音楽の喜び フルートとともに

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留守番組

2016-06-17 21:03:57 | 介助

たった5日間ですが、旅行の間、父と留守を守ってくれたのは、長男です。
これは、ささやかなお礼の食事。
あまり、野菜食べてないだろうから、野菜たっぷりの食事と父の好きな唐揚げです。

週2回利用のデイサービスを毎日に してもらいましたが、長男は結構大変だったはず。

夜の勤務が終わったら、朝6時。
仮眠を取って8時過ぎに起きて、父の支度をして、朝食を食べさせてからデイサービスに送り出します。
ゴミ出しなどもあります。

4時半頃にデイサービスから、帰ってきたら、起きて夕食の支度。
父は、6時頃に食事をして、その間に自分の支度をして、夕食は9時頃に食べ、出勤。そのまま朝まで仕事。

「ありがとう。たいへんやった?」と聞いたら、「まあな。」

お土産のメーシーズで買ったシャツは、Mサイズ。
アメリカサイズで合わなかったらしい。残念!
母から、父が夜中に冷蔵庫にあったカップゼリー5日分を一晩で食べてしまっていたと聞きました。

まあ、ゼリーくらいでよかった。

とうの父に、「どうやった?」と聞いたら、「生きてるわ!」と、破顔一笑。

この2人、案外たくましいらしい。



父と過ごす

2016-04-22 20:59:34 | 介助
昨日作った、試作の寒天ゼリー。

残りを父と食べました。
「なんやこれ?」
「寒天ゼリー」
「おいしい?」
「うまいな。」
うれしそうな笑顔。

夕飯も完食。
「おいしい?」
「うまい。」
にこにこして、
ささやかな幸せを、父が教えてくれます。

がんばって得た社会での位置や、勉強した知識や、父親とか、母親という役割がなくなった時、私に何が残るのかな?

それでも、誰かを笑わせたり、幸せな気持ちにしたりできるかな?







ダブルスコア

2016-02-12 21:50:56 | 介助
今日は父を迎えて、夕食を作る日。
冷蔵庫を見ると、肉や魚のメインの食材がありません。
冷凍庫を見ると、塩鮭が4切れ。
野菜スープを、具だくさんにして、フライドポテトに、大学いもをつけて、白菜と大根の浅漬けつけたらいいか。と、始めました。
鮭の解凍。白菜と大根を刻んで塩でもみます。

かぶと、にんじん、ベーコン、春菊、しいたけ、玉ねぎ、セロリ。野菜だけでもいい出汁でています。豆もいれるかな?

その前に短冊に切ったポテトとサツマイモを軽くレンジで、温めようっと…!!!

レンジの中から今夜のおかずが!

お母さ~~ん!!
レンジの中はわかんないよ~!

どうする?鮭の解凍済み切り身。
仕方ないので、焼き鮭を、作って置いとくことに。

スープの豆は、却下。あっさり食べましょう。他は、野菜だからなんとか食べられるか。


母、帰宅して曰く。
「あんた、来るんやったん。」
「来るって、言ってたよ。」
あ~あ。なんだかな~。

テレビと夕食とツワブキ

2015-11-06 22:48:57 | 介助

今朝は牧野でレッスンの後、実家でレッスン。その後、父と夕飯を食べながら母を待ちます。
行ってみると京田辺の実家の庭には石蕗(ツワブキ)の花が満開でした。
しかも、居間には見慣れないテレビ。
長男が両親にプレゼントしたそうです。
生活必需品ではないけれど、1日ほとんどテレビの前に居る父にとってはありがたいプレゼントです。母にとっても壊れかけてついたりつかなかったりするテレビはストレスだったので、本当に助かりました。
私も息子の優しさがうれしかったです。親バカかな?

