「堤中納言物語」の「蟲愛ずる姫」は、虫を好きな姫のお話しです。
髪の毛も結わず、眉毛もそらず、お歯黒も塗らず白いまま、親が諌めると
「人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。人は、まことあり、本地たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」
ー世間の人は花や蝶よと愛でるけれど、あれははなはだ疑わしい。人間は、誠実に、真実を求める心映えこそ素晴らしい。ー
と、取り合わない。
人はすべて、つくろふところあるはわろし」とて、眉さらに抜きたまはず。歯黒め、「さらにうるさし、きたなし」とて、つけたまはず、いと白らかに笑みつつ、この虫どもを、朝夕べに愛したまふ
ー「人間は全て取り繕うことは良くない。」と言って、眉毛もぬかない。
お歯黒も「さらに面倒くさいし、汚い。」と、つけないで、白い歯で笑って、虫たちを朝な夕なに愛でている。
からしや、眉はしも、烏毛虫だちためり」「さて、歯ぐきは、皮のむけたるにやあらむ」
ー侍女も、痛々しい。眉は毛虫のようだし!歯茎は皮の剥けた毛虫みたいだ。とバカにしています。
物語は、イケメンが姫の噂を聞きつけて探りにやってきて、歌を送ってみたら返歌は、女性の使うかな文字ではなく、幼い子が使うカタカナで書いてきて「やっぱり変わってるなぁ」と。
突然「2巻に続く」と、終わってしまいます。
続きがあったのか、書かなかったのか、今ではわかりません。
これは、スズメバチの巣です。
次男が職場で駆除されたものを持ち帰って来ました。
「わあっ!きれい!すごい!」と写真を撮りまくる私に
「欲しいっていったら、引かれた。こんなに美しいのに!
パパもママも変わってる。うちは変わってるんだな。」
ははは!今ごろ気がついたかぁ!
音楽も芸術も今も昔も、高ずればみんな変なやつが支えているんだ。たぶん💦