ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ヨコハマメリー」

2006-10-01 16:50:59 | Weblog
ヨコハマはやっぱり、ハイカラだ。

メリーさんは、このヨコハマで、70過ぎまでハイカラを通していた。

でも、よる年に勝てず、今は養老施設暮らし。

戦後、進駐軍が占領していたとき、

ヨコハマはさらにハイカラだった。

進駐軍相手の娼婦は、当時の特権クラスでもあったろ。

その人たちのその後を、象徴するようにメリーさん存在する。

この映画でも、ほとんどメリーさんはくちをきかない。

ハイカラな姿は、写真家森日出夫の写真によってである。

そしてこの映画には、もう一人の主人公がいる。

シャンソン歌手・永登元次郎だ。

彼の歌は、哀愁を帯び、その歌詞は人生を切なく歌う。

がんに侵され余命幾ばくもない彼が、

ヨコハマでのメリーさんの最後をみとる。

そしてラストは、養老施設にいるメリーさんの前でシャンソンを歌う。

彼は、男娼でもあった。幼いころ、母に裏切られ、そのトラウマが

今も心にある。

戦後から現代まで、横浜のハイカラを描ききった本作は、

ドキュメンタリーでありながら、ドラマを含んでいる。
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