ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ザ・プレイス 運命の交差点」、その男はどんな望みも叶えてくれる!

2021-02-23 19:53:45 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

「イタリア映画祭2018」では「ザ・プレイス」のタイトルで上映。

2018年イタリア・アカデミー賞7部門ノミネートや、第12回ローマ国際映画祭クロージング作品に選出された。

イタリア発のミステリータッチの群像劇。ザ・プレイスというカフェの奥に座る男に、次々とくる相談者。男は無理難題を相談者に提案し、それを実行すれば願いが叶う可能性があるという。

全ての願望には他人の運命という代償が必要だった。次第に交差してゆく相談者たちの運命、その先に待ち受けるものとは。

男は神なのか?

そして疲れゆく男の選択したものとは。

アイデアはいいのだが、終わりがすっきりしない。

頭でっかちしりすぼみ。

 

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「シチリアーノ 裏切りの美学」、イタリアンマフィアの裁判劇!

2021-01-16 16:15:39 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

R15+/イタリア・フランス・ブラジル・ドイツ合作

イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞にて作品賞など6部門を受賞。第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。第92回アカデミー賞国際長編映画賞イタリア代表作品。

イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオがイタリアマフィア史上最大のミステリーを映画化。

1980年代初頭、マフィア間の抗争が激化の一途をたどるシチリア。

抗争の仲裁に失敗したパレルモ派の大物ブシェッタ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)はブラジルに逃れたものの、残された家族や仲間達が報復を狙うコルレオーネ派により抹殺された。

そのブシェッタも、警察に捕まり、シチリアへ送還される。

刑務所生活ののち、マフィア一味を捜査する判事に協力。

麻薬取引と抗争の一部始終を暴露。

裁判が始まる。

弁護側と検察側の証人はいずれも服役者、牢屋を法廷に設置して始まる法廷劇が見もの。

最初の抗争部分は、人物の多さと名前の複雑さに、ほとんど理解せぬまま進行(予め相関関係など見ておくといいのかも)

後半は、法廷劇、異様な審議風景に目を見張る。

この映画は、実話物で、エンドロールに本人が登場する。

ところどころ衝撃的なシーンがあり、唖然とさせられる。

イタリア版歴史劇だ。

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「堕ちた希望」、ナポリ郊外貧民窟に暮らす女!

2021-01-02 15:01:15 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

女性におすすめ ☆☆☆★

劇場未公開 Unext で鑑賞

2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀監督賞と最優秀女優賞(ピーナ・トゥルコ)を受賞。

劇場もDVDも発売されていない。

ゴミだめの貧民窟が舞台。ナポリ北西に位置する荒廃した海辺の町カステル・ボルトゥルノ。

娼婦の子供を売って生活しているマリア。

ある日予定していた娼婦が逃走。子供を手放したくないと。

そんなさなか、マリアが妊娠。

子供のころ、レイプ被害にあって、子供を産めないはずだったが、

必死の思いで子供を出産、子供を育てる決心を。

海辺の景色、出てくる動物、音楽。

そのテンポの良さと、映像で見せる映画。

ただ、出産のことなので、女にしか理解できないことか? 

 

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「ステイ・ホーム」、車いすの少年、家を出てはいけない。外には?

2020-12-09 09:40:49 | イタリア映画

おすすめ度 ☆★

劇場未公開

交通事故が原因で歩くことのできない15歳の少年が主人公。彼は厳格な母親と何人かの使用人とともに自分の屋敷から一歩も出ないままこれまで生きてきた。ある日、屋敷に使用人としてやってきた年上の少女に主人公はほのかな恋心を抱いて...

興味深そうだが、話の盛り上がりがない。

救いは、少女ぐらい。

ラストは、こう来るかという感じ。

コロナで、ステイホームの憂さ晴らしにもならない。

 

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「ヒットマン:レジェンド 憎しみの銃弾」、イタリア製ギャング映画!

2020-11-28 10:54:30 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

ギャング映画好き ☆☆☆

ヴェネツィア国際映画祭や釜山国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で高い評価を受けた本作。イタリア・アカデミー賞では主演男優賞他8部門ノミネートを果たし、合計11受賞・19ノミネートという快挙を達成!

だが、元殺し屋が、息子を殺された復讐に立ち上がるまさに、B級映画。

主人公の老ヒットマン。トニ・セルビッロが演じているが、なぜか、大きな鼻が気にかかる。

単なる復讐劇。

もうひとひねりほしかった。

女も出てきて悪くはないのだが。

 

 

 

 

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「ナポリの隣人」、血のつながりだけで、心はつなげない!

2020-11-27 19:33:05 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダビッド・デ・ドナテッロ賞などで主演男優賞を受賞。

孤独な老人の話だが、もう一つのテーマがあった。

家族というものの不思議さを考えさせられる映画。

イタリアのリアリズムの系譜をひく。

主演のRenato Carpentieriは、現在77歳だが、映画の主人公は何歳なのか?

