音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

古本巡り

2014-09-30 22:57:17 | 本・映画など

今日は古本巡り。
9時半Mさん宅集合。「今日は京都方面な。」
Mさんの庭に咲くナスの花。接木をした苗は強いそうです。枝が重さで垂れるので、紐で上からもつってあります。美味しいものを食べたければ、手をかけないとダメです。
忙しい人なんですよMさんは、それでも、すみずみまで手を抜きません。


おナスのことを聞いているうちに、Gさんもやってきて、さて出発!
車内で御嶽山の爆発のお話し。
怖いこと、ショックだったこと誰かに話すと、起きたことや出来事は変わらないけれど、気持ちが少し落ち着きます。
それから、Gさん、Mさんの地域のスタッフの一人が亡くなったそうです。
その方のお話し。60代、プロの広告製作者でよく配布物のアドバイスを頂いていたそうです。優しく、よく気のつく方だったそうです。長く役員をやってきても、本人が亡くなってしまうというのは初めてだったそう。二人のショックは、深い。

話しているうちに、ブックオフ長岡天神店に着きました。
ここは、科学、哲学の本が充実しています。Mさんによると、コミックの品揃えもほかの店とは傾向が違うそうです。

ブックオフ久世橋店
美術展のカタログの数が多いです。しかも安い。

六地蔵店が閉店してしまったので、次は宇治小倉店
ここは、コミック類が充実しているそうです。Gさんが、「アタックNo.1があったよ。」いまや稀少本です。
ここでランチ。うどんセルフの店があります。
ササッと食べたら、直ぐに車に乗って出発。今日は、古本が優先。

ブックオフ、最後が大久保店。
なぜかここには保育用のリトミックやピアノ伴奏の本が、何冊かがいつもあります。
全くない店もあることを考えると貴重な店です。

いつもは、ここで終わるのですが、時間が余ったのでもう一軒。
TSUTAYAベルパルレ国道一号線店。
正規のTSUTAYAもありますが、今日行くのは中古本店。
今日行った店の中で一番ハードカバーの本の量が多くてホクホク。

今日の収穫。


本を買って、二人と話をして、これで、忙しい日をしばらく乗り切れそうです。



秋の予定

2014-09-29 21:59:32 | 音楽

Mさん作 栗入りどら焼き・・・関西人としては栗三笠と言いたいですが。
贈られた栗をゆでて、皮をむいて甘く煮て、ホットケーキミックスの皮を焼いて栗を混ぜた餡を詰めて出来上がり。それから「もらってくれる?」と、メール。私は もちろん、「ありがとう。」と返信するのみ!

「ホットケーキミックスでちっさく作ろうとしてたら、ドンドン分厚くなっちゃって・・・。夫さんと二人だっけ、二つでいい?もっとあげようか?」・・・お、おっきい!
「二つでお願いします。」

大きいけれど優しい味。お砂糖も控えめで、私のお腹の脂肪さえ気にしなければいくらでも食べられそうです。Mさんの作ってくれた幸せ。一日で一個食べられなかったので、二日間かけてじっくり味わいました。本当に感謝です。

今日はTさんと12月9日の絵本に音楽をつける企画会議。
9月18日のコンサートがあったので、中断していましたが、続きをまだまだ詰めなくてはいけません。

「何をやっていたか、忘れてるね。」「うん。」と、この期におよんで脳天気な二人の会話ですが、内心はドキドキ。
12月22日にはKさんとする別所のクリスマスコンサートにも、その絵本を使い回し。
トリオにするので、曲をダブルで選ぼうと思っていたのが、Iさんの都合が悪くなり、メンバーチェンジ。
Bさんに変更。時間が取れないので、絵本はソロで、ほかのプログラムを助けてもらうことにしました。

1月25日にIさんとトリオでするはずだった演奏会を、発表会+ジョイントコンサートに変更。ピアノのM・Tさんへの依頼も変更してもらいました。練習初めてたかな?本当に悪いことした。大丈夫かな?