うちで作った椎茸を持って行ってホイル焼きにしてみました。
ホイルに椎茸二個と、かぼちゃのスライスと三度豆をのせて、バターを一片入れて包み、グリルに入れて、10分ほど焼き、あつあつのところをポン酢とスダチをしぼっていただきます。

メインのおかずは、タコとパプリカ、小松菜とミックスビーンズのオリーブ炒め。
スープはかぶら、人参、ほうれん草、セロリ、パプリカ、ピーマン、ソーセージ、昆布。
鮭のお刺身に水菜、大根、わかめのサラダ添え。新高梨。
おいしかった!父もぺろりと食べました。

ツワブキの花。

最近接写に凝っています。目が悪くなってきて、小さなものが見えにくくなってきましたが、拡大接写をすると、小さなものが見えてくるばかりか、今まで見えなかったものまで見えてきます。


雌しべのつぶつぶを雄しべのツルが華やかに取り囲んで、王冠のように見えます。
こんな繊細な花だとは思わなかった。


ツワブキは、葉がつやつやしていてツヤがある蕗。つやぶきから、つわぶきという名前になったといわれていますが、・・・葉を撮るのを忘れました。
しかも茎は食べられるそうです。キャラブキのように佃煮にするそうです。
でも、地下茎は有毒なので食べないでね。


焼きリンゴと父

2015-10-30 23:03:30 | 介助

今日はレッスンの後、実家に行ってデイサービスから帰ってくる父を迎える日です。
ここ数年、食事の量が減っていた父が復活。
前立腺の腫瘍を摘出して一年。気力がなくなって、歩かず、テレビの前に一日座っているのは認知症のせいかと思っていたら、食べるものを食べるようになったせいか、食べるもの食べるためなら、ささっとキッチンに移動して、冷蔵庫を覗いたり、果物を探したり、結構早く歩いています。
気力がなくなっていたのは、前立腺の腫瘍の影響だったのかもしれません。
もともと、認知症と体力、気力減は、必ずしも比例しないようです。

身体が元気になったのはいいけれど、食欲が増えて、5分置きに「何か食べるもんない?」と聞いてきます。

先週は、隣の部屋でフルートを吹いているあいだに、かさかさと音がして台所に入った音がしたので、気になりながらも、外ではないので危ないことはないだろうと、一曲最後まで吹いて、キッチンにいったら・・・

包丁で真っ二つにした紅玉の片割れが、キッチンのステンレスの上にゴロンところがっていました。

ベーコンを見つけて生のままかじっていたり、フリーズドライの味噌汁をそのままかじったり。
今のところからだには害がないので、おもしろいですが、ころがっている食べあとを見つけると、ちょっとぎょっとします。

今日は私も少し学習したので、練習の準備をしていると、かさかさと音が聞こえたので、すぐに行ってみると、父は台所に立っています。
「お父さん、どうしたん?」と聞くと「いやぁ、なんや?」これは、食べすぎをとがめられるかもとわかっているみたい。
「えーっと。今日の夕食は5時半から準備して、6時半に食べれるようにするね。」というと、
「わかった。」といってテレビの前のソファーに座りました。

練習中も準備中も、ちゃんと夕食まで座ってテレビを見て待ってくれました。

さて、10時ころ母が帰ってきていうことには、枝切りをして、ゴミ5袋も家の前に、翌朝出そうと置いておくと、朝になったら無くなっていたそうです。

どうも、下の階で一人寝ている父が、100mほど離れたゴミ置き場に袋を運んだらしいのです。

一ヶ月前にはそこまで歩いていくこともできなかったのに・・・。

元気になって他の心配がでてきました。
記憶がとどまらないのは変わらないので、まだらに帰り道が分かったり、わからなかったり。

見る方も、体制を変える時がやってきたようです。

今夜もやきりんご。
紅玉をスライスして、バターとシナモンと、お砂糖少々を振って、レンジで3分。
おいしいです。今日は父もぺろりと食べてしまいました。


メイのかく乱

2015-08-25 22:35:06 | 介助

今日も一日練習。18時、練習時間も後2時間ほどとなった時、電話が鳴りました。
「おねえちゃん、今日、夜何かある?」と、妹から電話。
いやあな予感しかしない。
「何もないけど。何?」
「メイが倒れてんけど、今から勤務やから、病院に連れて行ってくれない?」
「鍵持ってるやろ。それで開けて中入って、テーブルに診察券とお金置いとくから、お願い。」
「車前に、置けるかなあ?」豪華なタワーマンションは、セキュリティがしっかりしていて入り方も難しい。
「ちょっとだけやったら、エントランスに置けるし、管理人さんに言っといたら大丈夫やから。7時半で診察終わりやねん。次女に行ってもらおうと思ったら、帰りは7時で間に合わへんから。」