自分勝手に生き、愛人を作り、妻や子に逃げられる。

娘にそっぽ向かれているが、孫には会っている。

隣に、子連れ夫婦が引っ越してきたことから、物語は動き出す。

奥さんが美人なのと、子供が老人になついて、疑似家族を堪能。

ところが、この夫婦には問題があって、夫が妻子を殺し、自殺する。

老人の孤独と、実は問題が多かった隣家の家族。

この二つの家族が描かれて、娘とのささやかな和解。

暗い映画だが、最後まで引き込まれた。

 

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「堕ちた希望」、売春、麻薬、人身売買、組織、でも仕切るのは女!

2020-11-04 19:42:59 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

とにかく暗い。

劇場未公開 Unextで鑑賞

2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀監督賞(エドアルド・デ・アンジェリス)と最優秀女優賞(ピーナ・トゥルコ)を受賞。二人は夫婦。

映画の舞台となるのはナポリの北西に位置する海沿いの街カステル・ヴォルトゥルノだ。今やここはゴーストタウンと化しており、売春やドラッグ密売で縄張りを拡げているナイジェリア系マフィアが平然と一帯を牛耳っているという。

そんな中、妊娠した娼婦を人身売買組織に引き渡す仕事に携わっていたマリア、自らの妊娠に気づく。

最低限の生活を送る娼婦(黒人)たち。汚い生活と住まい、裏腹に海辺の景色は、美しさを持っている。

妊娠・出産という女性の特権を描いて、出てくるのは。ほとんど女。

犬、馬、へび、動物が絡んでくる。

うつうつとした描写が続いて、ラスト、ささやかな光が。

映像美で見せる映画か?

 

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「トスカーナの幸せレシピ」、ハートウォーミングなイタリア映画!

2020-08-24 17:42:39 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

腕はいいのについカッとなってトラブルを起こす三ツ星シェフと、アスペルガー症候群で料理の知識と才能のある若者が、とある事情で師弟関係となり、コンテスト参加のためにトスカーナへのふたり旅をすることになる。

二人の条件設定が効いている。

アスペルガーを題材にしてうまく料理。

トスカーナで開催される「若手料理コンテスト」にアスペルガーの患者を出席させるアイデアが秀逸。

結局、優勝も彼女もゲットできなかったが、この映画のモットー、ほどほどに落ち着くところが憎い。

三ツ星シェフも、怒りっぽさを抑えながら再出発。

こちらの方は、彼女はゲットできそう。

元一流シェフ・アルトゥーロを演じるのは、自爆テロから唯一生還した男の実話『イラクの煙』で、ヴェネチア国際映画祭や伊アカデミー賞ほか多くの主演男優賞に輝いた名優ヴィニーチョ・マルキオーニ。アスペルガー症候群の少年・グイド役を熱演したルイジ・フェデーレは、本作で「国立イタリア映画記者連盟賞」を受賞した若手注目株!

 

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「LORO 欲望のイタリア」、シルビオ・ベルルスコーニ元首相の一面!

2020-07-13 17:47:42 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

157分の長尺 R15+ 酒池肉林です

政治とカネ、女性問題や失言など数々のスキャンダルで世間を騒がせたイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニ。政敵に敗れて失脚するも、一度はトップに登りつめた怪物的な手腕で、 政権への返り咲きを虎視眈々と狙っていた。セクシー美女を招き、贅の限りを尽くしたパーティーで生気を養い、持ち前のセールストークを武器に足場を固めていくのだが、政治家生命を揺るがす大スキャンダルが勃発するのだった…。

だが、この映画、名匠パオロ・ソレンティーノ監督作品だけあって、裸女のオンパレードです。

そのほかにも、フェリーニを思わせる、イタリアンネオリアリズムが随所に。

なにしろ、ベルルスコーニが登場するのが、40分ぐらいしてから、それまでは、酒池肉林のオンパレード。

首相が登場してからも、豪邸で繰り広げられる豪華パーティーは、金に飽かせた、女女。

まあ、政治の話もあって、ラストは地震。キリスト像が象徴的。

ベルルスコーニを演じるのは、名優トニ・セルビッロ。

能面のような笑顔で魅了する。

しかし、イタリアの政情にうといと、ちょっと置いていかれる。

イタリアでは、アカデミー賞ものだが、やはり日本ではちょっと。

 

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「帰ってきたムッソリーニ」、現代に現れたムッソリーニ!

2020-07-01 18:57:34 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

ムッソリーニ好き ☆☆☆

映画化もされたドイツのベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」をベースに、舞台をイタリアに置き換え、現代によみがえった独裁者ムッソリーニが巻き起こすドタバタを描いたブラックコメディ。

イタリアの独裁者ムッソリーニが、亡くなった1945年から70年余後、現代によみがえった。スキンヘッドに軍服、ファシスト党の統帥と呼ばれる男。

ドキュメンタリー作家と共に、イタリア各地を旅行。イタリア観光案内でもある。

ヒットラーに比べて影が薄く、独裁者としてもマイナーなので、ヒトラーを越えられていない。

日本にすれば、天皇になるが、それは無理な話。

 

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