霧の噴水、温暖化防止効果があるそうです。
ピアノではドビュッシーの前奏曲集2の「霧」が有名ですが、フルートでは、カミュのシャンソンとパディヌリのシャンソンの部分が私は霧の中を歩いているような感じがします。
レイ・ブラッドベリーの「霧笛」は印象的です。霧の濃い海に、霧笛が鳴り響き、それに誘われて深い海の底からやってくる世界でただ一頭のこった恐竜。彼は霧笛の音に絶滅した仲間の鳴き声を聴いたのだ…。
その土地の自然と、文化や芸術は深く結びついています。
ここ、枚方は淀川の沿岸で、くらわんかの宿場として有名ですが、淀川は樟葉から八幡に入ると、男山と瀬山にはさまれ、急に霧がちになります。川霧は普段は住宅地まではあがってきませんが、時によって町全体を覆います。川より低い土地が続いていることを、思い出すことは、今では、ほとんどありませんが、
逆境を生き抜く、庶民の底知れないパワーと自治の精神は、今でも脈々と続いています。
そしてここでも、私達が気づかないうちにも、何かが生まれているのかもしれない。それは、大昔の誰かの作ったものではなくて、私達一人一人が主人公。この場所で、この時に。ぼやぼやしていると、見逃してしまうかもしれない。隣にいる天才を。