そして、10月1日に依頼されたデュオ3曲。
・・・一曲はセカンド譜を作らなくちゃいけなかった。あさってだよね。

10月19日にはリサイタルがあって、あると思っていた時間が、それほどないことに今頃気づく私。
絵本もまだ製作途上。

急に私とTさんの集中力もアップ。
今日一日で、楽譜をだいぶ整理できました。
次は録音して、絵本の台本を見ながら客観的に聞いてみて、合うかどうか?調べます。それが出来たら、絵本を読む人と打合せもしなくては。

しかし、Tさんと帰りにボストン美術館展の前売り買ってしまいました。
「これを楽しみにリサイタルがんばるわ!」っと言い訳しながら。
ホント、がんばらなくては!






午後のファンタジー

2014-09-26 23:04:50 | リサイタルのお知らせ

第二回久米素子リサイタル 「午後のフルートファンタジー」のお知らせです。


2014年10月19日(日) 午後14:00開演 (開場13:30)開場

♪プログラム♪
ゴーベール ファンタジー

タファネル ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」の主題によるグランドファンタジー

タファネル トマの歌劇「ミニョン」の主題によるファンタジー

ドニゼッテイ ソナタ C-dur

ブリチャルディ ワーグナーの歌劇「ローエングリン」の主題によるファンタジー

ブリチャルディ ヴェニスの謝肉祭


ファンタジーは、幻想曲という意味です。
夢、幻、想いというような現実を離れた世界をイメージした曲という意味と、有名なオペラの中の名曲を集め、変奏したり繋いだりして、そのオペラの世界を彷彿とするような曲という意味があります。

一曲は1912年に作曲されたゴーベールによる近代のファンタジー。
睡蓮が水や風にゆれるモネの絵のように、幻想的な色彩の変化を楽しめる一曲。

タファネルの2曲は、流行の最先端で、大きなイベントであるオペラをフルートでも楽しめるようにした曲です。
ブリチャルディはイタリアの作曲家で、オペラのファンタジーを200曲近く作曲しました。
体力、知力の限界挑戦プログラムです。
楽しんでいただけるように、一生懸命努めさせていただきます。
ぜひおいでください。

会場 よしゅうホール 大阪市営地下鉄 長堀鶴見緑地線 松屋町駅 1番出口より徒歩5分
大阪市中央区1-4-11 モリビル2階

チケット前売2500円当日3000円
申込みはmoto-fl-angel@nifty.com 久米素子までご連絡ください。

 


白秋と薔薇

2014-09-25 21:06:48 | 本・映画など

猛暑を乗り切り、秋の花期がやってきています。旧宅から挿し芽でやってきたこのバラ。名前はわかりません。わかりませんが、あたりはついているのです。ただ、バラはいろいろあってよほど特徴のあるものでないと、わかりません。

でも、これは多分「白秋」・・・と思います・・・というか、白秋であったらいいなぁ。
とその気になっていたら、2000年に大槻啓仲さんが作ったと書いてあって、もろくも夢破れました。なぜなら、旧宅に引っ越した20年前1994年にはもうしっかり根をはった大きな木でしたから。

しかし、なんというバラだろう?

北原白秋はバラについていくつか詩を残しています。
代表作は、やっぱりこれ。↓

『薔薇二曲』

薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花咲ク。

ナニゴトノ不思議ナケレド。

薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。

照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光リコボルル。

(詩集「白金の独楽」より大正三年)


他にも「バラ三題」という情熱的な詩もあります。
白薔薇については特別思いがあったらしく、

「白薔薇はその葉を噛んでも白薔薇の香ひ(におい)がする。
その香ひは枝にも根にも創られている。
花とはじめて香ひが開くのではない。
白薔薇の香ひそのものがその花を咲かすのである。」

なんてことも言っています。
残念ながらうちのこのバラはあまり香り高くありません。やっぱり「白秋」じゃないみたい。
でもまあ、今夜ばかりはその気になってこの詩をバラととともに味わうことにします。
せっかく咲いてくれたんだから。


