ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ラストエンペラー」、清朝最後の皇帝・溥儀の生涯!

2023-08-09 17:09:09 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

歴史大作 ☆☆☆☆★

NHK  BS プレミアム 鑑賞  

1987年製作 163分の大作 PG12  イタリア・イギリス・中国合作

1988年・第60回アカデミー賞で作品賞をはじめとする9部門に輝いた歴史大作。

1950年、ハルピン。ソ連での抑留を解かれ母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。手首を切って自殺を図った彼は、薄れゆく意識の中、波乱に満ちた自身の半生を思い起こしていく。

清朝末期、西太后の肝いりで3歳で皇帝になるも、その後は、紫禁城での生活を余儀なくされ、イギリスの家庭教師の教えを受ける。

その後、満州国の皇帝となるが日本軍の配下となり、傀儡を押し付けられる。

日支戦争、太平洋戦争、終戦の帰還時にロシアに捕まり中国(共産党)の収容所へ。

残虐な日本の戦争、中国の人民革命、などを経る大歴史活劇だ。

 

 

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「離ればなれになっても」、サヨナラの数だけ愛情が深まる!

2023-06-21 20:46:08 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

PG12

イタリアで国民的大ヒット!エットレ・スコーラ、ジュゼッペ・トルナトーレ作品を引き継ぐ、人生賛歌の新たなる傑作!!

1982年から2022年を舞台に、時代の波に翻弄されながら出会いと別れを繰り返す男女の愛の行方を、「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督が描いた映画。

1982年。ローマで暮らす16歳の少女ジェンマは同級生の少年パオロと恋に落ち、彼の親友ジュリオやリッカルドとともに青春を謳歌していた。しかしジェンマは母を亡くし、ナポリで暮らす伯母のもとへ引き取られることに。1989年。それぞれ教師、俳優、弁護士として社会に出た3人の男たちはジェンマと再会するが、彼女はまるで別人のように変わってしまっていた。

人間、間違えることもある。沢山ある。後悔ばかりだ。それでも、やり直すんじゃなくて、乗り越えていくんだ。意外に普通に。

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「熟れたアモーレ」、女として生きる悦び!

2023-06-04 21:22:26 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

官能映画好き ☆☆☆

劇場未公開  Unext 鑑賞

結婚10年目の人妻が愛欲におぼれていく官能ドラマ。仕事優先の夫に寂しさを感じていた主婦・ジュリアーナは、パート先のスーパーでよく見かける男性のことが気になっていた。ある日、その店で強盗事件の人質に取られてしまった彼女は、気になっていたその男性・レオナルドに助けられる。彼が刑事だと分かり、2人はこの事件をきっかけに互いを意識するようになる。

決して美人ではないが豊満でどこか疲れた感じの主人公が生々しい。不倫相手の男性の過去もチラチラ見え隠れし、謎めいた魅力を感じさせる。

夫になじられ、不可抗力で殺してしまう。

そして二人の逃避行。

切ない。

エロい妻(クラウディア・ジェリーニ)とイケメン(マルコ・ボッチ)。

 

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「金曜日の別荘で」、アルベルト・モラヴィア原作のラブロマンス!

2022-09-13 19:21:34 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

Unext 鑑賞 1991年製作

映画脚本家ステファノ(ジュリアン・サンズ)と美しい妻のアリーナ(ジョアナ・パクラ)は人も羨む理想の夫婦に見えた。だが、ステファノの賛美にも似たアリーナへの愛情表現は、肉体的にも激しい愛を求めるアリーナには物足りなかった。そんな欲望を満たしてくれるのは、裕福なピアニストである愛人パオロ(チェッキー・カリョ)。アリーナは、週のうち5日を夫と過ごし、週末を愛人と過ごしたいと申し出、ステファノはそれを受け入れる。金曜の夜毎に、念入りに化粧をし真紅のドレスで愛人の壮麗な別荘へと出かけてゆくアリーナ。

しかし、そんな関係が長続きするはずもなく、破綻が訪れる。

綺麗な映像、イタリアと音楽の美しい作品。

愛はイタリア!

 

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「ひまわり(1970)」、不朽の名作!

2022-08-14 16:32:26 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞 1970年製作

ウクライナのひまわり畑がテーマの映画。ウクライナで撮影されたので話題に。

陽気なソフィアローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。

監督が、ビットリオ・デ・シーカ、音楽がヘンリーマンシーニ。とイタリア映画全盛期の名作。

ナポリの海岸で奔放に愛し合うジョバンナとアントニオだったが、アントニオが戦争に奪われたことで暗転。そこから始まるドラマは、ロシアに従軍したまま戻らない夫を探して、イタリアから現地へと向かうジョバンナの過酷なロードに追随する。

結婚すれば、出征が猶予されるとか、仮病を使うとか、愛の国イタリアらしい、恋愛至上。

イタリア軍は、ソ連に駆り出され、冬将軍になすすべがない。

歩けなくなって、倒れたところを女性に助けられて、結婚。子供もできる。

だが、昔の女が忘れられず会いに、相手も結婚して子供もいる。

いったん分かれるも、ストで電車が動かない、その一日を利用して、再び巡り合う二人。

実際はこうはいかないんだよな。

反戦映画だが、恋物語、現実的でよくできている。

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「ベニスに死す」、美少年で有名です!