というわけで、台風の雨風のなか、夏休みの次男を連れて、牧野から香里園へ。
駅6個ほどあります。通勤時間で、渋滞。7時半までに間に合うか?

19時頃につきました。駅前のタワーマンション19階。
メイが亡くなっているのではないか?とドキドキしながらドアを開けると、玄関の近くに丸くなったメイの姿が。
次男が恐る恐る、指でつついてみると、ビクッと顔をあげました。
「あれ?全然大丈夫かな?」

テーブルの上には診察券と5000円。と黒板。・・・汚い字。


メイをカバンに入れて、


窓を閉めて、19階は絶景です。


1㌔ほど離れたところにある病院。
誰も患者さんはいません。そりゃそうです。こんな嵐の日。
先生は「倒れ方とか、薬の飲んでいる状況とか、わからんと、処置の仕方全然違うから!」って怒り出すし。
結局、レントゲンと、エコーを撮って、心臓の欠陥のせいで、すぐに危険な出血などがあるわけではないということがわかりました。

「明日、飼い主さんに来てもらってください。」
「看護師なので、ちょっと来れるかどうか?勤務時間は電話もでられないし。」
というと、「明後日はここが休みなので、絶対金曜日までには来てもらってください。」ということでした。

シーズーは人間のために不自然な交配を繰り返して生まれた犬種です。
そのせいで、全てのシーズーが心臓と、呼吸器に障害を持って生まれてくるそうです。
目は白内障で見えません、耳も遠く、鼻もあまり効きません。
16年生きた老犬。妹の家族に寄り添った小さな家族。
最後まで大切にしてあげたいです。


定期検診

2015-08-13 23:00:27 | 介助

アプリコットフレグランスは、今年は元気がなくて、あまり花をつけません。

つけたと思ったら、色が薄い。本当は名前のとおりピンクがかったオレンジ。アプリコット色だったんだけどなぁ。肥料を変えたり、液肥をあげたりいろいろしてみたんだけど・・・。

暑すぎるのか、日当たりが悪いのか、土のせいかな?これでも十分美しいのですが・・・。謎は解決しません。


お盆の前に、父を関西医大に連れて行き、定期検診。
先週は血液を取り、今週は診断結果を聴きます。
泌尿器科で手術した時に、ガンのマーカーが少し残ったので、3ヶ月に一回定期検診です。
9時に迎えに行くといつもは「行かへん。」と一度は言いますが、今回は母が玄関まで連れ出していました。
病院に着いて、待合でまっていると、「病院なんかこなあかんのかな?」と言うので、
「大丈夫やけど、定期検診。今日は何もせーへんから。」と答えますが、心配なのか、何度も同じことを聞きます。

中待合に呼ばれて待っていると「トイレ行ってくるわ」と父が立ち上がったので、母が「行ってくるわ」と一緒に立ち上がりました。

もう呼ばれるのに。と思いましたが仕方ありません。
待っていると、案の定呼ばれました。
「先生、すみません、トイレに行ってしまいました。」
「分かりました。ひとつか二つ後に呼びます。」
あーあ。と少しは思いますが、そうがっかりもイライラもありません。子育て中は、これにバタバタがついていたなぁ。あれに比べたら、母もいるし、ずいぶん楽です。
私も鍛えられたなぁ。