リサイタル準備

2014-09-24 20:52:30 | コンサート

今日は、Gさんと朝から絵本作り。
朝、一番にピアノのTさんが、ピアノ楽譜を返却に来てくれました。陣中見舞いにお芋のスイーツ。おいしかった。

午前中に作業しようと思っていたのが、「まだ10月19日のリサイタのチラシ送ってないねん。」というと、Gさんが、「今日中に送りなさい。」と強いお達し。
ということで、一応作成していた案内状をチェックしてもらったら赤だらけになってしまいました。
「修正しておくから、封筒買っておいで。」「はい。」と封筒を買い出し。

帰ってきたらほとんど出来上がっていて、一筆箭に書くばかり。これは私にしかできない。
その間に絵本の構図を考えてくれて、「これでいい?」と聞いてくれるので、「繋がりが感じられるようにしてもらいたいな。」とか「もうちょっと、くまを大きく」など私は口で作業。本当に申し訳ない。

それだけで、お昼になったので、ランチ。今日は生姜焼き定食風ランチをつくってみました。
豚腕肉の生姜焼きシソ付き、キャベツとじゃこの甘酢がけ、きゅうりとナスの浅漬けゴマがけ、れんこん、にんじん、えのき、豆腐、ネギのお味噌汁、五穀ご飯、デザートに梨。

午後、Mさんがやってきて、陣中見舞いの差し入れ。
あべの だんご本舗のきなこもち。柔らかくてとってもおいしかった。


「いいところに来てくれた。これお願い。」と、いきなりGさんにカッティングボードとカッターにものさしを渡されてA4に二部印刷された案内状を半分に切らされる始末。
「ふーん。任して。」とさっさと切り出すMさん。

それから、私がひたすら書いた一筆箭を入れて、差出人のラベルを貼って、チラシを折入れ、案内状を入れ封筒をのりではって、口にスタンプを押して・・・。

手際のいい二人に、あれよあれよと言う間に出来上がり。
本当に、本当に助かりました。
Gさん、Mさん本当にありがとうございました。

「次までに、プログラムつくっときや~。」「はい。」
ということで、コンサートには、練習のほかにやることは、まだまだたくさんあるのです。
なぜか、お尻を叩かれないと立ち上がれない私でした。
がんばります。


レコーダーストライキ

2014-09-23 21:58:55 | 音楽

1枚目が木津川、2枚目がイギリスのコッツウォルズ。山と川が当たり前の、日本と、丘陵地帯、平原が延々と続くイギリス。

地理の違いがあります。それでも、空は同じ。

休日の今日もやっぱり、練習です。
昨日、一日練習していたら、夕方喉が赤くなってきました。
これは、花粉症なのか、風邪なのか、いつも悩むところ。
風邪なら風邪薬、花粉症ならうがいして寝るしかない。
結局、何も飲まず、お風呂にも入らず、横になったら寝てしまいました。

朝、目を覚ましたら、少し赤みは引いていましたが、ちょっとまだ赤い。
これは、花粉症か。塩の入れ物を洗うついでに底に残った塩を残さずカップに移して水で溶いて、うがい。
これで様子をみよう。

ボイスレコーダーで録音して、聞いて、録音して。12時にお昼を食べて、て聞いているうちに眠ってしまった。
やっぱり風邪かな?
目が覚めたら2時前、そうか調度いい本番のようにまた吹いて、1部終了で休憩。レコーダーを止めようとしたら、止まらない。

電源を落とそうとしたら、それもできない。holdがかかっているのかな?そうではない。

どうしても止められないので、仕方ない2部も吹くか、と吹いて、今度こそ、止めようとしたらrecボタンは点灯しっぱなし。

思いついて「えーい!」と電池を外してみたら、やっと電源が落ちました。

「だいじょうぶかな?」と恐る恐る、電池を戻して、電源を入れてみたら・・・回復。
よかったぁ。
居眠りして、変なところを押してしまったのかなぁ?今までこんなことは一度もなかった。
原因は謎のままです。

