ひろの映画見たまま

映画にワクワク

ヴィヨンの妻

2010-04-09 18:29:01 | 日本映画
太宰の小説の映画化だ。

浅野忠信が太宰役を、松たかこがその妻役を演じている。

酒飲みで家庭を顧みない夫を支えてけなげに勤める妻。

彼女は、沈んだ夫は逆に明るく人気者だ。

夫はダメ人間だが、なぜか女に好かれる。

そんな夫婦の心の機微が巧みにに描かれている。

それは、演出と演技の賜物だろう。

難しい題材を思うが、

一つ一つのセリフが生きているようで、

映像の間が気持ちを考えるゆとりをくれる。

心中する夫と、夫を助けるために男を訪ねる妻。

男女の機微が何とも切ない。

生きていればいいという平凡な言葉が心にしみる。

久しぶりに大人の日本の恋愛映画を見た気がする。

コメント (2)
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