蛍茶屋付近から始まる日見峠への坂道は、ほぼ現在の国道34号線沿いに進んで、日見トンネル手前で国道をそれ、頂上に至る。
日見峠は長崎の街の出入り口にあたる峠である。峠からの下りは、通称「七曲がり」と呼ばれる九十九折りの坂道で、その麓に「芒塚(すすきづか)の去来碑」がある。
これは、芭蕉門下で長崎出身の向井去来が詠んだ句が刻まれた石碑で、「君が手も まじるなるべし 花薄(はなすすき)」と記されている。
長崎の東部には山越えの道が続く。
7月に咲いていた花「禊萩(みそはぎ)」
開花時期は、 7/ 1頃~ 8/ 末頃。
・やや湿ったところに咲く。
・「みそはぎ」は「みそぎはぎ」を略したもの。
「みそぎ」は水を注いで悪魔を払うこと。
「はぎ」は「萩」。
旧暦のお盆のときに、ミソハギの枝を水に
浸して、仏前の供物に禊ぎ(みそぎ)をした。
長野県などでは、お盆の日に、花に水をつけて
玄関先でおはらいをして祖霊を迎える。
・別名 「盆花(ぼんばな)」
上記理由から。
★江戸時代までの「8月」は、明治以降「7月」
に前倒しになったので(旧暦→新暦)、
江戸時代までの”旧暦のお盆(8月中旬)”は
今だと「7月中旬」に該当する。
ただ、実際には「7月中旬」と「8月中旬」の
お盆があり、また、
お盆といえばふつう「8月中旬」のことを指す
= 8月13日~16日。
8月13日は「祖霊を迎える日」
8月15日は「お盆」
8月16日は「祖霊を送る日」
(季節の花300より)