数年前に、中古で買ったオリンパスLS20M。カバンにポイッと放りこんで、あちこち連れ回して、むちゃくちゃ使ってきました。私よりお疲れかも。

孤独な練習のお供の一つ。大事にしなくっちゃ。


連休中日

2014-09-22 20:48:18 | 音楽

やまももの木、京都の自然200選に認定されているそうです。写真は大きさがわかりませんが、木の周りは5.9m樹高12mは府内最大のやまももだそうです。


このねじれたところ、銘木というのに、下生えや蔓にからまれて鬱蒼として近づけないところがいい感じです。撮れるもんなら撮ってみろって。

連休の中日ですが、次男は福山の下宿に帰ってしまい。寂しいです。
しかし、この時とばかりに練習です。
こういう時は大体、一日中吹いていますが、
今日はリサイタルが2時からなので、2時丁度から、曲をプログラム順に演奏してみました。
間で本番と同じように15分休憩。
それからまた演奏。

身体を一日のこの時間帯にピークに持ってこられるように慣らしておかなくては。
お昼を食べて、眠くなる時間帯。
お客様にゆっくりしてもらいたい
余裕のない演奏をしたら、ゆっくりできないなぁ。

まだまだ精進精進。
がんばろう。


お金は人をイヤなやつにする

2014-09-19 22:44:27 | 本・映画など

木津川で鮎釣りをする人を見かけました。雄大な自然の中では人は小さい。

9月3日NHK放映のスーパープレゼンテーションで、ポール・ピフという社会心理学者がある実験の結果を報告しています。
「お金は人をイヤなやつにする?」

被験者に人生ゲームをしてもらいます。但し一人はもともと倍のお金、出た目の倍数進め、掛金は倍もらえ、もう一人は通常のルールを適用するというものです。

初めからハンディがあるとわかっているのに、ゲームが進むに連れて被験者たちの態度は大きな差が出てきます。
勝ち続ける人の態度が「イヤなやつ」になってくるのです。
「こんなに進んじゃった」「お金いっぱいあるよ」
お菓子を二人の間に置いてあると、勝ち続ける人が取る率が多くなるそうです。
「終わった後、勝って当然のルールの勝者が勝因を語ったりするんです。」とポールはいいます。

優遇され、勝ち続けることを当然の権利のように考えだす。

今、アメリカで起こっている格差社会、地域の安全や、防災をお金で買い、そのせいで貧しい人たちは、守られない上に、物価が上がりますます困窮する。
それはこの身勝手な考え方によるものだ。と

ここまでは実験の結果ですが、ポールは しかし、そのお金持ちが、ほんの少しの後押しとリーダーシップで、ハリケーンの時は私財を投げ打って人々を救った。

イヤなやつになるか?ならないか?
は、選択できる。

私はお金だけのせいではないと思います。人は優位性によりイヤなやつになる可能性が高くなります。
物質的な豊かさは、上質社会を作るとは限らない。
より高い理想や知性が働く社会を作ることが、急務なのだと思います。


秋のコンサート

2014-09-18 21:37:11 | 音楽

日曜日に両親を連れて海住山寺に、行ってきました。標高が高いせいか、紅葉が始まっていました。


今日は地域の高齢者敬老会のコンサート本番でした。
Tさんと朝からうちで少し演奏してから、行きました。
11時の約束ですが、みなさん早くからいらしていて会場はいっぱい。予定していた人数を超えて来られていて、会場に入りきれないと役員の方々が外で待ってくださっていました。

「コンサートのあと、お弁当を食べていってくださいね。」と言われていましたが、スタッフのみなさんが、なんと同じ生涯学習センターのお料理室でお弁当を手作りされているのでした。

お料理室で作っている間、私たちがコンサートをするのです。

今日の参加者は60人。いつもの定例会の倍の人数が来られたそうでう、会議室の通路まで人でいっぱいです。

しかも11時と言っていたのに、10時半にして満員。
「もう準備を始めてください。」
電子ピアノを設置して、譜面台を出したら、MCの方が用意されている気配。
「すみません。着替えます。」と、お願いするのが、やっと。
会場で音出ししたかったのですが、試せませんでした。
ドレスに着替えて入っていくと、それだけでもとっても喜んでいただいたみたい。

