人生日訓(21)
今日はすべての方面に個性ある者の成功する時代である。映画俳優一つにしても、顔形はそれほど美しくなくとも、そこに強く個性の出ている者が大衆の目につき、世間の支持を受けてゆくのである。
「一人に極まることは万人に通ずる」
これは伝教大師の言葉。どこかで目にし耳にした忘れがたい一句である。伝教については一通りのことしか知らぬ村松氏のことだから我流にこれを受け取って、楽しんでいるのである。「一人と万人」という風に対照させてみると、ちょっと及びもないへだたりを感ずるけれども、一つの映画を見ていても、彼が感に入るところは、何百の観衆もかたずを飲んで見ている。どこかに万人相通ずるものがあるに違いない。もとより「万人相通ずる」とは言葉の上でいうことで、その万人は一人ひとり、また別の受け取り方をしていることも見逃せないが、さりとてバラバラの万人ではない。何かひとしく万人の心底をつなぐ最大公約数とでもいうべきものがないとは思えない。
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10月kら咲く花「背高泡立草(せいたかあわだちそう)」
開花時期は、10/ 1 ~ 11/20頃。 ・北アメリカ原産の帰化植物。 明治時代に渡来。 戦後、各地で大繁殖。 繁殖力が強すぎてかえって自ら 繁殖力を弱めている、との説もある。 ・花を、酒を醸造するときの 泡立ちに見立てて、 さらに背丈が高いので 「背高泡立草」。 (草木染に利用されることもあり、 染めるために煮立てると 名前のとおりに泡が立つらしい。 いろんな「泡立ち」) ・雑草だが、よく見るときれいな花。 たくさん群生している姿は圧巻。