マーカーはそう心配するほどでは、なかったので、次は半年後になりました。
来週は国立医療センターです。今度は母の目の検診です。
病院通いが慣れてきました。



母の入院

2015-06-16 21:55:07 | 介助

日曜日、母は宮城道雄をしのぶ夕べに出演。これはいずみホールです。
74歳、15分位ほどの曲を4曲演奏しました。
「父を見て欲しい。」と頼まれて


そして、今日、心臓の検査入院。今回は藤森の京都医療センター。
かかりつけの先生が異動され、その機に妹が働いているセンターに変更しました。


うちから、山手まで7㌔、山手から医療センターまで17㌔、私にしてはよく走りました。
駐車場には紫陽花の花。

明日、手術です。


多様な一日

2015-05-15 22:31:38 | 介助

今週は台風で、せっかく咲いたバラの花がアーチから外れてしまいました。


落ちているのを見ると、すごいボリュームです。咲ききってすっかり八重に巻いています。

そうっと起こして、アーチに戻すと、水が落ちてきて頭からびしょびしょになってしまいました。元通り。きれいでしょ。


そして、今朝はSさんのレッスン。ドイツ観光から帰ってこられました。
お土産をいただいてしまいました。
ドレスデンのラファエロの聖母子の絵葉書とタフィー、モーツアルトのハートチョコ。
包みの袋が、バラでした。ゴージャスな、ヨーロッパの香りのおすそ分け。
ありがとうございます。

午後は、子育てサポーターの依頼があり、お宅へ伺って、赤ちゃんを見ました。
2時間。音に興味のある子どもで、おもちゃ遊びに飽きてくると、歌ってみると、じっと笑顔でみてくれます。
おもちゃで遊んだり、おむつを変えたり、お水を飲ませたり、着替えたり、



ハイハイで探検して、眠たくなって、抱っこして、背中を叩きながらやっぱり歌っているとねんね。


2時間はあっという間に過ぎて、お母さん「すっきりしました。」とお帰り。
お役にたててよかったです。

夕方から夜は、父を見に実家へ。
0歳から85歳まで、ドイツの香りもかいで、今日は多様性がありました。


ないけれど、ある。

2015-03-06 23:32:00 | 介助

実家のパンジー。マトリックスパープル。先週、母が買ってきて植えたものです。いい色です。
また、パンジーの季節がやってきました。


次男と実家に着いてしばらくすると、父がデイサービスのバンで送られてきました。
迎えに出ると、介助の男性に支えられて、ゆっくり車を降りてた父は、車を振り返って、中に座っているおばあちゃんと、職員の女性に丁寧に投げキッス。
すると、二人は顔をクシュクシュにして笑いながら、お返しの投げキッス。

「Yさん、ぼくも。」と男性職員に呼び止められて、そちらを見ると、その男性も投げキッスをしました。
すると、父は両手でキスをブロックしました。
「あれ!」と彼は大笑い、車の中もみんな笑顔になって、帰って行きました。

夕食の後、長男も起きてきて夜勤の前の食事。
次男と私、久しぶりに3人でテーブルを囲んで、ポツポツ話をしていたら、父が加わってきて「男前になったな。」と二人に言います。
「どっちが?」とわざと聞いてみたら「どっちもええ男や。」
「彼女できたやろ。何人いてる?」
次男が何回目かの返し「何人やと思う?」
「6人ぐらいか。」「そうそう。」と次男が言うと、
「お母さんの前では言われへんやんな。彼女できたら、教えてや。お母さんに言われへんでもこっそり連れておいでや。」ハハハハと次男に目配せします。

長男にも「それ、いい服やな。自分で買ったんか。」
「うん。」
「ええなぁ。よう似合うやないか。」
「ふふ。」

年をとれば、仕事も、社会で積み上げてきた役割も、学んで積み重ねたこともなくなります。
体力も、能力も失われていきます。

その時、残るものは何でしょう?

いやいや年を取らなくても、仕事や、社会的役割や、肩書き、母親とか、妻とか、娘という役割がなかったら、私はなくなってしまうのだろうか?

父とあって、嬉しそうな人たちを見ていると、大丈夫。何がなくても、と思えてきます。
きっと、みんなも大丈夫ですよ。