もちろんそれは確かなテクニックにより支えられているのですが…。

ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」フェランディスの演奏で
動画はなぜか冒頭切れていますが、彼らしい演奏です。