2022-06-10 19:39:48 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞 1971年製作 イタリア・フランス合作 当時は、イタリア映画に傑作が多かった。

美少年が話題の映画。

21年には、その半生に迫るドキュメンタリー「世界で一番美しい少年」が公開された。

ノーベル賞作家トーマス・マンの同名小説を原作に、作曲家グスタフの美少年への心酔と老いの苦しみを描いた。

コレラの流行で、主人公は亡くなるが、コロナで身近に感じられる。

まあ、この美少年への恋にはついていけないので、おすすめ度は低いが、マーラーの音楽がよくマッチしているのと、ベニスの海岸風景が実に美しく、見ほれてしまう。

映像のつなぎは、玄人肌を感じさせる。

主人公を演じるのが、ダーク・ボガード、少年の母親役は、シルバーナ・マンガーノ、これまた美しい。

ルキノ・ビスコンティ監督作品。

 

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「ミス・マルクス」、マルクスの末娘の半生!

2022-05-12 19:56:41 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

PG12/イタリア・ベルギー合作

マルクスについて知識があったほうが理解できそう。

19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘で、女性や子ども、労働者の権利向上に生涯を捧げた活動家エリノア・マルクスの激動の半生を、パンクロックに乗せて描いた伝記ドラマ。

1883年、イギリス。

最愛の父カールを亡くしたエリノアは、社会主義者の劇作家エドワード・エイヴリングと出会い恋に落ちる。

しかし、不実なエイヴリングヘの献身的な愛は、次第に彼女の心を蝕んでいく。

男性による女性への性的搾取と資本家の労働者への搾取の同一性を見抜いたエリノアの慧眼には唸らされる。バックに流れるエネルギッシュなロックのメロディが、彼女の情熱をエモーショナルに表現している。

2020年ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門2冠。

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「ワン・モア・ライフ!」、死んだ男に92分だけ余分の人生が!

2021-09-21 16:57:15 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

イタリアで大ヒットを記録したコメディ。

シチリア島パレルモで暮らすパオロは、いつも通る交差点で交通事故に遭ってしまう。

天国の入口で猛抗議すると計算ミスがあったことが発覚し、92分間だけ寿命を延長してもらえることに。(スムージーを飲んでいたことが計算に入っていなかった)

92分といえば、ほぼ映画の上映時間。

そして、家族との時間をと思うが、家族はそっちのけ。

その間に、昔の恋物語が、フラッシュバックしてきて。

あと30分でやっと家族との時間を取り戻す。

思えば、いつ死んでもおかしくない人生。

そういう意味では辛辣な物語。

イタリア野郎の勝手人生、と反省!

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「スキャンダル(1976)」、イタリア版ポルノ映画です!

2021-05-01 19:28:23 | イタリア映画

おすすめ度 ポルノ映画として ☆☆☆★

1976年製作

スキャンダル 映画で 検索すると、最近の映画が出てきます。年代を入れないとググれない。

チャタレー夫人ばりの使用人と奥様の不倫。

この使用人を演じるのが、フランコ・ネロ。

セックスシーンよりむしろ、裸を売り物の映画なので、ネロで十分。

ヒツトラーの軍隊が侵入してくる数カ月前のフランスはプロバンスの5月。

女盛りのエリアーヌ(リザ・ガストーニ)は薬局を経営、夫アンリー(レイモン・ペルグラン)は大学教授であり、町の名士である。2人には15歳の娘ジュスティーヌ(クラウディオ・マルサーニ)がいた。ある日、店の雑役夫アルマン(フランコ・ネロ)が、女店員ジュリエット(アンドレア・フェレオル)とまちがえ、エリアーヌを暗闇で抱いてしまったことから、スキャンダルは始まった。

リザは、35年生まれだから、41歳の熟女。

裸で、店の前に放りだされるシーンがクライマックスだが、なかなかサディスティック・

イタリアンエロスは、開放的!

コメント (2)
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「盗まれたカラヴァッジョ」有名な絵画の盗難事件をテーマにしたミステリー!

2021-03-21 16:41:39 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

R12

1969年にイタリアで実際に起きた未解決の絵画盗難事件の謎に迫るサスペンス。

人気脚本家アレッサンドロのゴーストライターでもある映画製作会社の秘書ヴァレリアが主人公。

話が三重構造になっているので、ややわかりにくい。

引退した捜査官を自称するラックという男から、1969年に起こったマフィアによるカラヴァッジョの名画「キリスト降誕」盗難事件を映画化するよう勧められる。

ヒロインが、いささか魅力に欠けるのが難。

むしろ、ヒロインの母親役がエロい。

マフィアによる誘拐と話は大きいのだが。

ラックという人物が、後半に明かされ、これが物語のキー。

絵画については、モチーフに過ぎない。

 

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