ニセアカシアは、日本の侵略的外来種ワースト100。外来生物法の「要注意外来生物リスト」の中の「別途総合的な検討を進める緑化植物」に指定されています。
つぼみや花、若芽は食用になるそうです。
北海道では花穂を天ぷらやサラダにして食べるそうです。新芽は和え物や油炒めで食べることができ、花をホワイトリカー等につけ込んでつくるアカシア酒は強い甘い花の香りがして、精神をリラックスさせる効果があると言われています。
花から上質な蜂蜜が採れ、ニセアカシアを蜜源として利用する地域は東日本に多く、2005年のはちみつ生産量の44%がニセアカシアによります。
特に長野県でははちみつの74%がニセアカシアの花を「みつ源」としています。
太くならないことから、材木としては使われませんが、耐久性が高く、線路の枕木や船材としても使われていました。
アカシアよりも早く日本に入ってきたせいで、アカシア=ニセアカシアになっていて、アカシアはちみつとか、アカシア通り、アカシア酒というと大半はアカシアではなく、ニセアカシアだそうです。
音楽で「ニセ」というと偽作というものがあります。
古くて楽譜が整って無くて、取り違えられたもの。今のように著作権という考え方がなかった時代のせいで管理されなかったもの。戦争や紛争で名前を出せなかったもの。本人の嗜好の問題…等々。
レモ・ジャゾット(Remo Giazotto, 1910 – 1998年)イタリア王国ローマ生まれ、イタリアトスカーナ州ピサ没
はイタリアの音楽学者で、トマゾ・アルビノーニの系統立った作品目録を作成したことでとりわけ名高い。また、アルビノーニのほかに、アントニオ・ヴィヴァルディなどの評伝を執筆した。
1932年から音楽評論家として活動し、1945年から1949年まで『 Rivista musicale italiana 』の編集責任者を担当し、1967年にその新編( Nuova rivista musicale italiiana )の共同編集者に任じられた。1957年から1969年までフィレンツェ大学の、1962年にはサンタ・チェチーリア国立アカデミーの音楽史の教授に就任しました。
1949年にイタリア放送協会の室内楽の番組編成の監督となり、1966年には欧州放送連合経由の国際放送の監督となりました。また、イタリア放送協会のオーディションの審査員長や、作曲家の伝記の編集責任者も務めています。
ジャゾットは1958年
トマゾ アルビノーニ(1671-1751年ヴェネツィア共和国ヴェネツィア生没バロック時代に活躍した作曲家、ヴァイオリニストでオーボエ協奏曲で有名。)
の自筆譜の断片を編曲したと称して、1958年《ト短調のアダージョ》を出版しました。
この作品は、トマーゾ・アルビノーニのソナタ ト短調の断片に基づいて編曲されたと考えられており、連合国戦争後に旧ザクセン州立図書館の廃墟で発見されたと伝えられています。
この作品が《アルビノーニのアダージョ》として親しまれるようになると、ジャゾットの名もアダージョの編曲者としてとりわけ有名になりました。
ジャゾットは、自分は編曲したのであって、作曲したのではないと言い張りましたが、現在では完全なジャゾットの創作であることが判明しています。
自筆譜の断片が公表されたため仕方なく、ジャゾットはバス声部のみが該当の部分だと述べていましたが、この曲の版権はジャゾットが持っていました。
つまり、ジャゾットの作曲で版権も持っているということです。
さて、彼の場合はどういう意図で偽ったのでしょう?
モダン・アート全盛期、現代の作品と言うのは、はばかられた?とはいえ、最後まで違うと、言っていたのはどうしてだろう?