日曜日、池田ギター練習会の後、梅田ドルチェ楽器に寄りました。
電話しておいたので、試奏室に出しておいてくれました。
パウエル グラナディラの頭部管を私のハンミッヒに刺してみました。
「頭部管の長さがハンミッヒは5ミリは短いです。」
ズフォッロ(14世紀に初めて記載され、後部に親指穴、前部に2つの指穴、円錐形の管腔を備えています。長さは約8cmで、音域はB 3からC 6の2オクターブ以上です)、ピッコロなどを指しました。
今年春に買ったピッコロのフィリップ ハンミッヒ650-2
メルカリで半額になっているのを見て
思わずポチッ…。
人生初です。
失敗したかも、どうも高音は高過ぎ、中低音は低い。
中音も極端に鳴りにくいです。
自分の吹き方かとおもって、毎日スケールと、ロングトーンをやってみましたがなかなか厳しい。
リペアのせいかと思って見てももらいましたが、そうではないみたい。
榎田先生に見てもらったら、「ハンミッヒは変わった楽器でね。」と頭部管のコルクの位置をその場で5ミリ引き抜いて、「これで合うんだ。」
確かに音程は合いますが、高音のF以上は鳴りにくく、中音は低音はなんか気に入らない音。
それにクラウンが5ミリ分はみ出して閉まらなくなりました。
そこへ、ドルチェさんの中古フェアーのお知らせ。
電話しておいたので、試奏室に出しておいてくれました。
手前から
①パウエル ハンドメイド キングウッド14KGold キー。#12***
②パウエル ハンドメイド グラナディラ シルバーキー
③ボンヴィル グラナディラ リングキー HJ銀メッキ ジョイントタル付き#3***
吹いてみました。
①すごいパワーです。低音から中音高音まで申し分なく鳴り、音程のバランスもいいです。
14Kのせいか多少の金属音がします。しかしこれは好みの問題です。
②①に比べると木管独特の温かみのある音。パウエルのパワー、バランスもいいです。
③上2本と哲学が違う感じです。
リングキーは問題無いですが、キーが小さく、キーとキーの間が狭いので慣れないと他のキーもおさえてしまいます。慣れれば大丈夫。
金属らしさはなく、艷やかでまろやかないい音です。
あれ?!最低音のDが鳴りません。
「これは調整ですか?」と聞くと、お直ししてきてくれました。
鳴ります。が、D音だけ異質な感じはします。しかしそれを除くととてもいい感じ。
悩んでいるとパウエルの新品。
グラナディラ、ウェーブ管を出してきてくれました。
「これならどうです?」
ウェーブ管は吹きやすいです。
いいですが、しかし、低音の響きが好みではありません。
それにこれも100万越え。
一番安いボンヴィルで40万オーバー。ほかはすべて100万を越えます。
簡単には買えません。
「頭部管の中古もありましたよね。」と他の選択肢も考えてみました。
パウエル グラナディラの頭部管を私のハンミッヒに刺してみました。
大きくてグラグラ。
しかし吹いてみるとパウエル純正品と「あっ!」というほど、遜色ありません。
低音から高音までしっかり鳴ります。
「でも、グラグラですね。」
というと、紙を巻いてグラグラしないようにしてくれました。
いいです。お値段も極端に安い。頭部管だけだからね。
これと悩むなら音色の違うボンヴィル
だけ。
だけ。
「これだけ鳴るなら、これがいいと思いますが。グラグラはなんとかなりますか?」
「コルクを分厚くすることで対応できますよ。」
「しかし、パウエルとハンミッヒの音では、音のバランス悪くないですか?」
吹いてみせると
「大丈夫ですね。」
「これを見てください。」とハンミッヒの頭部管と並べてみました。
「頭部管の長さがハンミッヒは5ミリは短いです。」
榎田先生がおっしゃたように、ハンミッヒピッコロの音程のバランスの悪さは頭部管のコルクの位置が他のフルートより短いことにあるということが、証明されてしまいました。
ただし、これは古いハンミッヒなので、最近のものは違うかもです。
結論。
ハンミッヒにパウエルの頭部管をすり合わせて貰うことにしました。
後、ハンミッヒの箱にパウエルの頭部管が入らないので箱を改造してくれることになりました。
新しい箱をつけられるほどの値段ではないので、それに六千円ほどかかります。それでも安い!
ハンミッヒの頭部管を下取りしてもらおうと思いましたが、とんでもなく安いのでやめました。
すり合わせと改造に1週間。
ようやく納得のいく楽器が手に入りそうです。
アントニオ ヴィヴァルディ(1678-1741年)ヴェネツィア共和国ヴェネツィア生まれ、神聖ローマ帝国オーストリア大公国ウィーン没
は、1703年25歳からヴェネツィアの女子孤児養育院「ピエタ」で少女たちからなる合奏団を指導、育成しています。
500曲を超すといわれる協奏曲の多くが「ピエタ」のために書かれています。
その中にピッコロ協奏曲(RV443~445)があります。
”Flautino”と指定されています。
これは17世紀にはソプラニーノ・リコーダー、
ズフォッロ(14世紀に初めて記載され、後部に親指穴、前部に2つの指穴、円錐形の管腔を備えています。長さは約8cmで、音域はB 3からC 6の2オクターブ以上です)、ピッコロなどを指しました。
今ではピッコロフルートで演奏される機会が多いですが、ピエタの少女たちの演奏技術の高さを示す曲になっています。