クラッシックの定番。ゴセックのガボットや、ビゼーのカルメン間奏曲などを聞いていただきました。
後は日本の名曲。
一つは宵待草。

「待てど、暮らせど来ぬ人を、宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」

この曲は竹久夢二が恋人を待つ自分のことを歌ったものですが、この歌にたくさんの人が待てども来ない人を思い浮かべ重ね合わせるのです。
私は、幼い時、私を可愛がってくれた亡き祖母。

高齢の方は、いろいろな別れを経験されてきています。
この曲で、しばし、懐かしい人を思います。

一緒に歌を歌ったり、じゃんけんゲームをしたりするうちに、あっという間に楽しい時間は過ぎました。

手作りのお弁当は、栗おこわ、寄付された新鮮なきゅうりの酢の物とたくあんとのお漬物、お豆腐、人参葉のつくだに、昆布とじゃこのにたもの、卵のお吸い物、なしとオレンジ。
南天の葉が添えられていて、デザートのお菓子には千代紙で折った鶴がビーズに飾れてついていました。
これが60人前+スタッフ20人位?と、私たちの分。
本当にびっくりしました。
「心づくし」という言葉が本当にふさわしい。

Tさんも「今日はあのお弁当が一番だったわ。」
招いていただいて、演奏した以上にたくさんのものを頂いて帰ってきました。

人とつながってもてなす心。

私もみなさんのように年を経たいものです。





最後の合わせ

2014-09-17 21:22:53 | 音楽

これは、なんの天ぷらでしょう?

正解は花オクラ。
月ヶ瀬の農林産物直売所の 湖畔の里 つきがせに売っていました。
美しいレモン色の花びらが天ぷらにしたら台無しになってしまいました。

味はオクラの実と同じようなとろみのついた花びらが幾重にも重なっていて、外は天ぷらの皮でサクサク、中はふわふわ、とろとろ。おいしいです。生でサラダにもできるそうです。これは、また食べたい味です。

今朝は昨日約束したTさんとの合わせ練習。
電子ピアノとの格闘は続きます。
対旋律が、よく聞こえません。
余計な中間音をとって、オクターブで演奏することにしていましたが、それでもよく聞こえません。
試しに、左手のアルペジオの伴奏と単音だけにしてみたら、これが不思議、やっとメロディが聞こえてきました。

おそらく、通常のピアノの場合、同時に二つの音を鳴らすと、弦が共鳴してより大きな音で残響も単音より残りますが、電子ピアノは、共鳴現象が起こらない。しかも、オクターブで和音を鳴らすためには指を単音で弾く時よりも早く離さないと次の音が鳴らせません。
電子ピアノは押さえている間だけしか音が鳴らないので、旋律として音が聞こえてこないのだと思います。
これは、音をつなげて旋律を感じたい時には致命的です。
ペダルで調製するサステイン機能はありますが、強弱をつけるペダルを交替でないと使えません。
どっちかを選ぶとなると、強弱を選ばないと、圧倒的にそちらを使う方が多いのです。

ここは、思い切って音を減らし、単音で望むことにしました。

借りてきた楽器で演奏するのは本当に大変だと思います。
しかし、楽器を演奏するということは、道具を自分の身体の一部のように使えるようにすることです。
電子ピアノだけが特別ということはありません。

赤ちゃんが新しいおもちゃを持ったら、触ったり、匂ったり、なでたり、叩いたり、投げてみたり、舐めたり、噛んだり、あらゆる感覚でそのものを知ろうとします。

何度も何度も、

知り尽くすまで、味わい尽くした後、赤ちゃんは次に移ります。

身体の一部になるためには、電子ピアノという楽器を味わい尽くし、理解し、使いこなす。
ピアノと同じなどという、大まかな理解では繊細な創作はできません。

鳴らしてみて、なぜこのような音が聞こえるのか?欲しい音が鳴っているか?あるいは、もっと違った方向性の電子ピアノだけが持つ可能性があるのか?

借りて短い間ですが、Tさんと私の探求はずいぶん進んだ気がします。
明日が楽しみです。